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本日無料。カメラノート2月号レンズフードと言う病気すなわち風土病

本日無料。カメラノート2月号レンズフードと言う病気

毎月カメラノートスペシャルマガジンを発行している。カメラとレンズの話を30年ぐらいいろいろなメディアで書いている。カメラ雑誌もそうであるが1番面白かったのはアクシスが出している工業デザイン雑誌に連載をやったことだった。工業デザインと言うレベルから考えたカメラデザインの話だったが結局連載ページのバックグランドに印刷されていたのがライカエムスリーなのである。

腐ってもライカと言うタイトルで、発行停止になった新潮45に記事を書いたこともあった。

カメラ選びの本もたくさん出したが振り返ってみるとカメラの使い方に関するちょっとウィットのあるガジェットと言うのは私の場合存在しないのである。そこら辺を埋めるためにカメラノートスペシャルを出した。これは11本で2000円だから高い値段であるがわざとそのように設定した。要するにカメラ人類同士で共有可能なかなり厳選された情報を共有しようと言うアイデアなのである。今の時代は何万とか何十10,000でありふれた情報を共有するよりも100人ぐらいでかなり研ぎすました情報を共有する方が意味があると考えているからである。

2月号のカメラノートスペシャルは

レンズフードと言う風土病

である。このカメラはWalzと言うメーカーが作っていてもともとカメラアクセサリーの専門メーカーであった。ところがなかなか素晴らしいレンズシャッター式のレンジファインダカメラも作っているのである。このメーカーがえらいのはそのカメラの作り込みのクオリティーが非常に高いことだ。

そしてレンズフードの話になるが、非常にハイクオリティーな製品を出していた。当時は国産カメラのフィルムカメラとして1番素晴らしい時代であったがカメラメーカーにするとレンズフードで儲けようとしていた。ユーザとして見ると純正のレンズフードはあまりにも高価なのである。それで隙間産業と言うことでサードパーティー製のレンズフードがかなり流行した。今の時代から見ると逆になかなか使い勝手の良いレンズフードなのである。

レンズフードと言うもの存在感は非常に神秘的なところがあって私の知り合いのカメラ人類でも使いもしないレンズフード、それも同じレンズフードを複数持っている人がいる。ここユーラシア大陸の極東であるからアニミズム崇拝と言うことでレンズフードの宗教ができても不思議ではない。

壱寸の虫にも5分の魂

レンズフードには写真表現の魂が宿る

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