調剤室の雑談 vol.1
調剤室 一 は薬学生のつくるクラフトコーラ専門店。
調剤室の雑談では、各メンバーの「話したいことを、話したい時に、話したいだけ」会話形式でお届けします。
2023年10月1日、愛知県岡崎市での3回目の出店も終わろうとする頃、初期メンバーであり、私と同じく関東から調剤室に来ている小野竜誠さんにお話を伺いました。
調剤室 一 は 「空間」
このお店に参加しようと思ったきっかけは何ですか?
小野 竜誠(以下、小野):
ともかちゃんのツイートかな。
自分が5年生の5月に薬局と企画したイベントにともかちゃんが参加してて。ともかちゃんが名古屋でこういうイベントやるって見て、そのタイミングで興味を持って参加した感じかな。当時何でだろうね、自分のイベントに参加してた人で、自分で何かやろうって発信をする人が自分の周りでは居なくて。ともかちゃんのツイートを、多分ね、そこで返してるのよね、5分とか。
大瀬 海羽(以下、大瀬):
すぐやろう!って思った感じだったんですね。
小野:
そう、反射的にやろうと思ったんだよね。
調剤室 一 ってどういう存在ですか?
小野:
表現的に調剤室一に「入ってる」ってしたくなくて、チームだとは思ってるけど、自分の中ではそういう概念とかは無くて。
大瀬:
チーム、グループってよりも、居場所みたいなイメージでしょうか?
いつでも戻ってこれる場所、みたいな。
小野:
確かに!そういう認識だとすごく嬉しいかも。
自分の人生で立ち寄れるポイントとかになってほしいのかなって。
学生生活で得られる経験の1つになってほしいというか、通過点みたいな感覚が強いかも。「居場所」とか「空間」が近いかなって。
調剤室 一 からの 「つながり」
調剤室で広がった人との繋がりはありますか?
小野 :
昨日今日で来てくれた人で10人くらいは
自分のことを知ってきてくれた感じかな。
大瀬 :
前回の出店に来てくださったお客様の中には
お手紙を書いてくださった方もいて、
その方も今回来てくださったんですよね。
小野 :
前回の4月に出店したときに、たまたま通りすがったところを話しかけたんだよね。最初は全然コーラを買うつもりは無くて。お話しましょ〜って感じでお話してたんだよね。そしたら1時間くらい経ってて、話してくれたし買おうかな〜みたいな。
大瀬 :
そうだったんですね。前回飲んだ時、コーラの味に感動した話を今日もされていました。今回も美味しいっておっしゃっていたのが印象的でしたね。
小野 :
今回は全然喋ってないんだけど、自分1人のお客さんってわけじゃないし、自分が居なくても来てくれる、調剤室一の空間を求めて来てくれる のが大事かなって。
今後の調剤室 一 について
今回の出店を終えてみて、どうでしたか?
小野 :
一人一人が人とコミュニケーションとるっていうのはすごくできてると思うし、それこそ何回も参加してくれてる人って回数を重ねるごとに変わってるなって思ってて。人と話す時にこういうことを意識して話していこうっていうステップを作ったんだけど、そういうステップを踏むことで相手が求めることにアンテナを張ることができたり、相手のための行動を考えられる土台になるのかなと思ってて。
相手のために行動が実際にできなくても、一人がその相手のパーツを知ってるということに大きな価値があると思うんだ。
そういう点というかパーツを掴めるかを意識した出店だったかな。
調剤室や竜誠さん自身の今後について、考えていることはありますか?
小野:
根本として自分は普通に薬剤師だけやるっていうのは違うっていうか、薬剤師をやりつつも違うことができるような人になってたいなって思ってて。
自分がどういう風にしてるのが幸せ、生きがいなのかを見つけたいなって思ってるんだよね。薬じゃなくても人と繋がれるってことに気づけたり、自分の感覚で分かるんだったら面白いんじゃないかなって思ってて。
大瀬:
薬剤師として人と接してるだけだとなかなか得られない経験ですよね。
小野:
自分という枠組みじゃなくて、薬剤師という枠組みで人と接してしまうんだよね。薬があるなしに人と関われるとか人に連絡が来るとかってなかなか無いと思ってて。それを現段階で経験できて、ありがとうございましたって言ってもらえるのってすごく貴重な経験だと思うし、そういうのがあるからこそ薬の相談とかも信頼関係ができたりだと思うから。
なんだろうね。調剤室 一 っていう通過点を通して、薬剤師って資格という枠組みじゃなくて、自分という枠組みで生きていこうって思えたらいいな〜って思ってるんだよね。
大瀬 :
そういう意味でも、調剤室ってやっぱり団体とかってよりも通過点、空間って感じが強いですよね。
小野 :
その空気をもらう、
循環させるイメージなのかなって。
次の季節の風をうけて、私は調剤室の窓を開ける。
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