2月読んだ本

2月はテストやなんやらがあったためあまり本を読めなかったです。反省。

東野圭吾「赤い指」

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この本は私が東野圭吾作品で一番感動した本です。まあまだ一部しか読んでいないので一番ではないかもしれませんが、、、(笑)

ネタバレはしないようにしていますが、読みたい方は注意してください。因みにこの作品はホラーではありません。赤い指は血ではないです。

あらすじ

ある少女の遺体が住宅街で発見されます。捜査線上に上がったのはある家族。父:昭夫、母:八重子、息子:直已、祖母:政恵の家族。

話の流れは、直已が少女を絞殺してしまったことを知った昭夫と八重子はその責任を”認知症がひどい”政恵に押し付けようとします。その作戦は順調に進み刑事:加賀恭一郎たちを欺き政恵は連行されかけます。

しかしこの話はこんな単純構造ではないです。加賀恭一郎は「この家には隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼ら自身の手によって明かされなければならない」というセリフを発します。ん?隠された真実?政恵ではなく直已が殺したってことではないのか?そう思って物語を読み進めているとこの本のタイトルである「赤い指」の真意がその台詞と相まって明らかになります。

東野圭吾作品でよくあるのが、ある”思い込み”があることで物語の結末が予想外になります。例えば流星の絆や白夜行など。この作品も同様です。ある伏線がひっくり返され、題名の意味、また赤い指を通して読者に伝えたいことがわかります。

話の流れ・結末がわかってしまうともう一度読もうという気持ちが起こらない作品はあります。しかしこの本は2,3周するに値する作品だと思います。是非これは読んでほしいです。

1冊しか読んでないので今回は短めです。次回。




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