ハイライトソートでフレーズ検索

THE調査力にはハイライトソートという「検索機能」が用意されています。この機能を使って検索できるのは日本語文章だけと思っている人もいるようですが、英語の原文を検索することも可能です。ただし検索には若干の注意が必要です。テクニックを紹介します。

ハイライトソートでは、同義語の中のどれかが使用されている案件を検索するときには、検索ワードを「二酸化炭素 炭酸ガス CO2」のようにスペース区切りで列記します。このように検索ワードを指定することで、「二酸化炭素」・「炭酸ガス」・「CO2」のどのワードが使用されていてもヒットさせることができます。「OR」検索と言えばわかりやすいでしょうか。

たとえば「要約(サブ1)」フィールドに英語原文が保存され、「要約」フィールドに和訳が保存されたタイトルで、図のようにワード条件を指定して処理を実行します。

次の図は検索でヒットしたワードが色づけられた抄録一覧画面の抜粋です。「要約」フィールドの「検索結果」部分が赤字で表示されています。右側の「要約(サブ1)」フィールドでは、"search result"も青字表示されていますが、"result"がくっつかない"search"もヒットしてしまっていることがわかります。前記したようにスペース区切りの2個のワードの
OR検索が実行されています。

この例の案件では、"search"だけのワードも"search result"も存在するため問題ありませんが、"search result"が含まれていない案件もヒットするとしたら正しい検索とは言えません。

このような場合には、"search"や"result"の個別の単語のOR検索ではなく、"search result"というフレーズを検索したいということをTHE調査力に明示的に教えてやる必要があります。

のように2個の単語を半角のダブルクォーテーションで挟んで入力してください。こうすると

のように、"search result"だけが検索されました。


ハイライトソートでは名称・要約等の文だけでなく、検索項目としてIPCを指定することもできます。このIPCフィールドに「G06F17/30」のように形式が正規化されたコードが入っている場合は問題ありませんが、「G06F△17/30」(△:半角スペース)のようにサブクラスとメイングループの間にスペースが入った形式で保存されている場合には、検索ワードを「G06F△17/30」と入力して検索すると「G06F」と「17/30」のOR検索となり、検索結果に大量のノイズが含まれてしまいます。この場合にも半角ダブルクォーテーションによるフレーズ検索を実行することで正しい結果が得られます。

以上、ハイライトソートを使用するときのちょっとしてテクニックのご紹介でした。

2024/02/26


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