何もしてないのに人生壊れた2

前回のあらすじ
「人生無理になってじさつする事にした」
 
仕事してて終わったらじさつの仕方を調べようと思った 本当に人生が無理になるとじさつの事を調べるだけでワクワクします
どんな方法があるのか どれくらいの割合の人達がどの手段を選ぶのか じさつを決めた理由、決行日、未遂に終わった人 とかとかとか… いろいろな人が集まり書き込むサイトにたどり着いた
決めた人と未遂に終わった人は半々くらい
未遂に終わった人は半分くらいが「怖くなった人」
次に多かったのが「救助され一命を取り留めた人」 この人を救助する人ってどんな気持ちなんだろうって思った
じさつを決めた人達はまず何故それをするのかを書く いつ 何で するのかを書く
いろんな人がいろんな理由、やり方でする
理由は「友達に虐められた人」とか「恋人に浮気された人」とか「会社が倒産して家族に逃げられ借金だけ残った人」とか
いろいろな人生を見た気分だった
 
様々な意見を見てIQが20000以上ある僕は家族になるべく迷惑をかけない方法にする事にした(一応姉が一般人だったので)
それをするために道具とかコツとか調べてるとまた別のサイトに飛ばされる
今度のサイトはじさつされた遺族の方々が書き込むサイトだった
友達が、家族が、恋人が、 亡くなった人達へメッセージを書くサイト 
今更こんなものを見ても別に気持ちは揺るがない
 
 
 
「●月●日、私の息子がこの世を自ら去りました、息子は私にとっての唯一の宝物でした」
 
なんとなく目に入った文章になんとなく心が締め付けられた
情けない話だがこの文章を読んでじさつする事は諦めた
ただ一度じさつを考えたぼくは何をするにも恐怖心はなくなった 
会社行きたくなさすぎて上長に「会社いきたくないんすけどw」って突然電話したりしてた
本当にすいませんでした
以前は親の機嫌を取るのに必死だったけどそれもしなくなった 自分は楽になったけど親は永遠にキレてた 面白かった こんな人間にはならないようにしないとね
 
そんな事もあって部署移動もされたり少しは生きやすい人生になったかな、居心地悪いし景気良くないし結局この会社は後に辞めた
 
転職をした。 同じ機械加工の仕事を選んでそこに就いた。以前の職場より綺麗だし設備も凄いし人も優しい、おまけに給料も良い 神だった
心が徐々に浄化されていって何故かルービックキューブを始めた。 Twitterも新しくアカウントを作って再開した 音ゲーもまたやり始めた
完全に人生前向きになってきたなぁと思っていた矢先にまた人間関係のトラブルを起こす
またTwitterアカウントを消す 2回目は特に抵抗は無く 同じことをあと2回くらいやった
趣味は落ち着いたけど友達はぜんぜん出来なかった 人間関係のトラブルの原因はまたしても「嫌われている気がするから」もうこれは永遠に付き纏います
そして気がつく、「あれ、一生友達出来なくね?」
 
 ────
 
これに追い打ちをかけるようにCOVID19が流行を開始。 ますます孤立する日々。
 
多少は友達いたんですけど いくら何でも対人関係に問題がありすぎると焦りを感じた僕はとりあえず匿名でルービックキューブのオフ会に参加してみる事にした、
誰とも話せなくて1人で目隠しルービックキューブやってたら「●●さんですか?」と声を掛けていただけた そこからいろんな方々が話掛けてくれる あ、めっちゃ人と話してる
あとみんなルービックキューブ上手すぎ
めっちゃ満喫し終わったら一気に緊張がほぐれたようで帰りの電車で吐く始末
そんな事あるんだ
 
そんなこんながあって今は何とかある程度対人関係のトラブルは回避できるようになりました
「嫌われているかもしれない」はまだ頭をよぎるけれど何とか毎日を過ごしています
ただこんなゴチャゴチャした期間もしっかり年齢を重ねている訳で、気がつくと薄っぺらい20代前半を過ごしたぼくがここに出来上がりました
もう少し恵まれた家に産まれていたらこんな事にはならなかったのかなぁとか思う日々。
 
つい先日友人が結婚して子供を授かりました。姉も結婚しました。
この子供たちが、この家庭が、ぼくの人生みたいにならないようになればいいな

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