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偏愛食品#439:白きたおやかな筍(1745/1000)

京都にお住まいのH部さんからたけのこをいただいた。
掘りたてなのでしょうか、まだ皮に土がついている。

4兄弟を並べてみようか。

たけのこたちはみんな仰向けに寝ているとして、いちばん左のたけのこの右肩あたりをご覧ください。
ぼわんと土がついているでしょう?(よく見えない方は心眼で見てください)

肩についている土、白いですよね。
これがいかにも京都だなぁ~と思う所以です。

たけのこの話になると、決まって馬鹿の一つ覚えを書いているのだけど(自覚はあるんだ)。
それは、関東の土は黒く京都の土は白く、ロゼット洗顔パスタの黒子さんと白子さんのようにくっきりと異なっている、ということ。それぞれの色の土地で育ったたけのこの味わいは、その色に象徴されるように、関東たけのこは力強く、京都たけのこは繊細。

京都の蕪の種を長野で植えたら野沢菜になったと聞いたことがある。
根菜が葉菜になるくらい、土と気候の影響は大きいのだから、たけのこの味わいに黒子さんと白子さんが影響しているというワタクシの説は、まんざら根拠がないわけではなさそうだ。

白きたおやかな土が育んだたけのこ。
ぬか汁でじっくりと茹で上げたものを、さくっと切って醤油を少々たらしてぱくり。
ん~、これだけですでに旨し。
たおやかではんなりでたおやめぶりな京都らしいお味ですね~。
たけのこ好きにはたまらんたけのこである。

最初の一皿は実山椒と共に。

春が喉を通り過ぎて行きはる~。
悶絶しながら鶴齢をくいくいといただいたことでした。
H部さん、どうもありがとうございまする~。

本日の二皿目は若竹煮。
またまた鶴齢飲んじゃうぞぅ~。


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