5分でわかるーー円安は何円台まで続く?

 皆さん、こんばんは、Chrisです。いよいよGWですね。皆さんは今年のGWをどう過ごします?私は東京でマクロ経済やWEB3に関する情報を分析する予定です。沖縄に行きたい〜〜なんて衝動に耐えて頑張りたいと思います。 (耐えなかった沖縄に行きます笑笑)

 さてさて、
 4月28日木曜日、日銀総裁である黒田さんは記者会見を行った。
話した内容は以下に簡単にまとめる。

  • 指値オペの運用を明確し、連続実施する予定。

  • CPI(消費者物価指数)4月は2%まで上昇する見込みが、期待しているインフレとは少し違う。

  • 「悪い円安」を警戒しつつ、必要であれば追加緩和。

  • 日銀と政府は認識一致している。

さて、本題に入ろう。

「円安は何円台まで続く?」という質問に対して結論から言うと、

「140円台?150円台?それ以上も?かもしれない」

 とてもあやふやの結論になるが、これから説明する。

 ここまでは(130円台)、日本とアメリカ両国市場だけ分析すれば十分だが、ここから分析するには、幾つの市場を追加で併せて分析しなければならない。
 「アメリカー金融引き締めの持続」と「日本ー金融緩和の持続」この二つが明白になるまでは、先読み取れるのが、この二つの市場のみ。市場予期(円安)が一致する場合、円安が進む、予期が一致しない場合円高になる。結果として予期一致で円安が進むこととなっている。
 しかし、28日の会見で、金融緩和の持続が判明された今、決め手となるのが、アメリカ市場と日本市場ではなくなる。なぜなら、このことを受け、他の市場も動き始めるからだ。

 これから決め手となるのが「東南アジア市場」、もう少し明確に言えば、タイ、マレーシア、ベトナムこの3カ国市場になる。

(シンガポールをここに入れない理由としては、経済活動メインとするシンガポールは為替市場からの影響がほか3国に比べれば小さいからだ。フィリピンの場合は、第三産業の割合が高いからだ)
 いずれも日本と産業リンゲージ深化している国で、製造業はGDPに大きい割合を占めている。そのため、3カ国の日本円外貨準備高は高い水準を示されている。円安となると3カ国は対日輸出利潤が急減し、輸出規模も大幅に下向に修正されるはずだ。それに加えてドル高が持続しているため、輸出にさらに不利となる。この部分は別の文章で紹介しているので、興味ある方はこちらを読んで頂けると嬉しい。(https://note.com/chrisma_web3/n/nca9292690a49)

 3カ国は自国の経済を守るため、短時間内では自国通貨価値を下げるしか方法がない。そのせいで、東南アジア各国は対通貨危機能力を失い、通貨危機に直面する。

 円安は東南アジア各国が通貨危機に落ちるまで止まらない見込みだ。東南アジアが通貨危機に落ちれば、円安をやめ、円高に切り替えることで、安値で東南アジアの優良資産を手に入れる。そこが日本政府(あるいはその背後の財閥)の狙いかもしれない。

 ここを控え、通貨価値をどのぐらい下げると通貨危機に落ちるかを簡単に分析してみよう。(実際の分析は複雑のため、ここではしない)

 タイを例として分析してみよう

USD対THB推移図

 図表によればここ数年では、USD対THBは28から36の間上下に変動していることがわかる。リーマンショック時も36を超えなかった。36線を突破すると一気に上昇する可能性が高いため、今回は36線をボーダーラインとして設定する。
 今年の2月から4月末までこの2ヶ月間では、USD対THBは32.12から34.23まで上がり、月平均上昇率約3.3%であり、そのペースで増加すると約2ヶ月後はボーダーラインを突破する。その時円安が終わる。
 (前回の文章で、第二四半期内、通貨危機が訪れるではないかを推測している。これとも大体一致する。(実際の推測はもっと複雑のデータによっての判断だよ!))
 ドル円はこの1ヶ月(4月)で約6.6%上昇した。このペースで2ヶ月後は約147円台になる。上下3%を範囲として

142.6~151.4

の間になる。
 (本来は3カ国の通貨価値減価率とボーダーラインを全部計算し、平均値を取って、その上に、市場予期を加えて分析するの方がより適切な数値が出来くるが、あくまでも説明するための簡易分析なので、よしとする。)

では、そのペースで上手くいく? そうでもない
 なぜなら、そこまで円安を許すと投資家は円に対する信頼感が完全に失われる恐れがあるからだ。信頼関係が崩壊すると円を一気に売りに出す可能性が高くなる。1997年アジア通貨危機時代のタイのように自国通貨価値が倍まで下がることもあり得る。

 以上の推測を全部踏まえ、3つの推測パターンをここで出す

  • 円安が月6.6%の上昇率で約2ヶ月上昇した後円高に切り替える

  • 円安が進む最中円に対する信頼感が失われる恐れが出て来たので、円安をやめ円高に切り替える。

  • 2ヶ月を止まらず、更に円安。


最後に

 今回では、推測を踏まえ簡単な計算分析を行ったが、実際の市場ではそう簡単に分析することができない。よって、本記事は投資アドバイスではないことを明確し、責任を取りかねる。投資に関する話興味ある読者さんはプライベートで話そう!
 
では、良いGWを祈ります。


 


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