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ダラランのために~数秒でできるタスキル~

■この記事について

 この記事では、ハースストーン バトルグラウンドにおいて、雇用フェイズでの操作時間を確保するための手段「タスキル(=タスクキル)」と呼ばれる方法について解説します。

 ここで紹介する方法は、インターネット上でも検索すれば出てきますし、私のオリジナルの方法では全くないですが、自分のために情報整理するという意味も含めて記事化することにしました。

 なお、記事化にあたっては、以下Youtubeの動画を大いに参考にさせていただいてます。というかタスキルの方法は、ほとんどそのままです。元動画は英語ですが、そちらを見ていただくことで、本記事の内容はほとんどカバーされていますので、そちらも参考にしていただければと思います。(タスキル時の操作方法や画面イメージは、動画を見たほうがわかりやすいかもしれません)
参考リンク:How to Reconnect HS in Seconds | Hearthstone Battlegrounds

■そもそも、タスキルって?

 はじめに、ハースストーン バトルグランドにおける「タスキル」について、どんな目的で、何をやろうとしているのか、簡単に説明しておきます。

 ハースストーン バトルグラウンドでは、雇用フェイズと戦闘フェイズが交互に発生します。基本的にユーザが操作できるのは雇用フェイズのみとなり、雇用フェイズで新たなミニオンを雇用し、自分の盤面を整備した後、戦闘フェイズで自動的に戦闘が行われます。ここで、雇用フェイズには時間制限があり、時間内に操作を終えることが必要となります。

 さて、この雇用フェイズの制限時間、プレイヤーによって差があるのはご存じでしょうか?というのも、各戦闘フェイズにおいて、戦闘開始のタイミングは、全プレイヤーで同時なのですが、戦闘にかかる時間がそれぞれのプレイヤーによって変わるため、早く戦闘の終わったプレイヤーは、その分次の戦闘開始まで時間があり、長く雇用フェイズを使うことができるわけです(下記の図を参照)

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 余談ですが、同じ戦闘を表示している対戦相手との間でも、PCの処理速度などにより早く処理が終わることもあります。ボイチャしながらチーム戦とかやってると、他プレイヤーの観戦をするケースも多いのですが、同じ戦闘を見ているはずなのに明らかに他のメンバーのほうが数十秒早く戦闘終わったりします。

 また、バトルグラウンドにおいて、意図せずアプリがエラーなどで終了してしまった場合や、ゲームサーバーとの接続が切断された場合、アプリ再起動後および再接続後には、自動的にゲームが再開しますが、このとき、雇用フェイズの場合には、実際に再接続までにかかった時間が制限時間から引かれ、再開しますが、戦闘フェイズにおいては、戦闘処理そのものがスキップされ、次の雇用フェイズが始まることになります。

 上記で説明したとおり、「戦闘フェイズが早く終わったプレイヤーは雇用フェイズを長く使える」「戦闘フェイズで接続断が発生すると、戦闘フェイズをスキップできる」という二つの仕様から、戦闘フェイズに入った瞬間に意図的にサーバとの接続を切断し、再接続することで、戦闘フェイズそのものをスキップし、次の雇用フェイズの時間を最大限長く確保することができます。この状況を意図的に発生させることを「タスキル」と呼びます。

  この「タスキル」を必要とするケースとしては、時間との勝負になるカドガーコンボを実施する場合が最もわかりやすいですが、この記事では、カドガーコンボの内容や方法については触れません。この記事にたどり着いた方の多くはすでに読んでらっしゃると思いますが、超上級ランカーさんが最近記事を公開されたので、そちらをご覧ください。

■「タスキル」の方法

 では、実際のタスキルの方法を解説します。ここで解説するのは、Windowsのファイアウォール機能を用いて、一時的にハースストーンの通信を遮断し、強制的にゲームの通信の遮断、再接続を発生させる方法です。これ以外の方法では、アプリケーションを強制終了・再起動する方法などもあり、スマホではこの方法が一般的と思いますが、ファイアウォールを用いた方法のほうが再接続までにかかる時間が少なく済みます。以下、画面も参照しながら、手順を追って説明していきます。

① 事前準備(ファイアウォールの通信規則の追加)

Windowsの「設定」画面を開く
 ↓
「更新とセキュリティ」をクリック

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左側のサイドメニューから「Windowsセキュリティ」を選択
⇒ 画面中央に出た「ファイアウォールとネットワーク保護」

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 ↓
 新たに開いたウィンドウから「詳細設定」を選択

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 ↓
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」という画面が出るので「はい」
 ↓
「送信の規則」「新しい規則」 
(画面中央にモザイクかけてます。実害はないと思いますが・・・)

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「規則の種類」で「カスタム」を選択して次へ

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「プログラム」では「このプログラムのパス」を選び、ハースストーンの実行ファイル(hearthstone.exe)を指定。

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以下の4画面では、デフォルトのまま次へ
「プロトコルおよびポート」
「スコープ」
「操作」(「接続をブロックする」になっていることを確認しましょう)
「プロファイル」

最後に、この規則の名前(例えば、「HS Disconnect」)を付けて「完了」!

