柴犬チョロは異世界へ行くけど、夢の中で兄ちゃんを癒し続ける#2
火だ。
パチッと音をたてて統一感のない形で燃えている。真っ暗闇の空間で明かりの役割を担っている。
そばには背もたれのいい椅子に誰かが座っている。ゆらゆらととてもゆっくりな動きで椅子を揺らしている。どうやら眠たそうな感じだ。
赤いフードを被っているので、鼻の上半分ははっきりしない。服はこれまた赤いロープを着ている。全身赤のコーデだ。口や手の部分でしわが多いことから老人だと判明。
どこからかテクテクと足音をさせて、暖炉の暖かい明かりに釣られるようにして小さなコロコロの生き物が暗