増田がバズってから五日間で起きたこと

「はてな匿名ダイアリー」にChooningの紹介を投稿してから、五日が経ちました。日曜日(10月11日)の昼に増田に投稿し、夜にヨコハマ経済新聞の記事がリリースされたことも重なって、Chooningを多くの方に知ってもらうことができました。

そして翌・月曜日から怒涛の日々が始まりました。いま、金曜日の夜になり、ようやく一人で落ち着いてこの文章を書いています。本当に、人生で最も慌ただしい一週間でした。

Chooningに対する世間の反応は想像以上でした。はてブでホッテントリ入りしただけでなく、TwitterやFacebookでも知らない人たちの間でシェアされて、みるみるうちにChooningが広がっていきました。その様子を眺めながら、マウスを握る手がずっと震えていました。ブコメやSNSに書かれたコメントは、恐らく全てに目を通したと思います。自分のアイデアが全く知らない他人に届き、誰かがそれに反応している。改めてインターネットの凄さを実感し、圧倒されました。

冒頭でも触れましたが、増田に投稿した同日の夜にヨコハマ経済新聞より「横浜発のストリーミング時代の音楽アプリ「Chooning」が始動」という記事がリリースされました。これがミラクルでした。この記事は増田を受けて取材があったわけではなく、二週間以上前に取材を受けたもので、それがこの日にリリースされたのは偶然でした。取材を受けてから音沙汰が無かったため、正直「ボツになったかな」とすら思っていたものだったのです。

ヨコハマ経済新聞の記事はYahoo!ニュースに転載されます。そしてこれは憶測ですが、増田を見て「Chooning」とググった人がこのYahoo!ニュースの記事に流れたものと思われます。その結果、一時この記事がYahoo!ニュースの「地域」カテゴリのトップに踊り出て、更に注目を浴びることとなりました。(最初「どうして地域カテゴリなんだ?」と思いましたが、“横浜発”という点で地域ネタと分類されたようです)

Chooningのダウンロード数、ユーザー数も爆発的に増えました。本当に、これが夢のようでした。

先月9月16日にローンチしてからというもの、ルームメイトで編集者のムーミン(@moomin)と寂しい会話ばかりを繰り返してきました。朝起きて「うーん、今朝もユーザー増えてないなあ…」とか、寝る前に「おっ…今日は2人増えたぞ!」「やったー ビールでも飲むかー」といった具合です。

「あー。朝起きたら奇跡が起きててユーザー1000人増えてたりしないかなー」と乾いた冗談で自嘲した日もありました。現実には、それ以上の事が起きてしまいました。バズった翌朝にデータベースを見たとき、レコードが増えすぎていて「あれ…何か変な処理走ってる…!?」と一瞬焦りました。ユーザー登録していただいたみなさん、本当にありがとうございました…!

また、この五日間で多くのメディア様からの取材依頼、投資家の方や企業様からのご提案をいただきました。もともとあった予定はほとんどキャンセルし、いただいた連絡の対応に努めさせていただきましたが、まだ返信できていないものもあります。申し訳ありません。

みなさんにとっては、ある日のホッテントリに入った一つの増田ですが、私にとっては“人生が変わった一週間”でした。増田に投稿したら人生変わった件…というかんじです。こんなこと本当にあるんだな…。

嵐のような一週間でしたが、その中で幾つかのジャッジをし、仲間と話し合って決意を固め、これからChooningをどうしていくのか方針を定めました。最後に、これからのChooningについて、現時点でお話できることをお知らせします!

これからのChooning

● Chooningを、私・イワモトユウ(@ezeroms)を代表とした法人組織(株式会社)にします。
● 「年内に出します」と言っていたAndroid版は、11月中にGoogle Play ストアに申請できそうです。
● しばらく(3ヶ月ほど)ユーザーの増加施策は打たず、自然増に任せることにします。「いま使っているユーザーが満足する質のプロダクトにする」ことを最重要事項とし、基本体験を充実させることに注力します。
● 広告出稿のお誘いをいただいておりますが、上記方針のため、出稿の意志はございません。恐縮ですが基本的にはお返事も致しませんので、何卒ご了承ください。
● ルームメイトの編集者・ムーミン(@moomin)と、元ルームメイトで無職の映像作家・ふくちゃん(@namahoge)が「Chooningの楽しみ方や目指す世界観を伝えるコンテンツ」を企画しはじめました。今月中にコンテンツを発表していきます。みなさんのChooningアプリの利用とシナジーを生む企画になっていますので、ご期待ください。

さいごに

増田で「ローンチして3週間が過ぎ、数千件の投稿がされているが、全ての投稿をきちんと読み、そこで語られる音楽や界隈の文化について調べている。これがたまらなく楽しくて、気づくと一日が終わっている。」とイキったことを書いていましたが、すみません、この一週間はまるでChooningを開くことができませんでした。

バズった初日の夜は、ユーザーが増えるたびに片っ端からフォローしていて、私からすると「使ってくれているだけで本当に嬉しいありがとう!」というテンションなので、ほとんどの投稿についてファボってコメントする全レス野郎と化していました。しかし次第にペースが追いつかなくなり、翌日からは各所からの問い合わせ対応が発生し、途中でパンクしてしまいました。

ただ、さきほどチラッとデータベースを確認して「まだギリギリ追いつける!」と踏んだので、この土日に全投稿キャッチアップにチャレンジしてみようと思います。

この投稿テーブル(データベースの中で、投稿内容が蓄積されていく場所)を追っていると、不思議な気持ちに陥ります。ずっと眺めていると、なんだかそこはユーザーたちが私に向かって「この曲いいんだよ!聴いてくれよ!」と渾身のメッセージを次々に送ってきてくれるメールボックスに見えてくるのです。この体験は制作者の役得であり、この時間のために開発していると言っても過言ではないかも…。

勿論、それは私個人が駆動するための日々の小さなモチベーションの一つであって、もっと広い視座で、このプロダクトの開発に至った課題意識、手伝ってくれている仲間たちと共有しているモチベーションというものがあります。それは既に増田で触れた「開発背景(このプロダクトをつくった理由)」のお話です。ブコメやSNSでは、この項に賛同・共感するコメントが多く見受けられましたので、この土日にもう少し詳細に記すnoteを書きます。また、この土日には他にも何本かnoteを書こうと思っていますので、引き続きお付き合いくださいませ。

文:イワモトユウ(Chooning 代表)

※ 本文中の人物名うしろに括弧書きで付した @hoge 表記は、その人物のChooningアカウント(ユーザーネーム)です。

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