見出し画像

GENJI*REDISCOVERED       今日の源氏物語  『光る君へ』30

  西暦1004年 = 元号替わって「寛弘」に。
「改元」は、ユリウス暦8月8日 = 長保6年7月20日のこと。
「都」を襲う干魃。 (「改元」は、旱魃への対処策の一つかと。)
市井、疲弊と荒廃、行き倒れや略奪も。
「酷い干魃…」というが画面の地面に緑色の雑草…。「散楽」の木…も緑の葉萎れてはいない….。      オープンセットの「状況」演出…大変ですね。
「タイトル」   今回の 演出家は、中島由貴 氏
桓武帝 以来「二百年ぶり」の 帝 直々の「雨乞い」 ( 実資、述 ) も 効果なく、道長 も困惑。
「晴明が退いてから 陰陽寮…あてにならぬ。何とか出来ないのか…」と文句ばっかりの 右大臣。 ( の言で、晴明 の 引退している事 を説明。)
まひろの家の 井戸 も 枯れる!  為時「我らの命ももたぬやも。」と。
ここに来て、道長、四納言たちに「髭」。(行成と俊賢は…)
そう、あの時代の公卿方には「髭」は無くてはならないもの。 国宝『源氏物語絵巻』の殿上人はみな髭が描かれてある。…無い方が…という感じ「絵」でもあったり…。
…3年経ったから…なのか、歴史に忠実に。なのか、納言の皆さん中年期…、貫禄もついて、落ち着きました。(帝にお髭の無いのは若いからか) 
( 為時さん、宣孝さんの 髭 無し…は、「お偉いさん」感出るからでしょうか、殿上人では無いからか。は、無冠の 隆家 も 髭無しで頑張ってる…。)
( 行成 も 髭なくて。 実資 は蓄えていた…が色黒で見えてなかった…。)
晴明 に 道長「祈祷」依頼。「「雨乞い」など身体が持たない」と言う晴明に「代償」を聞かれて「我が寿命を10年やろう」と。で、引き受ける晴明。
剣を手に庭で「 禹歩」で 五竜神に祈る。右袖…肩脱ぎ…なのか、にしては少し…。右袖無くて、袴の片方が白…に見える着付け。
夜になり…なのか? 都を俯瞰する映像は…「願いが昇って…」行く「宇宙」の表現なのか? 疲弊していく晴明、夜通し?→明けて朝なのか? 「都」の「西」からの「黒雲」。 この「雨乞い」成功の事は『御堂関白記』に。
まひろ何か書いてるところに、急に…一天ニワカにカキクモリ、雷鳴・稲妻と… 都 にザーザー降りの雨。 民たち、受ける器を持ち、狂喜乱舞も。
晴明 倒れてる。従者・式童子「須麻流」 寄り添い泣く。 
いつ 晴明邸 を離れたか…だか、うなづく 道長。(「これで寿命が10年縮んだ。」と…。かな。)  ( 晴明 は、翌、寛弘二年 に没している。)
ナレーション 「この頃『枕草子』宮中の貴族の間で広まる。」
なんだ…やっぱり?バカ ( 設定 ) なのか…帝、「そこに定子が居るような心こもちに思われる。」って。伊周が「お妃は定子さまおひとり」とか煽る。
落ち込む帝を「悲しまれますな、笑顔のおかみを定子さまご覧になりたいにちがいないと。」と言って「定子(による帝)呪縛」。
まひろは、六日に一度『四条宮』=公任の館、妻「敏子」の主宰の集まりで「歌」を教えている。-身入りが出来て良かったね。
「歌の心」を『古今和歌集仮名序』の言葉で説くまひろ、(当然…)貫之の歌ーよく知られた「人はいさ…」の解説…「劉希夷 の「年年歳歳花相似 歳歳年年人不同」を…基に」(為時家の専門「漢詩」からの)「詩想」を
踏まえて「和歌に」と。 そこに、「先生は歌を詠むときそんなに難しいことをお考えなんですか?」と遅刻してきた「アカネ」。(…同感します。)
薄衣すぎ、いや、それ 下働きの者みたい、貴族では下着姿だよ。で「暑くて裸になりたいくらい。」と言い放つ。 その場で詠んだ歌の「蝉の羽」衣の話題=「本当のはもっと透け透けの衣だった」とも。 有名な 国宝『源氏物語絵巻』「夕霧」の「雁居雁」は乳房の透け見える衣で描かれている。
