見出し画像

垂直diary#1:7月17日の巻(5/1000)

お酒の垂直飲みってあるじゃないですか。
松山の飲み屋で知り合ったお医者さんに、赤坂のバーでマッカランを58年と67年と73年みたいに(年は正確じゃないけどこんな感じ)3杯奢っていただいたことがあります(その顛末も面白いんだけど、それはまた別の話)。
いやそれが絶品で、同じ銘柄でも年によって味わいが異なるってことを舌で理解した夜でした。

とすると、人生だって同じ月日でも年によって違う味わいがあるのではないか? と考えるのが推論ってものでしょう。

話は変わりますが、昔、週刊モーニングの編集部にいたころ、毎日のようにほぼ同じメンバーで順列組み合わせのように飲んでいました(もちろん飲まなくてもいいんだけど、なぜか飲むわけです)。メンツはほぼ同じだけど完全に一致しているわけではなく、そして店もあちこちに行っているとなると、「前回、誰と、どこで飲んだか」が夜ごとのホットな話題になるんですね、なんともおばかなことに。
「お前、おととい一緒にいたよな、で、アイツと喧嘩になってさ」「いやそれは先週の話でしかも違う店」「喧嘩したのはアイツじゃなくてソイツだ」「だいたい寝てたじゃないかその時」
など延々とああでもない、こうじゃなかったかと思い出すんだけど、酔っ払ったときの記憶を酔いながら思い出すので、いつも不完全燃焼。「ああ、そうだった!」とみんなが納得する答えが出ることは滅多に無く。
そんな残尿感のある夜を幾日も過ごした後、天啓にうたれたのです。
「記録すればいいじゃん!」
そうして1993年ごろから、手帳に、店と一緒に行った人の名前をメモするようになりました。それをあるときエクセル化したので、この25~6年くらいの動向は一目瞭然。

と、準備も整ったことですし、訪問した店と同行した人を中心にして、同じ月日、異なる年になにをしたのかを記してみます。だから「垂直diary」!(ああ、長い説明だった)

いろいろな出来事を縷々述べるにつれ、馬齢を重ねることにも意味があるのだ、これでいいのだ、というメッセージが浮かび上がることになる、はずです。これこそが、会社に入って36年、今や長老とまで呼ばれるようになった私が、年若い友人たちに語るべきことなのでしょう。人生は愉しいよ。
いきなり結論書いちゃだめです笑。それでは「垂直diary#1:7月17日の巻」をお送りします。

1997年:会社の先輩が主催する落語会を大久保の「くろがね」で聞き、会社に戻って仕事した後、朝まで麻雀しております。30代半ばは体力ありますね。遊んでばっかりという内容はさておき。
2000年:家族で修善寺。なのはいいけれど、4日前に電車で寝ていて顔面を殴られたせいか、クルマを運転するとまぶしくて目が開けていられず往生したなあ。犯人は現行犯逮捕され、調書を取られるため私も一緒に戸塚警察に行きました。そんな顛末を子どもたちに話したら、戸塚警察前を通るたびに「お父さんがお世話になった警察!」と叫ぶので閉口したものです。合ってるけど、合ってない!
2003年:前日大阪に出張しており、北浜の「火の来間」で東芝EMIの人たちと「今日はホテル帰って寝るだけだからぐいぐい飲みましょ~」と飲んでたら電話。上の子が熱を出して学校主催の八ヶ岳野外体験教室に行けなくなった、でも熱が下がれば大丈夫なので明日朝クルマで八ヶ岳まで送っていってくれない? と要請されて、そりゃ帰宅しますよね。そして朝5時に起きて八ヶ岳まで小学5年生男子とドライブしたのはいい思い出。
2005年:横浜港の花火をわたせせいぞうさんと仲間とで船の上から見物。
2007年:編集部の人間ともつ焼太郎でもつを食べ、
2008年:飲み屋で知り合った高瀬さんと八丁堀maruで飲み、
2009年:ハードな打合せもして、
2012年:仲のいい印刷会社の人と麻雀して、
2013年はさとなおラボ1期シニアの初日。

 思えばそこからここまで来たわけで、感慨深いものがありますねー。
2014年:豆千代にとうもろこしを食べさせようと試み、

2015年:シアターオーブで「天使にラブ・ソングを」を観て、

2016年と2017年は、大学時代のサークルのOB合宿で越後湯沢に行き、飲んで演奏して笑って飲んで温泉に入って。大忙しでしたねー。

2018年:都電荒川線全駅で飲む会のファイナルで早稲田駅へ。

そうなりゃ「志乃ぶ」で飲みますよ、夏だって。

友だちよこれが私の22年間の仕事です~♪

さて、ここからなにが分かるかといえば、おおむね飲んでるってこと、か。成長がないとも言えるし、若い頃から完成された生活様式だった、ぶれがない、とも言えます。総じて愉しそうな気配はあると思うので(あるでしょ!)、まあいいか(甘い自己査定)。
今後もたまに垂直してみます。(ま、一番楽しいのは本人だけどね)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?