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以上で、事前準備は完了です。

② ゲーム中のタスキルの仕方

 ゲーム中、ハースストーンのウィンドウの他に、①で設定した、「送信の規則」のウィンドウを出しておき、新たに作成した「HS Disconnect」を選択しておきます。そして、「タスキルしたい!」と思ったとき(例えば、次の雇用フェイズにカドガーコンボをしたい場合や、複数のホガーを確保しており、大量の海賊の売り買いが予想されるときなど)に、画面右下の「規則の有効化」をクリック。これで、ハースストーンのプログラムの、サーバとの通信が遮断されます。数秒後に、同じ場所(「規則の無効化」と表示が変わっています)をクリックすることで、自動的に再接続され、うまくいけば戦闘フェイズをまるまるスキップできます。

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 ちなみに、スキップしたかった戦闘フェイズにおいて、残念ながら敗退してしまった場合、そのゲームに再接続することはできません(次の雇用フェイズには死体になっているので、当然ですが)。また、「規則の有効化」⇒「規則の無効化」をワンセットで実施することになりますが、これらのボタンを連打してしまうと、そもそも通信切断にならないこともあります。私は、スキップしたい戦闘フェイズに入る5秒前くらいに「規則の有効化」を押し、カウントダウンが終了した直後くらいに「規則の無効化」を押す、というくらいの感覚でタスキルしています。このへんはやりながら自分なりに安定する方法を探すのがよいと思います。なお、まれに再接続に失敗し、アプリ再起動からやり直すことになる場合もあります。その場合は残念ですがひーひー言いながら再起動し、残された時間でベストを尽くしましょう。

■さいごに

 直近のパッチ(18.6.1)で、エレメンタルのナーフおよび、下位に沈んでいたヒーローのバフ(まさかワグトグル女王がTier1に来る日がやってくるとは・・・)があり、個人的にはレートは上がったり下がったりしながらも、マロ、エレメンタル、カレクドラゴン、ビッグデーモン、ディバシメカなどなど、BANや卓内の状況次第で、多くの構成が1位になれることのある環境で、非常に楽しいと感じています。また、ヒーロー調整の結果として、プレイアブルなヒーローが増えたのも大きいですね。

 さて、タスキルについて、ですが、こんな記事を書いておいてなんですが、この操作は、ゲーム制作者側の意図した操作ではないと思います。そういう意味では、本来の意図されたゲーム体験を壊す可能性がある行為であり、基本的にはやらないほうがいいのだと思います。ただ、現行の仕様では、明らかにやったほうが有利な状況はあるのは事実だと思いますので、この記事を読んだ方も、あくまでも自己責任で利用していただければと思います。まれに再接続ができず、そのまま負け扱いになってしまうこともあるようですし、大会などでは、意図的なタスキルを禁止している場合もありますので、その場合はルールに従いましょう。ちなみに、自分はタスキルなしでまともにカドガーを成功させる自信がありませんが、過去、大会でタスキルなしでカドガーを見事成功させ、30点超えパンチを連発した方もいる(振り返り配信してくださったアーカイブが残ってますので興味あれば探してみてください)ので、不可能ではないと思います。

 最近、ランカーの方に「カドガーコンボができるとプレイの幅が広がる」という話を聞き、できるだけ積極的にチャレンジするようにしているのですが、なかなかうまくいかないですね。ですが、うまくいった場合の手札に大量のトリプル報酬がたまるシーンは非常にテンションがあがりますし、カドガー実施前の盤面をほぼ捨てることになるので、中盤で1位は難しい状況から一発逆転を狙う方法として習得できると間違いなく武器になると感じています。

 本記事が、みなさんのバトグラライフを少しでも快適に、楽しいものにできましたら幸いです。

 最後に、私の記事では毎度のことですが・・・、もう一つ宣伝させてください。バトグラプレイヤーが集まり、雑談や対戦募集ができるDiscordサーバを開設しています(左記のリンク先はDiscordサーバのへ招待リンクになっています)。レート1万以上の場合のチームキューがNGになりましたが、チーム戦をやったり、チャットしながらわいさいゲームするのも楽しいですよ。また、もちろんレート1万以下の方が一緒にゲームする方を募集することも可能です。誰でも参加可能ですので、ぜひご参加ください。

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