ー幼いころの相思相愛の妻が、家事子育てで→所帯じみていく…(姫から母に、家のやりくりにシフトした妻、倦怠期の夫婦)の様子を書く紫式部。『絵巻』での「乳」の描きこみも、それ(美的でない…)に従っているのだが、平安時代の生地=当然「手織り」の生地の密度は、かなり厚い薄いが自由に出来て、「蝉の羽」と例えられる(美的な)「薄地」もあった模様。
「(敦道) 親王 さまが、」と頂いた『枕草子』持ってくる。「さほど面白いとは。」と言うアカネに、公任の妻 敏子 も「まひろさまの『かささぎ語り』の方がはるかにおもしろい」と。 講師のまひろの背後の「坪庭」に「萩」。
隆家と道長……何食べてる? 見た目「干し柿」。でも?季節が…早すぎ…。
やって来た 行成 に帰る 隆家。行成 は「信じない方が」「伊周殿が帝を、高家殿が 左大臣さまを取り込む策略かも。」と。
碁石で「おはじき」の 爺と 孫娘。まひろは「読み書きを教えてやってくださいませ。」「あまりあまやかさないで。」と。時代を超えて変わらぬ風景、為時は 孫娘に骨抜き爺で。カタコ は 母 の呼び掛けを無視。反抗期か。
「ひとの親の、こころは闇にあらねども、子を思う道に、まどいぬるかな」まひろは、-祖父 藤原中納言 兼輔 の歌 を思い出して。
この「歌」『源氏物語』に一番多く引用=『引き歌』されていて、その云う「親であることの業」がやはりこのドラマの基底に流れている。のですね。
『藤壺』彰子の前で、一条帝、敦康 親王と、ヒサゴ……に顔を描いている。
「瓜にかきたる稚児の顔」は『枕草子』。平安美人を「うりざね顔」と言ったりするが「瓜」でなく「瓢」=「ヒョウタン」に描いている…? !なんか…栃木 辺にあった 土産物みたい。はさておき、「瓢」には特別な「もの」(霊的な力とか)を見とっていた当時の人たち、なんで…そんな ヒョウタン
( 乾燥 済み ) を 用意したのかな…。「マクワウリ」使ってよ。
帝「定子に似てきたな…」とか、やっぱりバカ ( キャラでかかれてる一条帝…)でした。
居合わせる 倫子、赤染衛門に「なにゆえ中宮さまを見てくださらないの?あまりにもみじめ。」と。( の時の 檜扇「紅梅」の絵。美しく良く出来た 小道具を超えた「檜扇」…ながら「季節は秋」なのだから「紅葉」とかの絵のを持たせてあげてください。)
本当に悲しそうな 中宮。
『四条宮』で、まひろ、酔ってる千鳥足の アカネ を介抱。
「親王さまとけんかでも?」にアカネ「親王さまが私を疑うような事を」-代作した歌を浮気している歌だ…とか言われて…と。首ったけ話。まひろは「恋に身をこがされるのはすばらしい。」「アカネ様のように思いのまま生きたかった。」と。
為時、土御門家 嫡男  頼通 の指南『孫子』「九地」の『呉越同舟』のところ。  道長 戻る。
倫子 来て『お願いがございます』と。(で、次の ご寵愛獲得作戦…。)
帝 に 行成 の写した『新楽府』巻物 献上。
倫子が直接 帝 に「母のただひとつの願い」奏上! 帝は「笛をふいても横を向いておった。」って…ええっ! あの時「一本取られた」って言ってた帝は、障子の「才」を知った…のではなかったのか?
倫子は「おかみから中宮さまのお目の向く先にお入りくださいませ。母の命をかけたお願いでごばいます。」と。
帝「そのような事で命かけずともよい。」と(言いながら退座…)。
はらはらだった 道長 ( 髭で冠とのバランスも整った=いい顔)「どうかしている。」と。倫子は「待っているだけよりは。」に続けて「殿は、いつも私の気持ちお分かりになりませんゆえ。」と思ってあったこと!口にした。
伊周まだ「呪詛」やってる。
臥せってる晴明のところに道長「相談」に。「今は闇の中。お待ちなさいませ、いづれ必ず光がさします。」と言われるが…。
(「お宝(彰子さま)を帝に差し出して、国運を変える」という 晴明 の 提案が…そうはならなかった…くらい 帝 が ダメ… なのか…?
