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カメラはどこのメーカーのを使おうが写真が上手くなると言う事は無い。 あるいはカメラはどこのメーカーを使おうが写真はよく映る。

カメラはどこのメーカーのを使おうが写真が上手くなると言う事は無い。 あるいはカメラはどこのメーカーを使おうが写真はよく映る。 5月31日の私の誕生日のメモから🐥6/9🐥
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tanakachotoku
2019/06/09 00:00
デジタルカメラの進化はその速度が速すぎてついていけない。ほとんど撮影に関係ないような機構でもつけて前のモデルに差別化をはからないと商売にならないわけである。数年前の有名メーカーのデジカメの宣伝で空の色のようなブルーの発色が違うと言うのをうたい文句にしていたけれどもそういう文句に引っかかって買う人もいるわけだから広告戦略と言うのは大切なのである。
私はAPS-Cサイズがカメラのバランスが取れているので気にいっているわけであるが実用的なAPS-Cサイズと言うのは20年位前に実用化された。エプソンのレンジファインダカメラはいまだに使っているが、最近ではニコンのD200とかキャノンの20Dなども使っている。この2種類はほぼ同じ時代のデジタルカメラであるがニコンのほうは作り込みすぎて手間がかかって段取りが悪いと言う感じがするし、キャノンのほうは手を抜きすぎて安ぽいものになってしまっている。メーカーの個性もそういうところに出てくるのが面白い。
最近の楽しみは15年から20年位の前の当時最新鋭モデルであったカメラのオンラインのレポートを読むことだ。そういう昔のカメラ雑誌を保管しておくわけにはいかないからオンラインで読めるのは実にありがたい。その時代が浮き上がっていて非常に面白いのである。レポーターさんが描くのはその前のモデルに対して新しいモデルのどこが優れているのかと言うのを一生懸命に論説しているのである。しかしそういう論文はそれから15年か20年経過してみると何かあまりにも懐古主義であって逆に好感が持てる。月光仮面は正義の味方と言うような論調が支配されているのも良い感じである。
フルサイズがこれだけ一般的になってくると逆に1部のデジカメのことをわかっている連中が自分はフルサイズよりAPS-Cが良いと言い出したりするのも痛快である。フイルムカメラの時代でもフォーマット万能主義というのがあって少しでもフィルムサイズが大きい方がカメラとしてクラスが上であると言う間違った考え方があった。写真のことを知らない広告業界の阿呆なディレクターが何でも大型カメラでなければダメだなどと言い出すのである。私が勤務していた日本デザインセンターなどもそうであって4インチ× 5インチのカメラがメジャーであった。日本光学も我々のスポンサーであって35ミリオンのニコンレンズの広告を出したりもしたのだがそれは実は35ミリではなくて4インチ× 5インチのカメラで撮影されたものなのだ。今だったら公正取引委員会が問題にしそうな案件であるね。
カメラと言うのは携帯性とシャープネスとその両方のバランスの上に立っているこれが大事なのだ。
私のデジカメでメインで使っているのは今言った20年位前のモデルである。それも高いお金を払って大事にしすぎてほとんど使わずに市場に出てくると言うやつである。このキャノンのデジタルカメラなどはこれが新製品の時にイタリアのベニスに持参して現代のデジタルカメラはここまで進化したのかと感激したものであった。
ところがあの時代から20年近く時間が経過して今改めてこのカメラを手にしてみると私には10分すぎる性能なのである。広告の仕事などでも私はAPS サイズを使う。ポスター位の大きさにするのであれば別にシャープネスも色味も全く関係ないし大手クライアントが文句を言ってきたことも1度もない。このカメラはガラクタ屋さんで8000円以下で買いました。もちろんレンズ付である。市場価格の半分位の値段らしいのでかなりお買い得だった。
世の中で1番哀れなのは新製品情報に踊らされてあっちこっち走りまわっている我々デジタルカメラ雀なのである。でも私はそれなりに少しは経験失敗を積んだので広告に惑わされてあたふたするような事はありません。逆に言えば広告サイトにいたので罪が深いと言う言い方もできる。アーメン。

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