見出し画像

パーティーしませんか?(男女の友情) #ハンドメイド実践日記753

夕方、ハンドメイドの転機という記事を書きました。

それに合わせて学生時代の出来事を思い出しました。

記事にしてみます。


大学に入って間が無いころ携帯電話というものは無く、学生アパートに共同の赤電話がありました。

ある日、先輩が電話だよ!って。

誰からだろう?

と思いながら電話に出ると

「パーティーしませんか?」

「はい???」

「パーティーしませんか?」

「はい^^」

女の子の声でしたが全く知らない相手です。

「今から会って話しできますか?」

「じゃあ、どこどこのファミレスで会いましょう。」

その時、18歳で中高6年間男子校。

彼女居ない歴18年^^

やましい気持ちは一切ありませんでした。

今思えばそんな状況で突然音大という女子校のようなところへ行って、女の子らと何の抵抗もなくキャッキャと遊んでました^^

かと言って昔から女の子と遊ぶタイプではなく6年間剣道やってて体育会系でした^^;

当然、数少ない男どもとは皆仲良かったし女の子のほうが10倍多いんだから必然的に女友達も多かった?

今思えばそれも不思議。。。


電話が終わってみると先輩らが聞き耳を立てている。

「何の話だった?」

「パーティーしようって言われました。」

「うん、電話取ったら同じこと言われたからお前を呼びに行ったんだ。」

「今から会うことになりました。」

「本気か?ブスなら逃げろよ^^」


ファミレスに入るとすぐにわかりました。

小柄で凄く可愛い女の子^^

女の子1人かと思ったら同年代ポイ男も居る。

話しを聞くと、その地域には音大(ほぼ女子)、ほぼ男子校の大学、女子大と3つの学校があります。

せっかく同年代の学校が近くにあるのに全く交流がないのが勿体ない。

3校合同でパーティーイベントをやらないか?

といった感じの内容でした。

おー!楽しそう^^

やろやろ!

彼女は短大の2年生で1個上。

男は男子校の2年生。

女の子はグイグイ来るタイプだけど男はニヤニヤするだけで話に入ってこない。

ん?この男、ホントにやる気あるのか?

その場でパーティーをすることだけは決まりましたが詳細は後日という事ですぐに解散になりました。

翌日、彼女から電話が掛かってきて今から会えるかって。

同じファミレスで待ち合わせたけど、男は居ない。

どうせ相談するなら3人揃ったときにしろよ。

そしたら、あいつはわたしに惚れやがった!

昨日の帰りに付き合ってくれって告白されたんで今回の話しから切ってやった!

なので次回から副会長が代わりに来ることになったのでよろしく。

お前はわたしに惚れるなよ!

ハイハイ^^

といったスタートでした。


あとから、何で俺のアパートに電話してきたの?

って聞いたら電話帳の学生アパートで一番最初に載ってたそうです。

それ以降、授業が無い時は結構一緒に居たけど、学校内であいつは他校に彼女を作ったと盛り上がってたようです。

男1の女9の割合なんですぐに噂になるんです。

男は彼女作ろうと思えば誰でも作れる。

良く言えば毎日が出逢い。

でも、わたしは2年の終わりまで彼女いませんでした。

一応、恥を忍んで誤解無いように言っとくとファーストキスもその彼女(^_^;)


パーティー開催の本当の目的。。。

パイ投げをしたいって^^;

それだけは絶対!って。

インターネットも無い時代です。

何で?

昔テレビでやっててずっとやってみたかった(^^)

パイ投げってどうやるん?

ルールは?

わからんけどパイを顔にブツケたら良いんじゃない?

パイって売ってるん?

作れる?

彼女は栄養士志望でした。

わからない。。。

取りあえず市場へ行ってみよう。

近くの市場を教えてもらって行ってみました。

そこで乳製品を作ってる会社を紹介してもらいました。

当時、金も無いので出来るだけコストを掛けずパイ投げしたいんですがとストレートに相談に行きました。

対応してくれた人も面白がって色々と相談に乗ってくれました。

パイ部分はうちの会社では用意できないけどクリームなら安く用意できるよ。

食べる訳でないなら味は無くてイイね^^

おーそう来たか!


その後、個人経営のパン屋さんを見つけて交渉しました。

安く済ませるならパンを使わずに紙皿にクリームだけ乗せたら?

おーそうします!


男子校の副会長と、女子大の生徒会長が加わりました。

1週間くらい4人で動きましたがその2人がくっ付いてしまいました^^

再び彼女があいつら外して二人で動こう!って。

その後、男子校からデザイン出来るやつ紹介してもらってポスター作ってもらいました。

会場はわたしの学校の向かい側にあるライブハウス兼イベント会社に相談に行きました。

そこでわたしがボスに気に入られたらしくバイトの勧誘を受けました。

彼女の指示によりバイトすることに。

色々と融通を効かせてもらって会場確保。

スタジオ内でパイ投げの許可ももらいました。

確か会場料金も安くしてもらって音響、照明はサービスにしてもらったのかな?

