霜止出苗

霜をザクザクと砕いて歩くのが好きだ
その時だけは小さな全能感に包まれる
大きな自我を抑えれる

止める事ができないほどの自尊心
それを意識したのは幼い頃からだった
一番でないときが気が済まない

出てしまうのは仕方がないと
諦めていたそれが癖になり
自分に仇をなしている

苗の様に大きく育ったその癖は
止めることができない
やがて大樹となっていくだろう

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