見出し画像

最近クリアしたゲームの感想#4『死印』

※ ゲーム本編のネタバレが若干あります。

こんばんは。
夏も終わりという季節ですが、まだまだ暑い日が続きますね。

今回レビューするのは、夏にプレイするのに丁度良いホラーゲーム、『死印』。きっかけは、親戚のお兄さんが面白いと言っていたのを聞いて、さらにPS Storeのサマーセールで700円で売っていたから。
最近記事の文字数が多くなってまとまりが悪い気がするのでスパッと短く書いていきたい。それでは概要からどうぞ。

ゲームの概要

『死印』。ジャンルはホラーアドベンチャー。
時代は1990年代後半、舞台は都内のとある町、H市。ここには「シルシ」と呼ばれる痣が身体に現れると、徐々に記憶を失って死ぬという都市伝説があった。

プレイヤーの分身である主人公の青年は、シルシの影響でほとんどの記憶を失っており、フラフラしている内になんとなく立ち寄った館で、喋る等身大フランス人形、「メリイちゃん」(CV:立花理香)に出会い、シルシの事、それを刻み付けた原因である「怪異」の事を教えてもらう。

(メリイちゃん)

その館には、同じくシルシを刻まれた「印人(シルシビト)」と呼ばれる人々がやって来る。メリイちゃんの話によると、怪異を倒せばシルシは消え、死も回避できるらしい。主人公は彼ら印人と共に心霊スポットを探索し、怪異に立ち向かっていく。というのが大まかなストーリーだ。

ゲームシステム

このゲームはテキストアドベンチャー形式に加えて、マップを移動して調査を行い、怪異に関する情報やアイテムを集める探索パート、そして集めたアイテムを使用して怪異と対決する戦闘パートがある。逆転裁判の探偵パートや法廷パートみたいなやつだ。

戦闘パートでは敵の行動に合わせて正しいアイテムを使用し、怪異を「破壊」もしくは「救済」することで勝利できる。破壊と救済、どちらのルートでもストーリーは進むが、破壊ルートで勝利した場合、戦闘後に怪異からの怨念を受けて同行していた印人が死んでしまうので、後味がかなり悪くなる。

(さっきまで命だったものが辺り一面に転がる)

怪異を救済して勝利するには、特定のアイテムが必要となるが、それを入手していなくても戦闘パートに進むことができてしまう上、普通にプレイしているだけでは見つけられない場所にあったりするので結構難易度が高い。(一応ヒントはある)
私も初見プレイ時は、同行者を何人も死なせてしまった。(最終的にグッドエンドを見るためには、すべての怪異を救済しなければならない。)

個性豊かな印人たち

このゲームは何といっても登場する人物たちが個性的で非常に楽しい。

・ オカルト好きな新聞部所属の女子高生
・ エリート小学校に通う生意気なショタ
・ 顔は良いが性格が最悪な元刑事の探偵
・ 不倫スキャンダルで干された元アナウンサー
・ いかにもTHEオタクな外見のアイドルオタク
・ そのオタクが応援しているローカルアイドル
・ 心霊スポットを根城にしているホームレス

などなど、この他にも様々な印人が主人公の元を訪れる。
ゲームシステムの都合上、パートナーとして心霊スポットに連れていける仲間は1人だけなので、グッドエンドを目指して2週目をプレイする際は、ストーリーは同じでも会話のパターンが変わるため、違うパートナーを選んでみるのも良い。

(性格の悪いイケメン、真下悟)

私は、こういう逆転裁判のような、年齢も職業もバラバラな登場人物と交流するゲームが割と好きで、今回のシルシの事件を通して友情が生まれ、後々のエピソードで協力してくれたりする展開もあり、それがかなり良かった。

怪異について

今作に登場する怪異というのは、所謂「トイレの花子さん」のような学校に出没する悪霊や、樹海に潜み攫った人間の身体を蜂の巣に改造する怪人、研究に没頭するあまり自分の体を動物と融合させたマッドサイエンティスト、旧日本軍が造った首の無い仏像に人間の頭を結合させた実験兵器など、強烈な設定の化物ばかりで、そのビジュアルも激しく嫌悪感を揺さぶってくるデザインになっている。

怪異との戦闘パートでは、ターンが進むにつれて、段々と怪異がこちらへ近づいてくるので、嫌でも終盤には画面一杯に怪異の姿が大写しになり、恐怖感を掻き立ててくる。

探索パートを進めていると、怪異が誕生した背景に関する情報が手に入るが、それが全体的に悲惨で胸糞が悪いものになっている。しかし、だからこそ「破壊」の他に「救済」ルートが存在し、怪異を救ってあげたいという気持ちも湧いてくるのだが、冷静に考えるとゲームの舞台となるこのH市という町、広さの割にヤバい事件の件数が多すぎる。絶対に住みたくない町全国No.1だ。

謎の違和感

このゲームのプレイ中、私は怪異との対決を何度か制し、順調にストーリーを進めていたのだが、ある時、ふと違和感に気が付いた。

(※画像には修正を施しています)

なんかこのゲーム、スチルが妙にエッチじゃない・・・?

心霊スポットの探索を進めていると、その場所で過去に起きた惨劇がフラッシュバックしたり、新たな印人が怪異に囚われていたりといったイベントが発生する。

そこでイベントスチルが挿入されるのだが、これがやたらとセンシティブなものが多いのだ。これホラーゲームですよね?

登場人物に広尾まどかという理系女子がいるのだが、彼女の初登場は上記の画像2枚目のシーンで、怪異に素っ裸にされて蛇が大量に蠢く理科室に放り込まれていた。可哀想過ぎる。

あと廃業したラブホテルを調査する際、怪異に意識を乗っ取られ、あられもない姿で主人公を誘惑してくるというイベントも存在する。製作者の”癖”を彼女にぶつけてるんじゃないよ。

(※お見せできません)

総括

一部センシティブな表現はあるものの、基本的には正統派ホラーアドベンチャーゲームであり、おぞましい描写のテキストや映像で恐怖感や嫌悪感を煽ってくるスタイルは非常に楽しませてくれた。もしプレイするなら、部屋の明かりを暗くしてヘッドホンを装着かつ1人でやることをおすすめしたい。

そして、この『死印』の続編である『死噛(シニガミ)』が現在開発中で、2022年の3月24日に発売されるらしい。今作の登場人物も多数続投するとのことなので、発売されたらプレイしたいと思っている。

ここまで読んで頂きありがとうございます。
また次の感想でお会いしましょう。それでは。

筆者的ゲーム評価

ゲームの面白さ:☆☆☆
ストーリーの面白さ:☆☆☆
怪異のデザインの怖さ:☆☆☆☆
スチルのセンシティブさ:☆☆☆☆☆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?