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ここはどこかの旅の空#173:ラグビータウンにウェルクマ!(1662/1000)

ラグビータウン熊谷。駅ホームから見える看板でも猫が熱血ラグビー中!
初めて降りる熊谷駅に、いったいなにをしに行ったのかというと。

JR東日本管内で忘れ物をしたことがありますか?
昔は電話での問い合わせが標準仕様。なかなか繋がらなくてイライラしたり、あちこちたらい回しされてムカムカしたりしたものだった。
それが今は「お忘れ物チャット」なる優れものシステムが作動していて、超快適なのだよ。
1.日にちの登録
2.場所と時間の登録
3.ものの登録
という手順に従って、チャット形式で詳細情報を入力すると、オペレーターが忘れ物を調べてくれて、検索結果と保管されている駅をメールで教えてくれるのですね。(って何回利用しているのか)

先日、「居酒屋JAPAN」なる魅惑のタイトルの展示会に参加しました。弊社にはカフェも農場もあるので、販路を広げるヒントを得ようという殊勝な心がけ。その場でパンフレットや試供品をいただき、さらにはそれらを入れる手提げ袋までもらっちゃった。
展示会後は一緒に行った農場長と反省会を行い、ま、ちょっとワインなぞ飲んだりしたのですね。
いい気分になった帰りの電車の中、本を読むには手提げが重い。重い袋は自動的に網棚に。本を読みながら自宅のある駅のホームに降り、数歩あるいたところで、肩に荷重がかかっていないことに気がついた。
「荷物!」
時すでに遅く、パンフレットや試供品を入れた手提げ袋を乗せた網棚が装備された電車(丁寧な描写)は遠くへ去って行く。

ああ。やっちまったよ。
普段あまり荷物を持ち歩かない弊害ですね、これは。下車するときに荷物の確認をしないのが習い性になっているので、手提げ袋が無いことをまったく思い出しもしなかった。

帰宅して、悲しい気持ちでJR東日本お忘れ物チャットにすがる。
日にちも場所も時間もものも、完璧に思い出せるので、チャチャッと入力していきます。チャットだけに。
考えてみれば、すべて展示会でいただいたものだから、費用も元手も0円、ロハ。それなのに、数時間手元にあっただけで「自分のモノ感」が醸成されてしまったので、惜しい。ぜ~んぶもらったものだけど、喪失感がハンパない。吝嗇家なのかしら。

ほどなくしてメールで連絡がきました。
(あったんだ! ほっ)
なんと、籠原駅に取りおいてありますよ、とのこと。もっともこの段階では100%確実というわけではなく、蓋然性が高いレベルの話らしいのだけれど、まあきっとアタリでしょう。

が、場所が籠原とは。
高崎線のずっと先の方じゃないか。
これまでは小田原とか国府津とか、東海道線のこっちよりだったからなんとか行けたけど、あっちは遠いよ。最寄り駅から2時間以上もかかるんだ。有楽町までは定期があるから電車賃は半額で済むけれど、なにしろ時間がかかる。
しかも保管期間がわずかしかないので、とてもじゃないけど行けません。こりゃあいけませんね。

(もともとは無料なわけだし)
そうは思ってみるものの、すっぱりあきらめがつくわけではない。けちんぼうなのか。

保管期間が切れたらまた確認を、ということだったので、再度チャットをちゃちゃっとしてみたら、今は熊谷駅にあるとのこと。

やったぁ! 近づいた!!
1駅だけどな。
でもまあこの取り返したいむずむずをなだめるには、受け取りに行くしかなかろうよ。とある日決意を固めて、初めての熊谷駅に向かいました。

窓口で手続きをしたところ、やはりアレだった。アタリ!
10日ぶりくらいに出会った手提げ袋(とパンフレットと試供品)!
きみに会うためにここまできたよ、ラグビータウン。

取り戻した手提げ袋と共に
(よく見ると看板に「ウェルクマ!」って書いてあるのだよ)

帰りは乗り換えなしで2時間強。
きっと寝るな、と確信を持っていたので、膝に大事に袋を抱え、無事に家に持って帰ったことでした。もちろんウトウトと寝ながらね。

ちなみに中身はこのような。

いつも使っている正田醤油の新製品の試供品「だしレモン」が手元に戻ってきたのが嬉しいことの筆頭です。

そしてせっかく行ったんだから、ラグビータウンのお土産も買ってきたよ。

時間もお金もかかったけれど、行ってよかったラグビータウン。
忘れ物にトライ!(ってちょっと、いや、かなり違うか)


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