いや、音響のメインはスタッフがボランティアでやってくれて、照明は自分でやることになったんだ。

全てわたしがスパイになったおかげです。


仲良い友達らに相談したらダンスパーティなら人集まるよ。

一度だけ当時のディスコってとこに連れてかれたけど踊った事もなくカチカチになって真似してました^^;

疲れるは恥ずかしいわで全く楽しくない。

ダンスパーティってあんな感じなんでしょ?

彼女に伝えたら、それだ!って簡単に決まりました。

それ以降、チケットを売る時も反応が良かったです(^^)

ポスター貼りも許可がいるのかわからないまま警察や市役所に相談に行って色々と教えてもらいました。

元々そういう性格だったんだろうけど、あの頃、完全に開花しました。

考える前に即行動!

段取りも全て終わり後はチケット販売するだけ。

先輩にDJを頼みました。

チケットが1,000円くらいで100枚売れればトントンくらいだったはずです。

チケットは友人らにも頼んで売ってもらいました。

各学校でも振り分けて売ってもらいました。

集計は後日になりそうだったし何枚売れたか全く把握できてませんでした。

その辺は人任せで全く手が回ってなかった。

でも、うちの大学だけを考えたら結構売れてたと思います。

ライブハウスは地元のバンドマンがほとんどだったけど皆に売りつけました。

女の子たくさん来るよ!

っていうと噂がすぐに広まって問い合わせが入る始末(^^ゞ


さあいよいよ前日です。

ところが前日になって急に彼女がビビってしまって。

人が集まらないだろうから中止にする。。。って言い出しました。

今でもその時のことをよく覚えてますが

「わかった。お前が始めたことだから好きにしたらいい」

別にカッコ付けた訳じゃなく本心でした。

彼女は泣いてました。


すぐにパイ関係の店に連絡入れて事情を伝えると、お金は良いから。

でも残念だね。って。

イベント会社も勿体ないって。

当日、彼女と2人で会場の前に立って中止を知らないお客さんらを迎えました。

ごめんなさい!

皆、楽しみにしてたみたいで残念がってました。

友達らも皆チケット買ってたよ?

結構売れてたんじゃない?

後日、集計したらチケット180枚くらい売れてたみたい。

まぁ仕方ないな。


その後、卒業までバイトは続け、数か月後に彼女は卒業してしまいました。

彼女と行動したのは3ヶ月くらいたと思います。

たまにだけどアパートにご飯作りに来てもらったり、おかず持ってきてくれたり。

あれだけ一緒に居たのに1度も恋愛感情を持ったことは無かったと思います。

凄く可愛かったんですけどね^^

彼女のほうも10歳くらい年上の片思いの人が地元にいてよく話を聞かされてました。

それもあったからかな。

一度だけ、別に欲しいという感じでもなかったけど、わたしも彼氏作ったほうが良いんだろうか?

って言うから、俺がなってやろうか?

と言うと、お前は友達!!!

うん、知ってる(^^ゞ

結局、知り合ってからお互い苗字を呼び捨てで呼んでました^^


卒業後も交流は続き彼女が大阪に住んでた時も2回ほど家に泊まりに行きました。

2回目のとき大地震があり外に出ると道路が割れてました。。。

彼女の実家は島根でしたが家はわかってたので彼女が居るいない関係なく遊びに行ってました。

お父さんと飲んだり魚釣りに連れてってもらったり^^

普通にお父さんと飲んでると彼女が帰ってきて、二度見して何でお前が居る???とか。

広島の実家にも何度か泊まりに来ました。

うちの両親も彼女だと思い込んでたから色々と良くしてくれてたみたいです。


数年して彼女から結婚すると連絡がありました。

例の年上のお兄さんと結婚するそうです^^

自分のことのように嬉しかったのを覚えています。

式場でお父さんに挨拶すると、ずっと君が婿に来るものだと勘違いしてたよ^^;


わたしは旦那さんの顔を写真で一方的に知ってたけど直接の面識がありませんでした。

式の2次会で知らない人ばかりだしホテルに帰ろうかと思っていたら、旦那さんが2人で2次会しておいでって。。。

ビックリしたけどバッチリメイクしてドレス着たままの彼女連れて屋台で飲み語りました。

幸せにしれもらえよ!って^^


わたしの結婚式も彼女を呼んで友人代表の挨拶をしてもらいました。

挨拶の内容も学生時代に電話帳を見ながら電話してパーティーしませんかって言ったら親身になって協力してくれて。

パイ投げやる事になって、わたしのワガママでドタキャンして。って。

だから彼は凄く信頼出来て良いやつです!

オイオイ、話しが意味ワカなら過ぎて誰も理解できてないぞ^^;

新婚旅行も金も時間も無かったので近場で済ませました。

彼女の実家の近くです^^;

新婚旅行の途中で嫁連れて彼女のところへ遊びに行きました。


この5年くらい疎遠になってますが懐かしいな。

結婚してしばらくは親友と聞かれて彼女の名前出してましたね。

あいつも子ども3人で54歳のおばちゃんです。

孫も居るかもな。