見出し画像

地元の人とミッドサマーを満喫

少し前になりますが6/23,24はミッドサマーのお祝いがありました。ミッドサマーとは一年で最も日が長くなる日を祝うスウェーデンの伝統的なイベントです。
 
私たちは、幸運なことにスウェーデン人の友人のサマーハウスに一泊させてもらって現地の人のミッドサマーに混ぜてもらえました。
 
サマーハウスはストックホルムからcommuter trainで行ける範囲にある場所にありました。歩いてすぐの場所には湖があり、何度も泳ぎました。今年のミッドサマーはお天気に恵まれ(例年ミッドサマーの日は雨が降ることが多いとか・・・)、とても暑かったので、イベントの合間を縫って皆で湖に飛び込むのは最高でした。せんちゃんもベビースイムで予行演習してて良かった!
 
イベントについて、時系列でまとめると、
 
金曜日の11時すぎに、電車でサマーハウスの最寄駅に到着、そこから友人に車でサマーハウスまで送ってもらいました。
 
12時頃から、メイポールと言われる、スウェーデンのミッドサマーを象徴するポールに皆でデコレーション。近所で採ってきた草花をもりもりと飾りつけます。ここでいう皆というのは、友人家族だけでなく、その地域にサマーハウスを持つコミュニティの人たちです。全部で50人くらいいたように思います。
 

メイポール。近くで見るとちょっと不気味。。。


この間に湖に飛び込んだりしつつ、14時くらいにポールが完成し、ついにイベントがスタート。
 
まずは10人くらいでポールを担いで、予め掘ってあった穴まで運び、ポールを立てます。運ぶ人は適当にその場で決めているという感じでしたが、なんと妻が先頭でポールを担ぐことになり、その場違い感が面白くて皆で大笑いしました。最後尾についたと思ったら、方向が逆で先頭だったという(笑)
 
その後はポールを中心に歌に合わせてみんなで踊ります。一番有名なのは、「Små Grodorna」というカエルソング。耳がないよ、尾がないよ、というフレーズに合わせてみんなでカエルの真似をしてぴょこぴょこはね回ります。 「Björnen sover」というくまソングでは、小さい子どもたちがクマのふりをして中心に集まり、大人が周りをぐるぐる踊って、「決して信じてはいけないよ!」という最後のフレーズに合わせて、子どもが大人に襲いかかります!こんな感じで、大人も子供も大はしゃぎで踊ります。ただ、少し大きくなった思春期の子は、逆にあんまり参加しないみたいですが・・笑
 
ポールのそばにはマイクを持った司会者がいて皆を盛り上げます。こういう役は得意な人が立候補しているのでしょうか・・・会場では笑いが常に沸き起こっていました!
 
ダンスの時間が終わると、それぞれの家族に分かれて昼食タイム。ミッドサマーではスウェーデン人はお酒を飲みまくると聞いていたので、覚悟していたのですが、私たちがお邪魔したお家では、お酒が好きな人がおらず、子どもも多いため、ノンアルコールでした。あまり慣れない場所でせんちゃんを抱えて酔い潰れる訳にもいかないと思っていたので、ちょっとホッとしました。
 
ランチの内容は伝統的なスウェーデンの料理が中心。チーズと卵を焼いたものや、ミートボール、サーモンなど。ただし伝統食のニシンの酢漬けは皆があまり好きではないらしく、今回はありませんでした。またお邪魔したファミリーの一人がベトナムからの移民ということもあって、春巻きがあり、とてもおいしかった。
 
ランチが夕方くらいに終わったら後は自由時間。私たちは何回も湖で泳ぎ、リラックスして過ごしました。
 
ランチが遅く始まり、量も多いため、夜ご飯は簡単にサンドイッチのみ。ただ、他のスウェーデン家族だと、庭でステーキを焼いたりすることも多いみたいですね。でも、私たちはサンドイッチくらいでちょうど良かったです。
 
その後は、22時くらいまで明るいので外で遊んだりして過ごし、日が暮れてから就寝。最も太陽が出ている日を堪能しました。
 
次の日は、午前中から、ご近所皆でプレゼントを持ち合ってミニゲーム大会。参加したい人は事前に包装したプレゼント(一人当たり70SEK、1000円相当)を用意するという、景品持ち寄り形式です。各ミニゲームに審判らしき人がいたりして、意外ときっちりやっています。ゲームの内容は、壁に開いた穴にボールを入れたら何点とか、投げ輪に入ったら何点とか、とても簡単です。ただ、明らかに私たちよりも地元の人たちの方が上手かったのは、やっぱり毎年やっているからでしょうか・・・
 
その後、また各家庭でランチを食べて、昼過ぎにメイポールの周りに集まって結果発表タイム。1位の人から順に司会者に名前を呼ばれていきます。一位の人は立派な盾をもらっていました。ここまで本気だったのか、とちょっと面白かったです。また順位の高い人から順に各自が持ってきたプレゼントを選んでいきます。ただし、先に選べるとはいえ、全てのプレゼントはラッピングされているので中に何が入っているか分かりません。なので一位以外は何位だろうと関係がないというとても平和的なルールでした笑
 
私たちは相当下の順位で名前が呼ばれました。プレゼントの中身は、キャンドルセットと野菜カッター、紙ナプキンなどでした。キャンドルセットはちょうど買いたいと思っていたのでちょっと嬉しかったです。ちなみに私たちが用意したのは、ちょっと良いノートと、パーティーグッズのビール缶ベルトでした。ビール缶ベルトが当たった人にはちょっと申し訳ない。。。
 
この順位発表でミッドサマーはお開き。また湖で泳いで、少し昼寝をして、帰宅しました。
 
今回、地元の人のミッドサマーに混ぜてもらって、満喫できとてもいい思い出になりました。でもサマーハウスを持っていない地元の人や外国人は、ミッドサマーは近くのコミュティ主催のイベントや、スカンセンという、ストックホルムのテーマパーク兼博物館のようなところで楽しむみたいです。来年はどんなミッドサマーになるか、今から楽しみです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?