見出し画像

仲間ログ#58:S柳さん還暦Live!(198/1000)

還暦を迎えるのは悪くない、どころか楽しいことなんだとつくづく思った。
そんな友人のライブの様子をご紹介しましょう。

S柳さんは大学1年生の同級生だから、知り合って40年。
学生のころに一緒にバンドをして、2011年からまた復活してバンドをして、そんな私たちとだけではなく、たくさんのバンドを掛け持ちしている才能あふれる人なんです。

そんなS柳さんが自身の還暦ではライブをしたい、というので古い友人の我々が幹事となりました。
出演は5バンド。
そのすべてになんらかの形で参加するというライブマラソンのような状態に。演奏する楽器は、フルート、アルトサックス、キーボード、ギター、口笛とおまけに篠笛、そして圧倒的な歌。
感動的で圧巻なショーでしたよ~。少しでもその気分をお届けできたらいいな。

最初は我らがBroken Hearts。

画像1

学生の頃に演奏した懐かしい曲を演奏しました。
「Sister golden hair」(America)はBHを始めて初めてのライブでやった曲。
「SOMEDAY」(佐野元春)は、なんと40年前に助っ人でドラムを叩いてくれたY川くんが駆け付けてくれて、40年ぶりの再演となりました。お客さんには関係ない話だけど、いや懐かしかった。みんな変わったけど変わらないなあ。
3曲目は「ジャスト・ア・ジゴロ」(ルイ・プリマ)の替え歌「ジャスト・ア・治五郎」を。これは加納治五郎と左甚五郎を讃え、人生はハッピー、生きてりゃラッキーと歌うんですが、さらにその替え歌でS柳さんを讃える歌詞にした、ってなに書いてるんだか分からないかもですが、まあ人生賛歌な内容なんですよう。

2番目はRixies。

画像3

演奏したのは、「Riverside」(America)、「I'm not in love」(10cc)、「While my guitar gently weeps」(The Beatles)。
最後の「Wonderful tonight」(Eric Clapton)でS柳さんを呼び込み共演しました。
このバンドは帰国子女が多く(S柳さんも)、歌がうまくて発音がいいので聴きごたえあります。演奏もどことなく日本人離れしていて、独特の力感があるんだよなあ。体格と相俟って圧迫感強めな存在感!

そのあとは、飛び入りタイム。
お客さんにも歌いたい人いるよ、きっと。
やりたくなったらやっちゃいな、もっと元気よく。というS柳さんのたっての希望で設けたコーナーです。

トップバッターは阿佐ヶ谷姉妹(自称)。

画像4

曲は「Endless Love」(Lionel Richie & Diana Ross)。
助っ人にS柳夫妻をお願いしての熱演。朗々と歌い上げる3人に会場からは拍手喝采でした。S柳さん、両手に花ですねえ。ひゅーひゅー。

次に登場したのは、SlacksというバンドのS保さんとT居さん。

画像5

曲は「Your song」(Elton John)。
優しい曲を丁寧に歌って感動的でした。この曲、大好き。

3人目はK田くん。

画像7

歌ったのは、「ぼくらが旅に出る理由」(小沢健二)をS柳さんにあてて歌詞を替えたもの。
いやこれがよくって。もともとこの曲が好きだってこともあるけど、この曲の持つ祝祭感を使って、還暦という新しい旅立ちを言祝いでいるという歌詞の構造も素晴らしかった。

4人目はG藤さん。

画像6

歌ったのはこの日のために作ったオリジナル。(なんていうタイトルなんですか?>G藤さん)
G藤さんはクラブの創立者であり、ずーっと音楽活動を続けており(バンドをやったりDJをやったりCDを作ったり)尊敬する先輩。オリジナルはユーモアと愛情に満ちた素晴らしい曲でしたよ。

最後に出演したのはS山さん。

画像8

曲はオリジナルで「パール」。
S柳さんとはこの2年くらい一緒に演奏しています。サックスとフルートを吹ける人を探していて熱烈にアプローチしたのだとか。
一緒にやっているだけあって、さすがの安定感。淡い曲調をフルートで優しく包んでいて、ふわふわした感じになりました。

このあとはサプライズタイム!

