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仲間ログ#311:新宿だって中央線(1749/1000)

月イチ開催している中央線の会は、今宵で20回目となります。
中央線の全駅で飲むというルールだから、もちろん新宿でも下車しますよ。

下車するけど、新宿はあまりにも多くの路線が入り込んでいるので、中央線感が薄いのが難点。吉祥寺とか高円寺とか西荻窪などという、どこをとっても中央線という駅から比べると、ちょっとよそよそしいよね。(そんなこと言われても新宿駅は困るだろうけれど)

改札を出たら、東西南北どちらに行っても店があるのは分かってる。なんといっても新宿副都心だもんね(ってもう副都心なんて言わないのかな)。だから恣意的に進む方向を決めるのはかえって難しい。つい知ってるあたりに向かってしまいそうで。
ではここはひとつ、運まかせでいきますか。

参加者4人、片手で0本から5本まで思い思いの数の指を出すことにして、総計が偶数なら西口、奇数なら東口へ出ることにしてみました。
「いっせーの!」
結果は、2本、3本、2本、5本で偶数。
おお、酒の神さまは西へ向かえと仰せである。
では西口へ参ろうか。

考えてみると新宿、久しぶりだな。
資本が入った店で飲むのはあまり好きじゃないから、なかなか自分では足を運ばないからなぁ。
割と新鮮な感じで新宿を歩く。

こっちのほう、どうですかね?
いったん外に出てしまえば、店を探すふるまいはどの街でも同じ。目と鼻と勘で路地から路地へ。
そうして見つけたのが「ぼるが」あるいは「ボルガ」。
店名を示す看板が2つ、こんなに近くにあるのに表記が統一されていないのは、古い店ではわりとよくあること。おおらかというのか注意力が散漫というのか、なんだか微笑ましいものがあっていい感じ。

では、本日はこちらにしませうか。
なんとなくそんな言葉遣いで入店を決める。

瓶ビールは赤星大瓶だし、つまみは短冊であちこちに張り出してあるし、野菜のメニューが多く、よく見ると「酢のもの」が続けて書いてあるし、なんだか隙が多いところが好き。

しかも頼もうと思ったら、店のお姉さんが「酢のものはきらしてます」なんて言うし(並べて書いてあるのは強調じゃなかったのかぁ!)、全体にゆるやかなのもまたいとをかし。

つくねを4人で1本ずついただき、ポテサラマカサライカリングなんて呪文を唱え、その他居酒屋メニューを端から頼み、愉しい中央線の会の夜は更けていくのでありました。
新宿の駅近くにもまだこういう店があるんだねぇ。
という発見は、行きたい店に行っていてはできないし、偶然の神さまが西口に向かえといったからこそできたわけで、やはり人は自分の意志だけで生きるものではないな。なんて意志のチカラを超えて酩酊したワタクシは思ったのでありました。

次回代々木では代々語り継がれるようなことが起きるのだろうか?
待て次号!

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