第7章 東京恋愛物語(ドラブラメインストーリーまとめ)その6

 スマートフォン向けMMORPGコード:ドラゴンブラッドメインストーリーのまとめです。

ディナーデート

 今夜のお出掛けは高級レストランでのディナー。絵梨衣ははりきってお洒落をし、ドレスを6度も着替えてロ・メイヒを呆れさせています。

ロ・メイヒに感想を求める絵梨衣

 ロ・メイヒが面倒くさがって生返事ばかりするので、納得のいかない絵梨衣は再び鏡の前へ行ってしまいました。
 もちろんこれが今回の目的ではありません。以前シーザーが話していた、絵梨衣を学院に連れていく作戦。そのために、今日は何としても彼女を口説き落とさなければなりません。ロ・メイヒは既に心労で疲れ切った様子です。

 《プレイヤー》はレストラン周辺の安全を確認するため街へ出ることに。

警察が待機していた

 大勢のヤクザを見たらしい通行人がホテルに駆け込んできました。道路には交通警察が待機し、ヤクザの動向と絵梨衣の懸賞金のことについて話しています。
 バスに乗り、レストランの辺りまで行ってみましょう。

お客さんたちの会話

 レストランにはヤクザはいないようです。3組のお客さんが和やかに会話を楽しんでいました。

 誕生日を迎えた愛娘に、広い世界を見せてやろうとする親子。数日を共にした少年少女が恋人同士になる瞬間。罪を犯した若い男性が更生し、牢屋から晴れて自由の身となったお祝い……(ここまでの物語で、それらを望んでも手に入れられなかった人たちを見てきたので、ちょっと胸が締め付けられますね……)

 少ししてロ・メイヒと絵梨衣もやってきました。
 食事が来るのを待ちながら、いよいよロ・メイヒがアメリカ行きの話を切り出します。

緊張するメイヒ、いつも通りの絵梨衣
「お姫様、どうしてずっと世界は大きいって言ってるの?どこらへんが?」
ロ・メイヒ
 "ガンダムとポケモンが見つからないし、道に迷うから"
上杉絵梨衣
「何も言い返せない理由だね……それじゃあ別の場所で探すのはどうかな。アメリカっていうところなんだけど、海の向こう側にあって、とっても美しい国なんだ」
ロ・メイヒ
 "お兄ちゃんも行くの?"
上杉絵梨衣
ひどく緊張したフロアスタッフ

 その時フロアスタッフが料理を運んできました。声が妙に震えています。怪しんだ《プレイヤー》はスタッフの後についていきます。

 フロアスタッフはマネージャーに、本家の令嬢が食事に来ていることを報告しました。
 産業や政治にも絶大な影響力をもつオロチ八家は超がつくVIP。その上ヤクザのお頭でもあるので、怒らせたら最悪 セメントの杭にされて東京湾に沈むことになります。絶対に粗相のないようにしなければ、とフロアに緊張が走りました。

マネージャー自ら接客に来た

 絵梨衣がレストランに来るのは初めてだとばかり思っていたロ・メイヒ。マネージャーが恭しく接客する様子に驚きます。
 「よくここでご飯を食べるの?」とロ・メイヒが尋ねると、絵梨衣は"食堂"と答え、グラスを持って乾杯を勧めます。"みんなデートって大体こんなもんでしょ?"と急にませた台詞に、ロ・メイヒはたじたじです。

「デート」という言葉に過剰反応するメイヒ

 その時《プレイヤー》のスマホが鳴りました。

居場所が本家にバレた!

王将との邂逅

 本家に居場所がバレてしまい、懸賞金も50億に引き上げられました。源稚生と大勢の暴走族たちがレストランに向かっています。食事を中断し、急いでこの場を立ち去ろうとします。

 すると突然、レストランの前に霧がかかり、怪しげな仮面のフロアスタッフが行手を遮りました。この男は……以前、風間瑠璃と話しているところを見ました。王将に間違いありません。

王将が現れた!

