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SUPER耐久 レースを楽しもう!中継ガイド

チョウザメくんのシュミ喫茶にようこそ!今回は、2024年シーズンがますますアツい!? SUPER耐久について少しご紹介したいと思います。

1. SUPER耐久について

SUPER耐久は、「ENEOS スーパー耐久シリーズ」と表記されます。BRIDGESTONEとENEOS、STO(スーパー耐久機構)がかかわる、日本の代表的な耐久レースです。世界的には、12時間以上のレースが多々行われていますが、SUPER耐久では、3時間から24時間まで、幅広い耐久レースが行われます。

SUPER耐久では、公式ホームページにてRegulation を公開しており、だれもがすべての規則を閲覧することができます。あらかじめご一読していただけると、2024年シーズンのレースも楽しめると思います。

SUPER耐久は、1991年から行われている歴史あるレースです。このシリーズには、プロドライバーだけでなく、アマチュアドライバーも参加し、チームが一丸となって完走を目指します。他のチームはライバルであり、クルマが好きな仲間であるという精神を忘れずに競い合っています。
市販車を元にして行うレースという観点では、SUPER GTシリーズと変わりませんが、使用する車両の見た目がかなり異なります。

また、SUPER耐久では、自動車産業の進展のための開発を目的とした車両も走行しています。このクラスは、SUPER耐久シリーズの目玉ともいえるでしょう。将来のクルマの開発の舞台となっていることも学んでいただけると嬉しく思います。

このように、SUPER耐久では、プロかアマを問わず、クルマに関わる人たちが、楽しめるような面白いレースが行われます。

また、SUPER GTシリーズと異なり、後輪駆動車両以外(4輪駆動車両や前輪駆動車両)も参戦します。さまざまな種類の車両が、同時にコース上を走る姿は見ていて楽しいです。

さらに、本年からのS耐TV(SUPER耐久のOfficial YouTube チャンネルよりLIVE 配信される)では、観客が見たいアングルを選択できる、マルチアングル配信が行われるということで、大変注目されています。

S耐TVでは、実況・解説はもちろん、サーキットの一押しポイントや新たな技術の開発の話などを聞くことができます。大変勉強になる、面白いLIVE配信です。また、チャット欄(YouTube )のコメントを拾うこともあるので、双方向的なやりとりも行えます。

2024年シーズンは、スポーツランドSUGO(4時間レース)→富士スピードウェイ(24時間レース)→オートポリス(5時間レース)→モビリティリゾートもてぎ(5時間レース)→鈴鹿サーキット(5時間レース)→岡山国際サーキット(3時間レース)→富士スピードウェイ(4時間レース)の、全7戦で争われます。

参考Webサイトなど
【公式】ENEOS スーパー耐久シリーズ Empowered by BRIDGESTONE (supertaikyu.com)
Regulation2024_jp.pdf (supertaikyu.com)


2. 各クラスの説明

SUPER耐久シリーズには、目的別や区分別に多くのクラスが設定されています。
私もいまだに把握できていないほど、レースでは判断が難しいですが、事前に見ておきましょう(全9クラス)。

・ST-X Class:本年度、FIAよりホモロゲーションが発行されているFIA GT3 公認車両、及びGT3 規格に準ずる車両
・ST-Z Class:本年度、SROよりBOPが発行されているGT4 公認車両、及びGT4 規格に準ずる車両
・ST-TCR Class:本年度、FIA、またはWSCよりBOPが発行されているTCR規格車両、及びTCR規格に準ずる車両
・ST-Q Class:ほかのクラスに該当しない、STOが認めた開発車両
・ST-1 Class:以下のST-2~ST-5クラス以外の車両
・ST-2 Class:2400cc ~3500cc 迄の4輪駆動車両、及び前輪駆動車両
・ST-3 Class:2400cc ~3500cc 迄の後輪駆動車両
・ST-4 Class:1500cc ~2500cc 迄の車両
・ST-5 Class:1500cc 未満の車両
※エントランスの申請に基づき、性能調整を条件に他クラスへの参加を認める場合がある。また、STOの判断により、参加クラスが変更される場合がある。

スーパー耐久公式ホームページ Regulation Regulation2024_jp.pdf (supertaikyu.com)


・ホモロゲーション:Homologation と表記される、車両をモータースポーツで使用するために必要な、JAF やFIA の認可のこと。通称、ホモロゲ。ホモロゲーション ~いまさら聞けない!?自動車・バイク用語辞典 (kmsgarage.com)
・FIA: 国際自動車連盟。モーター スポーツの分野で一貫したガバナンスと安全基準を確立する機構。FIA公式ホームページ(英語)を独自翻訳・要約した。Organisation | Federation Internationale de l'Automobile (fia.com)
・SRO: SROモータースポーツグループ。様々なレースイベントやシリーズの宣伝と運営を行う、国際的な自動車レース組織。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より一部要約。SROモータースポーツグループ - Wikipedia
・WSC: ワールドスポーツコミュニティ株式会社。For All Sports fans を合言葉として、世界中のスポーツファンと共に喜びと感動を分かち合うため、2008年から活動している会社。公式ホームページより、要約。WSCとは | 海外でのスポーツ観戦・体験・トライアウト・ウェディングはWSC (wsc-media.jp)
・TCR: FIAのもと、WSCが運用しているツーリングカーレース車両の規定。AUDI RS 3 LMS TCR (2021) やHONDA CIVIC TYPE R FK7/FK8 TCR などがTCR の規定に則り、世界のレースに参加している。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より、一部要約。TCR (自動車競技) - Wikipedia また、CARS - TCR HUB (tcr-series.com)も参考にした。

