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偏愛食品#118:ジャンツォンジャンに夢中じゃん!(434/1000)

ステイホームが長く続くと、家で食べるヨロコビをマシマシにしたくなる。
と思う人は多いらしく、さまざまな食材情報が駆け巡っておりまする。

食いしん坊というか意地汚いというか美味しいものを食べたがる傾向が甚だしいとでもいいましょうか、とにかく私もマシマシ派の一人です。

ハリッサもマキシマムも中華クリスピーチキンシーズニングもびゃんびゃん麺もぽりぽりめんも香り箱も地粉生ひもかわも黒瀬のスパイスもサンタフェステーキスパイスも塩熟成豚バラの山椒香り炒めもチキンナゲットもあんずも30分チキンも、そんな旅の途中に出会ったおいしいものたち。

料理もさることながら調味料がおもしろい。
世の中にこんなにたくさんの旨旨便利調味料があるのだとは知らなかった。
気に入って同じものを使うとなんでも同じ味になっちゃう(あたりまえ)のは難点だけど、適材適所を心がけていれば、こんなに心強い味方もない。

あちこちの食品売り場を探索して、珍しいもの、これはと思うものを買い集める楽しみは、ステイホーム中のストレスをいくばくかは和らげてくれたのだと思いますよ。
そんな中、またもや興味深い新顔が現れた!
(新顔といったってヤツは昔からいたんでしょうが、私の目の前に現れたのがつい最近のことなので)
その人の名は、姜葱醤(ジャンツォンジャン)。
「葱と生姜が香る万能調味料」という説明だけでほぼ味わいが想像できますよね。アレだね、アレだ。

さあ、新しい味にチャレンジ!

と、勇んで店に行くものの、ない。
売り切れ。
人気あるんだねえ、偉いやっちゃ。なんて余裕をかましつつ別の店へ。
ない!
ここにもない!
日を変えて、別の店にも行ってみたけど、ない!!

こうなると気持ちに勢いがつきますね。
ハリッサに初めて逢ったころ、帰る途中の駅毎に途中下車して探し回ったあの情熱! あのころもどの店にも在庫がなく、振られるたびに熱量が増していったものでした。
「入手困難」というのは、いつの時代でも欲望を加速させる装置ですね。
私事ながら(ってすべて私事だらけだけど)PS5だって予約すら難しいことが、人びとの欲しい気持ちにさらに拍車を掛けているのだと思います。(一応予約はできたけど←私事)

さあそうなれば、業務スーパー(ジャンツォンジャンはここでしか売っていない模様)を見かけるたびに寄りますね。店ごとに棚の配置は異なるものの、だいたいあのへんにあるな、と見当もつくようになっていく。
人は些細なことでも進化しちゃうのがおもしろい。

さすがに何度かトライしていると、出会いがあります。
トライの果てに出会いが到来する。

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やったー!
ついに買えたよ姜葱醤!
葱と生姜が香る万能調味料!!

裏を見ると、「おろし生姜にねぎが香る万能調味料です。料理のアクセントに和・洋・中を問わずご使用いただけます。つけダレにプラスして、炒め物や和え物、麺類などに!」と書いてある。
材料は、植物油脂、しょうが、食塩、チキンエキス、調味料、ねぎ油、調味料、などなど。

そうか、なんとなく生姜と葱が刻まれて混ざっているのかと思っていたけど、おろし生姜とねぎ油の組み合わせなんだ。
説明の表記が不統一なのはいささか気になりますが(職業病)、まあそれはいいや。
和・洋・中、なんでもござれというのは、さすがに万能感を漂わせていますね。頼りになりそう。

さっそく試してみたのは冷や奴。

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せっかくなので多めに乗せてみた。生姜もねぎも薬味のド定番だから、豆腐と相性が悪いわけがない。
そこに鰹オイルを足して、おちょぼ口醤油(だし醤油ですね)をかけ回す。

ははっ。こりゃあまいった。
冷や奴の桃源郷と申しますか、死ぬ前に食べたい冷や奴と言いましょうか、とにかく際だって旨い。生姜のさっぱりとした辛み、葱がもたらすコク、鰹オイルによる深みある旨み、それを醤油のいい香りが全体をまとめる。
豆腐はごく普通のものなのに、なんですかコレハ!
夢中で食べ終えちゃったよ。

卵かけご飯にのせてみたら、あら、ここにも桃源郷が現る現る~。
チャーハンに混ぜても美味しかったよ、と家族からの報告もありました。
今のところ、向かうところ敵なしなジャンツォンジャンです。
鍋の季節にも活躍してくれそうな予感。

ステイホームごはんはこうしてちょっとずつ進化していくのでありました。プログレス&ハーモニー!


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