「心がもたぬ。」と言う 道長 の「私などどうでも良いのだが。」に 晴明 が「今 お心に 浮かんでいる 人 に会いに行かれよ」「その 方こそが 光 にございます。」と。
あ・め・つ・(ち・ほ・し・そ・ら・や…と続く 仮名 文字  練習用 誦文 )で「ひらかな」練習中なカタコ、逆さ「つ」をまひろに叱られ、爺さまに逃げつく。
「学問が女を幸せにするとは限らぬゆえ。」と、また「賢い女」問題。
「信孝 のようにそれをもてはやす男はそう居ない。」ってところに 惟規
も加わり  「女は、姉うえの様に、難しいことを言うようにならない方が良いですよ。」と。
『四条宮』「創作物語」『かささぎ語り』を読み聞かせのまひろ。「嘘をついていた二人…」のお話し。 の話…に、シュチュ盛り込みすぎ…な感じも。
場所、変わって『土御門提第』の庭。『羹次(あつものついで)』
公任、斉信、行成を招いて、鮎、雉鍋(大根、葱、水団等入り)、雉串…は、「コンビニ」で、今でも売ってる「唐揚げ棒」!みたい(な仕上げ…)に見えた。
『枕草子』を超えるおもしろい物語。 見つけなきゃ!に、「四条宮では大評判。」と 公任 が 妻のサロン の話。「先の 越前守・為時の 娘」の話に。
『かささぎ』物語 書くまひろ。きれいな筆跡。そこに「オハジキやろう。」って来たカタコに。「あとで。いそがしいの。」って まひろ に 娘の不満
募るつのる。
夜、注水の水が切れて、机を少し離れた隙に、起きてきたカタコ、まひろが
書いていた紙を 灯火 に。そしてそれを 文箱 に。  燃えだす物語。
 ( 勉強なさい って、𠮟ってばかり、遊んでくれない 母の 自分への「時間」
を奪ってる「文字を書いた紙」が憎い。ということでしょう。…にしても。
「火」を着けるかな~。怖すぎる。気持ちをそのままブツケルのが子ども…なのだろうが。 と、子どもだったら、1枚1枚火をつけていくのでは…とも。「箱」に戻して「全部焼いてやろう…」って発想が怖すぎる。)
早期発見。文箱の原稿だけで「火」を消し止めて。
叱る まひろ。ただ泣くカタコ に「謝りなさい。」「火をつけるなど。」
と。爺…のとりなしも…。「人のやることではありませんよ。」って。
怒り、より恐怖でしょうか、子どもにそんな事させてしまった(自分)。とか、家が焼けずに良かったとか、学識とジェンダーと子育て問題、どこにも行き場 の 無い まひろ。  月 にてらされて。( 月 は映らないが。)
( 翌日 、でしょう ) まひろ また机に向かって書いている。
「一人で書きたいだけ書け」と 為時、カタコ を連れて『加茂(の社)』詣でに。
邪魔 が 居ないとかえって書けなかったり。いや「火」まで着ける 嫉妬 なのか 怒りなのか 孤独なのか… 娘のこと…いろいろ浮かんできて…でしょう、書けないでいると、そこに 道長 。                                      で、「つづく」
(「あなたの子供が火を…」って… 言うか? ! ないでしょうかね。)
「予告編」で、「いづれのおおんときにか…」に「来た~!」と、ネットで
騒がれていたり。この「いづれの…」が『源氏物語「桐壺」』の物語=出だし…だとは…思えないのですが。
いまや 名物  煽りぎみ「予告編」のいつもの一つじゃないのかな…と。

みなさまには、「 残暑 猛暑 お見舞い申し上げます」 
この暑さもあって、使っていたPCが「焼け落ち(たんでしょう)」て、
いろいろ全ての「データ」が(使え)なくなりました。
『パリ・オリンピック』での「休回」と重なって、今日が「三十一回」、
ぎりぎりの追いかけ投稿となりました。

いいなと思ったら応援しよう!