 王将は穏やかに、席に着いて食事を続けるよう促し、拍子木を取り出して鳴らします。その音を聞いた絵梨衣はなぜかぐったりと膝を折りました。

拍子木で精神を支配している
「そうそう、いい子だ」
王将
激怒するロ・メイタク

 スマホが鳴り、ロ・メイタクの怒りに満ちた声が聞こえてきました。「くたばりやがれ、誰がいい子だ」

 意識が戻ったロ・メイヒは絵梨衣を連れて逃げ出します。《プレイヤー》は王将と交戦しますが、不思議なことに、何度倒しても王将は何事もなかったかのように復活してしまいます。

顔がでかーい!

 さらに王将は巨大な仮面のような姿に変身。パワーアップして《プレイヤー》たちに襲いかかります。
 圧倒的な力の差に、彼を倒せないことを悟ったロ・メイヒ。とにかく急いで逃げることを優先します。

やはり麻衣も見ていた

 王将は深追いしてきませんでした。ビルの屋上で狙撃態勢をとる麻衣に気づき、そちらに向かっていきます。


絵梨衣覚醒

 暴走族の追撃を振り切りながらなおも逃げる一行。しかし絵梨衣は拍子木の影響なのか、ふらふらと足元が覚束なく、ロ・メイヒの腕に倒れ込んでしまいます。
 走って逃げるのは難しそうです。《プレイヤー》は麻衣が密かに手配したランボルギーニへ二人を案内します。運転はロ・メイヒ。《プレイヤー》は銃で暴走族を追い払う段取りです。

後部座席から暴走族を注視する《プレイヤー》
絵梨衣は意識を失ってしまった

 猛スピードで逃げ回りますが何台ものバイクに追いかけられます。交差点で他の車に正面衝突してしまい、ランボルギーニは激しく回転しながら停車。3人は奇跡的に無傷でしたが、暴走族に取り囲まれ、ロ・メイヒが袋叩きにされてしまいます。

バットを持った暴走族が近づいてきた
「ロ・メイヒ……死ぬなよ……」
ロ・メイヒ

 ロ・メイヒは自己暗示のように自分に言い聞かせます。するとロ・メイヒの身体が、言霊を発動したときのように金色の光を纏いだしました。これはもしかして……ロ・メイヒの言霊《死ぬな》……?

不死身の身体で絵梨衣を庇い続ける

 バットで殴られても、銃を何発も喰らっても倒れないロ・メイヒ。しかし暴走族の一人がナイフを突き刺すと、流石に耐えきれずその場に崩れ落ちます。暴走族がとどめを刺そうとした時、絵梨衣の意識が戻りました。

「……死亡」
上杉絵梨衣

 絵梨衣がそう発音した次の瞬間、ロ・メイヒを刺した暴走族が倒れます。狼狽える他の暴走族たち。呆然とするロ・メイヒと《プレイヤー》。
 絵梨衣の身体が宙に浮き、巨大な魔法陣のようなものが背後に現れました。

言霊《審判》を発動し竜化してしまった絵梨衣
「死亡!!!」
上杉絵梨衣
東京の街が一瞬で火の海に

 十字架のような火柱が上がり、東京の街が一瞬で火の海と化しました。
 炎の中に佇む絵梨衣の表情は冷たく、あの愛らしくあどけない少女の面影はどこにもありませんでした。


大丈夫

 その後、どうにか一行は温泉ホテルに戻ってくることができましたが、絵梨衣はひどく憔悴し、浴室に閉じこもってしまいます。
 ロ・メイヒは絵梨衣に何度も「大丈夫」と声をかけ、アヒルを手渡して彼女を慰めました。

アヒルを見て少し落ち着いた様子の絵梨衣

 絵梨衣は浴槽から出て、ロ・メイヒに抱きつきました。ロ・メイヒも無言で彼女に寄り添います。

身を寄せ合う怪物たち
「私たちはみんな小さな怪物なの。いつか正義のヒーローにやっつけられてしまうの」
上杉絵梨衣

(その7に続きます)