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カメラノートスペシャル8月第二弾 ラピッドワインダー人類学

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今回のカメラノートスペシャルでは35ミリレンジファインダーの下に取り付けて左下ベースプレートになっている使いにくいこういうデバイスがなぜ人間の欲望を膨らますことになっているのかと…
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2024年8月の記事一覧

カメラノートスペシャル8月第二弾 1 ラピッドワインダー人類学

1950年代の終わりの頃にその当時時代を牽引していたグラフジャーナリズムのライフの連中がライカの会社につまらないリクエストを出した。それはバルナックライカで使われていたベースプレートに代わりに付けて迅速にフィルムを巻き上げるライカビットと言う分厚い底蓋を曲がったらいかにもつけてほしいと言うものだった。

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カメラノートスペシャル8月第二弾 2 ラピッドワインダー人類学

19の年にライカM2のブラックペイントを手に入れて20歳の年に日本橋三越本店の向かいにある不二越カメラで13000円でLeicavitMPの箱入りを買ったのである。以来私の人生はないか人MPを買ったり売ったりして半世紀が経過した。

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カメラノートスペシャル8月第二弾 3 ラピッドワインダー人類学

最初のライカのラピッドワインダーの名前は結構物騒であって、ライカピストルと呼んだ。これは1936年のベルリンオリンピックの開催を記念して華々しくエルンストライツが売り出したのであった。

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カメラノートスペシャル8月第二弾 4 ラピッドワインダー人類学

今のテレビの有名なニュースキャスター並みのパワーを持っていた当時のライフとかマグナムの有名フォトグラファーから提案されてエルンストライツの会社はすぐにライカM3にライカビットをつけた特集モデルライカエムピーを発売した。

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カメラノートスペシャル8月第二弾 5 ラピッドワインダー人類学

エルンストライツのライカビットを後追いする形で日本のキャノンがラピッドワインダーを出した。ニコンのレンジファインダのほうはそれを追従することがなくてしばらく経ってからもっとオートメーションなモータードライブ装置を登場させたのである。

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カメラノートスペシャル8月第二弾 6 ラピッドワインダー人類学

キャノンのラピッドワインダーを愛用した世界で1番有名な写真家はKitai Kazuoである。第一回のアサヒカメラの木村伊兵衛プライスをゲットしたこの写真家は若い頃どこかの783でラピッドワインダーがついたキャノン2dを7000円で手に入れたそうだ。その主題はこの写真家と一緒に1980年に何ヶ月もヨーロッパを一緒に旅行してホテルの同じ部屋での四方山話の時に本人から聞いたのであった。

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カメラノートスペシャル8月第二弾 7 ラピッドワインダー人類学

スウェーデン生まれの報道写真家トムエイブラハムソンは報道写真の現場で何台ものライカビットがついたらライカエムピー使い壊したのだそうである。それでもっと良いクオリティーのライカビットMPを使うとしてもそれがないので自分で会社をカナダに設立した。

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カメラノートスペシャル8月第二弾 8 ラピッドワインダー人類学

ライカビットMPのマネーゲーム。ウィーンで60,000円で手に入れたのは本体だけではなくてライカエム1のボディーが付いていた。これがその当時のウィーンのスナップショットのメインの物となったのである。

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カメラノートスペシャル8月第二弾 9 ラピッドワインダー人類学

ライカビットとかラピッドワインダーと言うのはフィルムをたくさん消費すれば下手な鉄砲も数打てば当たると言う単純無視な我々カメラ人類の勘違いの上に構築されているのだ。

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カメラノートスペシャル8月第二弾 10 ラピッドワインダー人類学

巻き上げレバーの位置をカメラのトップにするかそれともボトムにするかと言うのは非常に重大な問題であった。特にセレン色メーターがカメラに組み込まれた後は巻き上げレバーは全部カメラのボトムのほうに追いやられた。レチナカメラなどがその典型である。

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カメラノートスペシャル8月第二弾 11 ラピッドワインダー人類学

4ラピッドワインダーで機械式にフィルムを巻き上げるそしてシャッターをチャージすると言うアクションの次に登場してきたのがスプリングモータードライブ色の渦automaticなカメラである。

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カメラノートスペシャル8月第二弾 12 ラピッドワインダー人類学

宇都アンリカルティエブレッソンはライカM3の愛用者であるし、ロバートフランクもライカM3の愛用者である。しかし彼らがライカM3にライカビットMPがついたモデルを使っていると言う姿は滑稽で想像することもできない。本物の写真家はこんなヤクザなアクセサリーは使わないというのが真実なのだ。

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