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偏愛食品#438:名菓の計算は8÷2=0×2(1736/1000)

静岡のスーパーで見かけた瞬間気になって、買ったお菓子が「8の字」。
見たことないパッケージだし、イラストが可愛らしいし、なんか良さそう。

人はたまにそうやって偶然すてきなものに出会うことってありますよね。セレンディピティ!

ボーロと書いてあるからボーロなんだけど(そりゃそうだ)、これまで食べたことのあるボーロに比べると、あまりかりかりと乾いていなくてちょっとしっとり。
そこにうっとり。
りっぱだね、とつなぐのはしりとり。

とっても素朴な味わいで、食べたことはないのに昔から知っているような。
お店の方はこのように語っておりますよ。
「8の字は、明治創業のカクゼン桑名屋が代々守ってきた昔懐かしい静岡の定番おやつです。ザクザク、じゅわ~っと、口どけの良い食感のサブレのようなぼうろで、焼き上がるとふっくら穴が塞がります。末広がりの幸福を願い作られた8の字を皆さまに末永くお届けします」

末広がりというのは「八」という字だからそうなので、「8」はちょっと違うんじゃないかな~。なんて思ったりもしますが、「8」は「無限」を縦に起こしたような記号だから、ある種の永遠、どこまでも末広がりと解釈してもいいのかも知れません。

でも。
一言いいたいことがある。

8の字は文字通り8の字型のお菓子なんだけれど、袋の中で割れていることがあるんですね。
8の最も弱いところ、人間で言えば腰のあたりから割れている。下の写真のように。

8が割れるとたちどころに8ではなくなり、上の写真のように「0と0」になってしまうのですよ。
それはいかがなものか。
名称が「8の字」なのに、「0と0」でいいのか?

でもその疑問は、ぶつける相手がいないので置いておいて、と。
この超絶シンプル劇的うまい8の字、機会があったら召し上がってご覧~。
きっと末広がりな幸福とシンプルな旨みとを味わえるからね。

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