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クラシックレンズは買うより借りる TORUNO

Torunoはクラシックレンズレンタルサービスである。先日アサヒカメラのアンケートで、レンズをどのくらい持っているかとか撮影には何本持っているかと言うアンケートがあったので真面目にお答えした。まさかレンズを3000本持っていると言うのは常識外れなので、少なく見せようと思って300本と言うことにした。1種の私文書改ざんと言うことだな。それで撮影に実際にもっていくレンズは何本かと言う質問があったのでこれは正確に答えた。

撮影に持参するレンズは1本

これは真実の答えである。写真表現を真面目にやって50年になる私だが撮影に行く時はいつも1本のレンズと決めている。それでないと自分の視神経が膨張しすぎて暴れすぎてしまうから始末に負えなくなるのである。だから持参するレンズは1本。私の視神経を司る目玉は一応2つ付いているけれどもこれも同じ焦点距離のものを使っています。

長年写真家をやっていて痛感するのは、最近のデジタルカメラはアダプターでどのようなレンズでも装着可能と言う点になる。フィルムカメラ時代にはそれが不可能だったから例えばここにご覧に入れる昭和30年代の最高級8ミリカメラArcoスーパーテクニカである。現代に8ミリフィルムを使う人もいないのでこのようなカメラは信じられないほどの安い価格で市場に登場していた。

ところが今では付属しているレンズをそのままアダプターでデジタルカメラに使えるようになったので人気沸騰になってしまった。私の友人のレンズマウント交換1000日回峰行者と言う宗教家がいて彼はありとあらゆるレンズをデジタルカメラに付けてその描写を楽しんでいる。そういうムーブメントがメジャーになってきたので、最近ではネットオークションに登場するこの種類の往年の8ミリカメラ用のレンズは高くなった。需要と供給の関係である。

私はこのカメラを小学生時代に実際に使っていた経験者であるが、マウントアダプターでデジタルカメラに付けた方がその描写ははるかに優れているということがわかった。でも今時こういうクラシックなレンズを新品で製造するメーカーは存在しない。そこでクラシックレンズレンタルサービスの意味が急上昇してくるわけだ。

クラシックレンズレンタルサービスを私がいいなと思うのは、実は三千本近いレンズを所有しているが、レンズは手に入れると必ず飽きるのである。

だから必要なレンズはレンタルで使ってそれぞれの描写を楽しむのが1番クレバーだと思う。

ここに登場するレンズは私の個人的な所有でTorunoクラシックレンズレンタルサービスのものではありません。

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