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2023年     詩

400
2023年製作した詩 400を目指す
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2023年7月の記事一覧

関係ない

関係のある話だけどしよう
君の周りの話ではなくて
君の話をしよう

君がやっている事の中で
やり続けたいことや
やっていない事の中で
やっていく事の話をしよう

君の積み上げてきたものの話だけしよう
君の努力で積み上げてきたものに
私は敬意を払うから
君が何をしてきたのかの話をしよう

ゴミを積み上げてきたなら
スクラップとして再利用出来るかもしれないし
それ自体が芸術なのかとしれない

少なくと

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あくせく

あくせくと働く
暮らさないといけないので仕方なく
あくせくと働く

眠気まなこを擦り
重い体を無理やり動かし
あくせくと働く

誰かのためでもなく自分の為
10年後のためでなく1月先のために
あくせくと働く

虚言

知っている事だけ喋ろうと
決意をしたら口だけ開けて
音が出ないで口内だけ乾く

口内に話す言葉はなくて
喉奥にも何もなくて
肚の底にもなにもない

途端に虚しくなって
虚空から虚無な言葉を集めて集めて
できた言葉を吐いていく

吐いた言葉の所為で
途端に周りの言葉も
虚偽の言葉ばかりに思える

怖くなって堪らずに
虚偽の言葉で身を取り繕っていく

知識

知識は毒だと気が付いたのが
学んで得た一番の知識

人と比べて優越感を得たり
直接相手を攻撃したり
全ては知識がなければ出来なかった

心の底で馬鹿にしていた
学ばない人達が学びだして

私が過去に周りの人
馬鹿にしていた様な内容で
私を馬鹿にするのは仕方の無い事なのだろう

都会

都会の人は不親切だと
君は言うけど
君も自分が都会の人に
なっている事に気がついていない

田舎も都会も関係がなく
都会で人に優しくすれば
そこはきっと親切な街に
変わっていくのでしょう

大きくて小さな勇気を振り絞り
都会で親切をしてみると
帰ってくるのは冷たい視線

かつての自分の様に警戒し切っている
冷たい視線

それを誰も咎めないのが
都会のいい所と悪いところ

猛暑

猛暑で溶けて下水の中を右往左往
少しでも涼しいところで身体を固めないと
流れる下水は熱湯ばかりで
身体がさらに溶けていく

留まる水は少し温く
少しばかりの臭いに耐えて
じっと身体を固めていく

いつのまにか水は煮えた
私の身体の熱に耐えれず

蒸発しきった水溜りの後に
できた泥で身体を包むと
少しばかりの冷たさを感じた。

電車

右へ左へ前へ後ろへ身を任せている
柳の様に揺れながら虚無な心で揺れている

電車は手段で目的は仕事
仕事も手段で目的は自活

虚無な心にするために
身体をゆらゆら揺らしている

次は高田馬場
次は高田馬場

電車は手段で目的は学業
学業も手段で目的は自活

人はちっとも降りずに電車で揺れる
身体ばかりがゆらゆら揺れる

詩的なものは私的にはキザったらしいものと決めつけている
素敵なものと知っていると思うけどゴテゴテに装飾をされていて
自意識が積み重なりドロドロともたれかかることでしか
自立出来ないような何かにも見えてしまう

言葉

本当の言葉だけしかいらない

今から言うのは本当の言葉を出すための準備運動・暖機運転・ウォームアップ・パンプアップ

言葉には力があるから
それに負けないようにしゃべらないといけない

言葉は簡単に自分を殺すし
自分を殺すように相手に仕向ける

嘘ばかり。嘘ばかり。

気を取られるとすぐに口から嘘が出る。
本当の言葉だけ喋ろう。

何億年前知らないけど宇宙が生まれて・そこから地球が生まれて・そこか

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