![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/11577818/rectangle_large_type_2_9babec85757fe034bf8962f28a88127d.jpeg?width=800)
「ホールで飛ぶ声」と「そば鳴り声」
ある時、合唱祭や合唱コンクールなどを二階席で鑑賞すると、声がよく届いてくる団体と、あまり声が届いてこない団体があることに気づきました。
声がよく届いてくる団体と、あまり声が届いてこない団体のあいだにはどのような違いがあるのでしょうか。
この問いの答えのひとつが「歌手のフォルマント」です。
リチャード・ミラーは「歌手のフォルマント」について、3000ヘルツ付近の周波数帯に生じる「音響エネルギー」であり、これは「母音に関係なくよく共鳴する歌唱にみられる」と述べています(ミラー,2004)。
いわゆる「ホールで飛ぶ声」です。
それではなぜ「歌手のフォルマント」のある声はよく飛ぶ、つまり遠くまで良く聞こえるのでしょうか。
その秘密は「外耳道の共鳴効果」にあります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?