S柳さんがアメリカに住んでいた頃、中高時代の友人と回線をつなぎ、海外から直接メッセージをもらいました。

画像11

その後はみんなから篠笛とキョエちゃんのかぶりものをプレゼントしました~。
篠笛は、あらゆる楽器を演奏できる人なので、和笛もコレクションに入れてもらおうと赤い笛を選びました。キョエちゃんは内部通報者から欲しがっているという連絡があったため購入。

画像10

ご本人、お気に入りな様子なので一安心。

会場に来ている人たちから花束プレゼントもありましたよ。

画像13

画像14

画像12

アメリカ時代の友人Dさんはなんとご本人がサプライズで会場まで来てくれました~。はるばるアメリカから!

画像15

画像16


飛び入り&サプライズタイムは終わって、バンド演奏の再開再開~。
今度はSwing out brothers & sister。ジャズのバンドです。

画像9

曲は「Latin lovers」(?)、「Tell me a bedtime story」(Herbie Hancock)、「Moon dance」(Van Morrison)の3曲。
S柳さんはフルートと歌でアダルトな音空間を創造していきます。バンドの皆さんも技巧派ぞろいで、オトナな雰囲気を堪能できました。

つづいてはリグレッツ。

画像17

大学の先輩率いる愉快なバンド。S柳さんが入って10年だそうです。その間ベースを弾いたりもしてたなあ。ホントなんでもできる人。
曲は全曲オリジナルで「SUNDAY」「サンゴのほとり」「Wanna go out」。
「SUNDAY」は歌詞をS柳さん還暦おめでとうバージョンに替えていました。にくいね。ご本人は当然知らされてなく、会場でびっくりしていたのが印象的だったな。愛されてますなあ。
「Wanna go out」では先ほどプレゼントされた篠笛を吹きながら会場を回ってというバンマスT中さんの無茶ぶりに応え、ぐるりと一周するあたりが素直ないい人。

画像18


そうしてトリは、Second Wind。

画像19

H内さんとの2人バンド。
最近熱心に活動しているバンドです。
2人なのに、曲ごとにパートを替えて、キーボードを弾きギターを弾きベースも弾くという複雑な動線。才能を見せつけてくれちゃってこの~! みたいな感銘を受けます。
「She's got a way」(Billy Joel)以外はオリジナル。「Flyin'」「Feel the wind」「I'll be right」「Stain alive」「Tell me」「Dance」
タイトルからもお分かりのように歌詞はすべて英語。端倪すべからざる才能と言えましょう。

アップテンポな曲は「Dance」だけであとはしっとりと聴かせる曲ばかり。といってもビートルズを彷彿とさせる面白いコード進行の曲があったり、軽やかなメロディーのもの、がつんと歌い上げる曲、さまざまな色合いの歌で構成されていて飽きない、というかいつまでも聴いていたいと思うばかりでした。

実はバンドが多く転換も複雑なので、時間が足りなくなるんじゃないかと思っていました。
終了15:40、完全撤収16:00をライブハウスと確約していたので、途中のバンドがちょっとでも時間を使い過ぎたら(そしてそれはよくあること)、トリのSecond Windにしわ寄せがいくなあと心配していたんです。

がっ!

それはまったくの杞憂に終わり、むしろ15分くらい余っちゃった。
ので、S柳さんに予定していないアンコールを頼んだところ、
「New York state of mind」「Just the way you are」(Billy Joel)をキーボード弾き語りでやってくれたんだよ。
うれしい。
学生の頃から歌っていた2曲。いっしょにやったこともある2曲。

歌がめちゃくちゃうまくて、発音はネイティブ。しかも声がまたビリー・ジョエルに似ているとあっては、体中の鳥肌が立とうというもの。
お客さんたちもただただ静かに聴き入っていました。
まあ当然だけどね(ってお前が威張るな!)。
さりげなくH内さんがベースを合わせていたのもアツアツポイントだったなあ。

というところで完璧な還暦Liveは終了。
S柳さんはアンコールを含めて22曲演奏したわけで、本当にマラソン並みに体力を使ったんじゃないかな。すごいね。
たくさんのお客さんも必ずや大満足してくれたことでしょう。
音楽の力をまざまざと見せつけられた4時間でした。
ああ、楽しかった。

S柳さん、これからも素晴らしい歌と演奏を聴かせてくださいね~。

なお、司会は不肖ワタクシが務めことを合わせてご報告しておきましょう。
(いらない情報)

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?