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合唱・発声Q&A(Q.141- Q.160)

Q.141
大学合唱団でベースに所属しているものです。合唱初心者に声門を閉じる感覚を伝えるにはどのようにするのが有効でしょうか?
A.
・出川哲郎のモノマネ
・空咳をする
・重たいものを持ち上げる時の息こらえ
・唾を飲み込む
・オエっと吐く真似をする
あたりが良いかと思います。

Q.142
高音になると片方の肩が上がってしまう癖があります。
どうしたら良いでしょうか?
A.
歌うのに必要な力=支えがないと、局部的な力みが生じてしまいます。姿勢や支え、うなじのアッポッジョについて学んでみてください。
加えて、左右のバランスという面では
・両肩上げてみる
・両手を広げてみる
などもやってみてください。

Q.143
中音域がどうしても地声になってしまうのですが裏声で出せるようになる方法はありますか?
A.
①姿勢をチェックしてみてください
・胸骨を比較的高く保つ
・背筋を伸ばす(身長が一番高くなるように立つ)
②ハミングで高音域から低音域まで滑らかにグリッサンドする練習をしてみてください

Q.144
先日自分の歌を聴いた人から「母音ごとに響きが変わっている」と指摘を受けました。どの母音も同じように響かせるにはどのようにすればよいですか。
A.
どの母音も同じように響かせるとは、音響学的には3khz周辺の倍音が保たれることを指し、生理学的にはその母音の発音を保持しつつ、声道の長さを保ちながら口蓋と舌の距離とのバランスをとることを指します。キアロスクーロや声道の調節について学んでみてください!

Q.145
混声合唱団でテノールをしている者です。長いフレーズが一息で歌いきれません。ブレス練習の時のロングブレスは人並みに続くのですが、歌になるとダメみたいです。どうにかしてください。
A.
喉を開けようとして誤って声門閉鎖を緩めているようです。わざと汚い声を出す練習をしてみてください!

Q.146
混声合唱団で、テノールをしています。
指導者から声が柔らかすぎて物足りない、鳴らしきれないと言われました
声門閉鎖で汚い声の練習を勧められたのですが、うまくやり方がわからないのですが、なにかいい練習方ありますか?

A.
わざとねこ背になって、あかんべーのように舌を出して歌うメソッドはいかがでしょうか?黒川が学生の頃に大島博先生に教えていただいたメソッドです!

Q.147
頬の筋肉、表情筋が声道に影響を与えるのはなぜでしょうか?
A.
声道に影響を与えるパーツは相互に関連しあいます。たとえば顎が下がると、軟口蓋と口蓋垂も下がりがちになります。頬骨上の表情筋を上げると、軟口蓋は後ろに、そして上へ動き、声道の形状が変化します。

Q.148
こもりがちなんですが、どうすれば改善しますか?
A.
頬の筋肉(表情筋)を挙上すると3kHz周辺の倍音がブーストされて輪郭がはっきりします(フォーカスサウンド)。誤って口角を持ち上げてしまうと平べったくなるので気をつけてください!

Q.149
言葉の多い曲やテンポの速い曲を歌うと首や肩に力が入ってしまいます。
何か有効な改善策はありますか?
A.
①ゆっくり練習してだんだんテンポアップ
②首や肩以外に力を入れてみる
やってみてください!

Q.150
長いメロディーでブレスが足らず、1続きで歌えないことがよくあります。日頃の練習で改善する方法はありますか?
A.
まず「腹式呼吸」は一回忘れましょう。腹壁を押し出すと胸骨が下がってしまいます。
胸骨の位置が低いと横隔膜が緩んで、声帯を通過する呼気が不安定になり、息っぽくなったりブレスが足りなくなったりします。
胸骨の位置を比較的高く(=これ以上高くできないというのは上げすぎ)保ちましょう。

Q.151
ベースです。中音域(D3~A3あたり)と低音域(F2~C3あたり)だとどうしても発声が変わってしまい、滑らかに歌うことができません。音量が落ちたり、音色が極端に変わってしまいます。どうすればいいでしょうか。
A.
舌根を固めずに、低音域(F2~C3あたり)の発声のまま、中音域(D3~A3あたり)を歌う練習をしてみてください!

Q.152
僕は下顎が右に少しズレていて、口を縦に開けようとすると無意識に右側が左側よりも上がってしまったり、頬も自然にすると左頬があまり上がらないのですが、この場合少し力を入れてでも顔の左側に意識を持っていくことは必要でしょうか。

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