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最近クリアしたゲームの感想#6『Pokémon LEGENDS アルセウス』

※ ゲーム本編のネタバレが若干あります。

こんにちは。
またゲームをクリアしたので感想を書いていこうと思います。

今回レビューするのは『Pokémon LEGENDS アルセウス』
今年の1月に発売された割と最近のゲーム。ポケモンダイレクトで開発中のムービーを見た時から、かなりプレイしたい欲が高かったので、これは発売日に購入した。

先日記事を書いたルイージマンション3と並行してプレイしていたので、クリアまで2か月くらい掛かってしまったが、かなり面白かった。やっぱ任天堂のゲームは完成度が高いですね。では概要からどうぞ。

ゲームの概要

『Pokémon LEGENDS アルセウス』。ジャンルはアクションロールプレイング。開発はポケモンに関するゲームの本家本元、ゲームフリーク。

ゲームの舞台となるのは『ヒスイ地方』で、ポケモン『ダイヤモンド・パール』でシンオウ地方と呼ばれていた地域の過去の姿である。なので、今作で登場するポケモンも基本的にダイパがベースとなっている。

筆者もダイパシリーズである『プラチナ』は過去にプレイしクリアした経験はあるが、なにぶん10年以上前の話なので、どんなポケモンが出ていたのか、ストーリーや登場人物などは殆ど忘れてしまっていた。なので、当時を少しずつ思い出しながら新鮮かつ懐かしい気持ちでプレイができた。

ざっくりとしたストーリーとしては、主人公は過去の時代のシンオウ地方である、『ヒスイ地方』にタイムスリップする。そこではポケモンは恐ろしい存在とされており、人と仲良く共存することは珍しい時代だった。主人公は転移先の海岸でたまたま出会った、ラベン博士にポケモンを捕獲する才能を見込まれたことで、『ギンガ団』の調査隊員となり、ポケモン図鑑の完成を目指しつつ、元の世界へ帰る方法やヒスイ地方で起きる事件の謎を解き明かしていく・・・というお話で、結構衝撃的な展開もあって面白かった。

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斬新なゲームシステム

何といっても今作最大の特徴は、ポケモンシリーズ初のアクションRPGだということ。広いフィールドを自由に走り回り、あちこちに存在するポケモンにリアルタイムでモンスターボールを投げて捕獲ができるのが非常に新鮮だった。

今までのポケモンシリーズでは、草むらをガサガサ歩いてランダムに出会ったり、フィールド上のポケモンと接触してエンカウントしたりと、ポケモンを捕獲するためには、毎回戦闘画面に入る必要があったが、今作ではその必要が無くなり、非常にテンポ良く捕まえることができるようになった。ただし、大人しく捕まってくれるような野生のポケモンは少なく、こちらの姿を見るや一目散に逃げ出したり、ましてや今作のポケモンは直接こちらに対して襲い掛かってくる。

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(上半身裸のマッチョ集団に囲まれる恐怖)

これまでのポケモンシリーズにおいて、「戦いはポケモン同士でするもの」というのが不文律のルールとされてきた。ただしそれは、こちら側が勝手にそう認識していただけあって、今作のアルセウスをプレイすれば、ポケモンとは所詮野生動物であり、人間のみでは勝ち目がない程、強い存在であるということを分からせられる。ある意味最もリアルにポケモンの世界を描いていると言えるかもしれない。

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(ここまで酷い絵面ではないけど要するにこれ)

ポケモン集めは楽しい、けど…

このゲームの一番楽しい部分と言えば、やはりフィールドを走り回ってポケモンを発見、捕獲して回ることじゃないだろうか。ライドポケモンに乗れば海や空も自由に移動できるので、様々な場所を巡って新しいポケモンを見つけては捕獲する、作業的ではあるが一度始めると時間を忘れるほど熱中した。

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(広いフィールドもライドポケモンで移動も楽々)

いつものポケモン同士で戦うバトルも、もちろん存在する。しかし、過去の時代ということで、ルールが定まっていないのか、こちらが1体しか出せないにもかかわらず、相手がポケモンを複数体出してきて2対1、3対1のように不利な形でバトルする羽目になることがあり、袋叩きにされてイライラすることはあった。(今作には複数体を攻撃できるわざが存在しないのもキツい)

さらに言えば、ダメージの計算式がこれまでと異なっている為か、やたらと敵からのダメージが痛く、こちらのポケモンがレベル100近くまで育てていても、野生のポケモンに力負けすることが多々あるのも辛かった。

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(レベル100でも4体相手だと流石に無理)

邪神アルセウスと帰れない主人公

しかしこの作品、一番のツッコミどころはやはり、全ての元凶アルセウス関連のストーリーだろう。

一応説明しておくと、『アルセウス』というのはポケモンシリーズに出てくる幻のポケモン(伝説よりも入手難易度が高い)の一匹で、宇宙や世界を作り出した万物の創造神とされている。スケールがデカすぎ。

で、主人公を過去の世界に転移させたのもこのアルセウスなのだが、神様なだけあって、人間に対して配慮というものが些か欠け過ぎている。
具体的に今作でのアルセウスの行動を箇条書きすると、

・主人公のスマホを勝手に自分モチーフのデザインに改造する。
・スマホに『すべてのポケモンとであえ』と、一方的にご神託を送り付けてくる。
・苦労して全ポケモンを捕獲・図鑑を完成させ、やっと出てきたと思ったら最後の試練として主人公を全力で殺しにくる。(なんで?)
・厳しい試練を達成すると、『このせかいにあなたをよんでよかった』とだけ言い放ち、アルセウスの分身体をくれる。以上。

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(「よんでよかった」じゃあないんだよ)

という訳で、正直にアルセウスの言うことを聞いて図鑑を完成させたものの、分身をくれるだけで結局主人公は元の世界に帰れないし呼び出した理由の説明も一切無い。彼がネット上で邪神だなんだと言われるのはこれが原因だ。

筆者もそこそこ苦労して図鑑を完成させ、試練をクリアし、アルセウスを手に入れたのだが、あまりの身勝手さと説明の無さに憤慨し、奴を村の農場送りにしてゲームクリアとした。お前はもっと人の暮らしに触れて優しさと思慮深さを身に着けろ!

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(農家のおっさんにこき使われる神)

総評

ポケモンシリーズ異例の作品ということで、若干粗削りな部分はあったものの、総合的には非常に楽しめた。
上記で紹介した以外にも魅力的な要素はこのゲームには色々あって、登場するキャラクターも私は過去シリーズで一番好きだし、フィールドに生息するポケモンはとても愛らしい(こちらを襲ってこなければの話だが)。
なので、また続編が発売されるとしたら、絶対に買ってプレイすると思う。
少しでもポケモンが好きだという方は是非遊んでみてはいかがだろうか。

ここまで読んで頂きありがとうございます。
また次の感想でお会いしましょう。それでは。

筆者的ゲーム評価

ゲームの面白さ:☆☆☆☆
ストーリーの面白さ:☆☆☆☆
世界観とキャラクター:☆☆☆☆☆
アルセウスの理不尽さ:★★★★★★★★★★

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