🦜有名写真家中藤さんのバルナック会大躍進を分析する😎🥑

銀座の百貨店のICS中古カメラ市でクラシックライカバルナック会の写真展が期間中開催されている。主催者の中藤さんはフットワークの良い人なので今回も活躍である。バルナック会ができた時は私も声をかけていただいたのだが今更爺がバルナックと言うのもぱっとしないので参加はしていない。

ICSにはもう15年ぐらい行っていない。私のICS中古カメラ市の黄金期はやはり赤瀬川さんと坂崎さんがICSに見えていた頃である。赤瀬川さんが高いステレオカメラを買うときに後ろから背中を押してあげたり、坂崎さんと一緒にウインドウを順番に見ているとその周囲にギャラリーの皆さんが構築されたりして面白かった。

カメラジャーナルと言う冊子をやっていたときには毎日会場に赴いて10,000字レポートと言うのをやった。当時のMacの21インチモノクロモニターは10,000wほど表示できてそれをいちどに全部見ることができる。だから前後のテキストの論理性が確認できてよかった。マシンはこれも懐かしいシステムシックスのアップルllcだったかな?

スター写真家中藤さんに関して言えば2年位前からいろいろなトピックがあったのだが。2年前の夏に京都のライカハウスに家族連れで行ったらその時店長さんが中藤さんに気がつかなかった。店長さんが中藤さんに気がつかなかったのは業界人の怠慢ではあろうが、スタッフ2名で切り盛りしている大きなショップであるのだからこれはやむを得ない事情もある。カメラホリックの昨年の取材で私は松下編集長と京都のその場所に行って現場検証などをしたものであった。

中藤さんと言う人は気骨のある人で正義感が非常に強い。私などはずるいからFacebookで書き込みなどに接するとそれは最初から無視している。これをテキストで書いたら原稿料でいくらいくらになるなどと言うことを考えるのであるから返信はしない。ところが中藤さんは千葉県あたりから書き込む写真芸術最高主義のおっさんを論破してしまうのである。ここら辺が彼が人気のある理由なのであろう。

それで古い話になるが例の京都のお茶屋事件で中藤さんは不愉快を感じて東京銀座のライカハウス日の丸家に展示してある自分の作品までピックアップすると言い出した。日の丸やもうこれはまずいと見てとったのか中藤さんに会いたいと連絡があったそうである。その後のいきさつは私は知らない。

中藤さんがバルナック会を立ち上げた時期はこの事件の前後になるのではないか。ライカハウス日の丸家はデジカメライカ専門の店である。ただ店員さんの勉強不足なのであろうか私の友人のライカ愛好者が戦前の古いエルマーを持参して相談したら白衣を着た若い衆が最初から戦前のライカレンズ等を問題にしなかったそうである。それでそのライカ人類さんはライカハウス日の丸家が嫌いになったそうである。

先日の富士フイルムのスナップショット炎上事件もそうであるがカメラメーカーがもしくは販売店が自社の商品を販売するときの社会的な基本的ルールというのが最近は理解されていないようである。それともう一つはちょっとでもブログ炎上の様子になるとすぐ閉鎖して平謝りと言うところも、コロコロウィルスの水際作戦対策みたいで何の役にも立っていない。

だから考えるに中藤さんの立ち上げたバルナック会と言うのはなかなかライカのコマーシャリズムからは無関係独立したところにあってそれがしたたかで良いと思う。だって本家のライカ日の丸家の方では戦前のレンズはダメだからうちの製品ではありませんみたいな無責任状態なのだ。これは最近のKaufmanのやり方なのかもしれないが、どうもそんな商売の戦略であると思う。だからもうちょっと距離をおいたところで中藤さんのバルナック会を眺めてみると、こちらがライカの正統派本部と言う感じがするのである。

言い換えればバルナック会のフラッグはKaufman買う不満のデジタルライカのフラッグよりも優勢なのである。オルレアンの少女みたいなもんだな。私はパンデミックを恐れて接触感染空気感染のメッカのICSに行くつもりはないけれども、オフィシャルに発表された設営中の写真を見て端と膝を打ったのである。

立派な会場に立派な看板があってその看板のトップには松屋150周年記念うんぬんの文字が並んでいる。中藤バルナック会とカウフマン日の丸家が対峙している間に、松屋はお金をかけなくてもっと立派な漁夫の利を得てしまった。ここまで見るとこれはイスラエルアラブロシアがらみのかなり複雑な国際政治問題みたいで笑えてしまう。でも今回の特別展示には桑原先生を始めライカの歴史の重鎮のオリジナルプリントも並んでいるからそれはそれで結構なのである。

バルナック会の今回の展示のステートメントは何か?

デジタルライカなんかいらないよ。戦前のフイルムライカで充分だよ。

だから今回のICS中古カメラ市はコロコロウィルスによる接触感染も恐怖だがカメラを買わずにライカを買わずにこの写真展を防護服を着てみるというのが1番トレンドなのであろう。皆さんうがい手洗いを忘れずに。ハッピーバルナック会！