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クリスコラム63 【日経平均株価過去最高でバブル到来!?】



日経平均株価、
ついにバブル期を超え
史上初の4万円を突破!




今回は最近話題の日経平均株価について
お話ししようと思います。

先日、日経平均株価がバブル期につけた
最高値3万8915円を超え、
史上初の4万円を突破しました。

今年に入ってから約20%上昇しており、
一見、バブルのようにも見えますが、
PER(株価が割高か割安かを判断するための指標)で
見るとそれほど割高とは言えず、
バブルとは言えないでしょう。

また、
皆さんが普段よく見る日経平均株価は
配当を考慮していない指数ですが、
配当込みの指数である
日経平均トータルインデックスは、
2020年に既にバブル期の史上最高値を
更新しています。

【なぜこんなに株価が高騰したの?】

大きな要因の一つに「円安」が挙げられます。
日本人は日本円で日本株を買うため為替の
影響は受けませんが、
外国人投資家は為替の影響を大きく受けます。


実は、米ドル建てでは
2021年の株価を超えておらず、
外国人からすると
「そこまで日本株が急騰しているようには見えない」
という感覚なのです。

そしてこの円安は、
企業が海外で稼いできたお金にも
大きな影響を及ぼします。

例えば、
日本の上場企業で時価総額第1位の
トヨタ自動車は、日本でも多くの自動車を
販売していますが、
実は海外での販売台数の方が多いのです。

対ドルで1円円安になると、
トヨタの営業利益は約450億円
押し上げられるとされています。

日経平均株価に組み入れられている企業は
海外で稼いでいる企業も多いため、
為替が円安に振れると企業業績がプラスとなり、
株価が上昇する傾向にあります。

【株高にも関わらずなぜ実感が湧かない?】

でも「株価はバブル期を超えたみたいだけれど、
景気が良い実感はない」という方が
ほとんどだと思います。

なぜでしょうか?

株価というのは、
一般個人の景気よりも企業の収益を
映しやすいものです。

景気が悪くても企業が稼ぐということは
ありますし、今の日本経済はそれに
近いところがあります。

そして、
バブル後の最高値を更新したのは
「日経平均株価」です。

日経平均株価に組み入れられている銘柄は、
上場企業のうちたった225社に過ぎません。

皆さんの周りに、
この225社で働いている人は
どれくらいいるでしょうか?

その企業に勤めている人は、
株高の恩恵を受けて給与が
上昇しているかもしれませんが、
それは国民の中でもほんの一握りに
過ぎないと思います。

だからこそ、
昨今の株価上昇と国民の実感が
かけ離れているというのはある意味
自然なことかもしれません。

また、
テレビの株価上昇について街頭インタビュー等で
「投資をしている人だけが得している」と
愚痴を漏らす人がいます。

しかし、
これはその人も投資を始めれば
解消する問題です。

昔と違い、
誰でも簡単に少額から資産運用が
できる時代になりました。

投資にリスクはつきものですが、
リスクを取らずに大きなリターンを
得られることはないのです。

【この株高はいつまで続く?】
先に記載の通り、
この株高はバブルではないとの
見方が強いため、
中長期では上値の更新も十分に
あると考えています。

ただし、
かなりのスピードで急上昇してきたため、
反動(急落)には注意が必要です。

株価が永遠に上昇し続けるということはありませんし、
年初から約20%上昇した反動で10%安(4,000円安)
となる可能性も十分にあります。

なので今流行りのつみたてNISAを
周りがやってるからなんとなくやってみて
日本が安心と日経平均を買って現在
勝った気になってウハウハしてる人は
注意が必要です。

また、
このような株価高騰のニュースを見ると、
「こんなに日本株が上がるなら、
あの時買っておけばよかったな」と
思いたくなるのが人間の性ではありますが、

10年前、まして5年前であっても、
バブル期の株価を超えると予測していた
人はプロでもほとんどいなかったと思います。

どのアセットクラス(資産クラス)が
いつ上がるかを当て続けることができるのであれば、
とても理想的ですが、それはプロでも非常に困難です。


ここで大切になってくるのが、
「長期・分散投資」です。

分散投資とは複数の資産に投資をすることで
リスクを軽減させることを「分散投資」と言います。

「金融市場の動きを予測し当てることはプロでも難しい。」

だからこそ、
1つの資産にだけ集中して
投資をするのではなく、
複数の資産に分散して
投資をすることが大切です。

この機会にご自身の資産運用について
見直してみてはいかがでしょうか?

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