なんだかわかりにくいかもしれませんが、そのうちにわかってくるでしょう。
それぞれのクラスは、ゼッケンカラーでの識別が可能で、ST-Xは黄色、ST-Zは空色、ST-TCRは桃色、ST-Qは灰色、ST-1は橙色、ST-2は紫色、ST-3は青色、ST-4は赤色、ST-5は緑色となっています。


ST-Qクラス参戦車両 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio Concept(2021-2022)
Japan Mobility Show にて撮影
ST-Qクラス参戦車両 ROOKIE RACING GR Corolla H2 Concept
Japan Mobility Show にて撮影

3. Aドライバー規定

SUPER耐久シリーズでは、1台の競技車両につき、2人以上4人以下のドライバーを指定期間以内に、指名登録(A, B, C, D )しなければならないという規定がある。

Aドライバー規定は、「Aドライバー登録規定」を指し、全てのAドライバーは、1)~3)の条件を満たさなければならないという記載がRegulation に書かれている。
なお、ST-QクラスにはAドライバー規定が適用されない。

1) 参加する前年の12月31日時点で満60歳以上の、全てのドライバー。
2) 参加する前年の12月31日時点で満35歳以上の、STO・STELが認めたアマチュアドライバー。
3) STO・STELが認めた女性ドライバー。

4) 上記1)・2)・3) に該当しないドライバーで、STO・STELが認めたドライバー。

スーパー耐久公式ホームページ Regulation Regulation2024_jp.pdf (supertaikyu.com)

※STEL: スーパー耐久エントラントリーグ。組織 (supertaikyu.com)

これらの規定を満たさないと、最初にハンディ―キャップが付与・通知されるのは、この規定があるためです。実況では、ハンディキャップではなく、ご褒美ということもあります。

4. 楽しみ方

特に指定はありません。YouTubeでのLIVE配信を観戦するもよし、現地に行ってサーキットの空気感を感じるもよし、なレースです。

前述したように、S耐TVでは、レースとサーキットのイベント、開発裏話などが聞けるかもしれません。入門としては、かなり見やすく抵抗感が少ない番組になっています。

レースでは、特定のチームや車両、ドライバーを応援して、1つでも上の順位でゴールすることや、完走したりすることなどを応援するとよいでしょう。
中継画面では、レースの状況を伝えてくれるように心がけられています。

また、S耐カードというもの(エントリー・出走したクルマやドライバー、チームやラップタイムなどを閲覧できる)やライブタイミングモニターが公開されており、実況には映らない部分を自分自身で追うこともできます。

5. 最後に

SUPER耐久シリーズでは、比較的、市販車に近い形で車両が使われており、レースの初心者にも見やすい工夫がなされています。難しいと思わず、まずはチャレンジしてみることが大切です。

ここでは紹介しなかったRegulation は公式ホームページより入手できますので、気になる部分は探してみるとよいでしょう。

SUPER耐久は、SUPER GT などに比べると、スピード感が足りないという意見やエンジン音などが小さいという意見もありますが、さまざまな車両が入り混じっているため、これは仕方のないことだと思います。
それでも、たくさんの種類の車両が混走する景色には迫力があります。

それぞれのチームが完走し、自らの目的や役割を果たそうと一生懸命に走っている姿には感動いたしました。
気軽に配信を楽しんでいただければいいなと思います。

次回以降は、未定ですが、近いうちにまたお会いできたらいいです。短編の投稿でも行おうかなと考えてはいますが…

それでは、また次の記事でお茶しましょう。ありがとうございました。

気になった方は、フォローなどよろしくお願いします!

※画像の無断転用を禁ず。ⒸChozamekun

BRIDGESTONE

参考Webサイトなど一覧
【公式】ENEOS スーパー耐久シリーズ Empowered by BRIDGESTONE (supertaikyu.com)
Regulation2024_jp.pdf (supertaikyu.com)
ホモロゲーション ~いまさら聞けない!?自動車・バイク用語辞典 (kmsgarage.com)
Organisation | Federation Internationale de l'Automobile (fia.com)
SROモータースポーツグループ - Wikipedia
WSCとは | 海外でのスポーツ観戦・体験・トライアウト・ウェディングはWSC (wsc-media.jp)
TCR (自動車競技) - Wikipedia
CARS - TCR HUB (tcr-series.com)
組織 (supertaikyu.com)

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