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Act.97 いろんなノイズを減らせるといい

チェックイン。昨日は、大阪で国語ファシリテーション講座でした

こんにちは。ちょんせいこのファシリテーターラジオです。この番組は、ひとやまちが元気になる「ファシリテーターのスキルとマインド」を全国に広げるちょんせいこが、日々の会議や学びの場づくりに役立つ情報をお届けしています。

大阪はとっても気持ちのいい晴れです。こういうお天気の日は、なんだかそれだけで得した気分になりますよね。東北もそろそろ桜が満開の頃でしょうか。新年度も本格的に動き出した第2週が終わります。リスナーのみなさん、本当にお疲れさまでした。

昨夜は大阪で国語ファシリテーション講座でした。授業づくりネットワークというNPOの代表理事をされている石川晋さんとふたりで進行する講座で、若手からベテランの人たちが共に学びあう学びあう時間でした。ご参加のみなさま、ありがとうございました。学校は今、子どもたちがひとり1台の端末を持っているので、学びの可能性がグンと広がっているんですよね。石川晋さんは、オーソドックな国語の授業開きと「説明文」というジャンルの教材に取り組んだのですが。ファシリテーション技術の中にある「問い」。たくさんの問いを受講者のみなさんに問いだてていくんだけど。その問いに取り組む方法が、タブレットだったり、共有する方法がミニホワイトボードだったりするわけです。そういうデジタルとアナログの組み合わせが、ほんと、ファシリテーションだなあ。その通りだよなあと思う構成の授業提案でした。来週は東京の東大和で違う教材で講座をします。お近くの方、良かったらご参加ください。リンク貼っておきますね。

ということで。本日のちょんせいこのファシリテーターラジオのテーマは「いろんなノイズを減らせるといい」です。今週は配信5日目。頑張ってます。1週間に5回の配信は、12月の第2週以来だから4ヶ月ぶりですね。明日も配信して週6回をめざしたいです。どうぞ、応援してください。

世の中は、いろんなノイズに溢れている

ファシリテーションという技術の分類方法はその切り口によって、いろいろと説明がされているのですが、私は6つの技術に分類しているとお話をしました。その一番、最初がインストラクション。指示、説明であるという、お話の続きです。

今日のテーマはノイズについてです。私たちのインストラクションはしばしば、いろんなノイズを発していることがあるので、ちょっとそこを意識してみると、ファシリテーション技術である「インストラクション」が上手になりますよ・・・というお話なんですよね。

私はVoicyを始めて7ヶ月になりました。いろんなパーソナリティーの番組を聞かせていただくことが増えたのですが、みなさん、本当にお上手にお話がお上手で。それで、声がいいんですよね。私は子どもの頃からハスキーVoiceなので、ピンク色とか、オレンジ色の声、それからネイビーブルーっぽい声に憧れがあります。昨日、一緒にお仕事をした石川晋さんの声は、私にとっては美しい水色とか、深い緑に聞こえています。いろいろ変化するんだけど、そんな感じです。こんな色は私の声質では出せないなあ。声ってカラフルだなと思います。で、今日はその声の色の話ではなくて、ノイズの話なんですけど。

Voicyのパーソナリティの方々のお話って、ノイズがほんとないんですよね。ここでいうノイズは、例えば、あのとか。そのとか。ついつい言ってしまう「フィラー」とか「場つなぎ表現」と言われる言葉のことです。私たちは無意識に口にしていますよね。「あのう」「そのう」といぎ言葉。これも意味があるんですよね。必要な時がある。でも、必要でない時にも、ついリズムを取ったりとか、場をつなごうとして無意識に出てしまうことがあります。

ファシリテーターは、限られた時間の中でみなさんが活動する時間をとりたいので、このフィラーが多くなると時間がもったいないのですよね。チリもつもれば山となる!そして、これは意識するだけで。なんと意識するだけで、減らしたり、増やしたりすることができる増減可能な言葉なのです。というわけで、自由自在にインストラクションできるように、ちょっと意識して暮らしてみてください。2ヶ月くらい意識してOJT的に取り組むと、日々の仕事や活動の中で取り組んでみると上手に増減できるようになると思います。私も10年以上、OJT、日常的に意識して練習しています。一緒にチャレンジしてみませんか。 

わざとノイズをつけてみよう!

それで、もうひとつのノイズとしては「今、言わないほうがいい言葉や声かけ」があります。こっちは難しいですよね。フィラーとか場つなぎ表現に比べると、本当に難しい。私もよく失敗して、あああああああと思い、リフレクション振り返りをして、次に生かしています。ちょっとは成長しているかなあ。

というわけで、前回、ご紹介したチームリーダーAさんのインストラクションに様々なノイズを加えてみますね。昨日までのレッスンで、Aさんのインストラクションは、こんなふうにシンプルに伝わりやすくなっていました。 

みなさん、おはようございます。
今日、ペアで話し合うテーマは、Cという課題の解決策です。
1昨日、Bチームからプロジェクトについて報告がありました。
2プロジェクトは順調に進捗しています。お疲れさまです。
3ただ、Cというクレームが起こりました。
4チームのみなさんも取り組んでくださっていて、
5 ○○○に修正するのが良いだろうと至っています。ありがとうございます。
5今日はみなさんと一緒にこの○○○について考えてみたいと思います。
6では、となりの方とペアになって意見を出し合ってみてください。
7よろしくお願いします。

ここに、わざとノイズを付け加えてみますね。

ええっと。みなさん、おはようございます。
はい。あのですねえ。今日、ペアで話し合うテーマは、Cという課題の解決策です。
1昨日、Bチームからプロジェクトについて報告がありました。
2珍しいことに、いつもは不真面目なBチームですが、
2プロジェクトは順調に進捗しています。お疲れさまです。
3ただ、Cというクレームが起こりました。
3私はいつもCには、注意しろ。いつかおこるぞと注意喚起していたことですよね。
4ええ、まあままあ、チームのみなさんも取り組んでくださっていて、
5 ○○○に修正するのが良いだろうと至っています。はい。ありがとうございます。
5ええ、今日はみなさんと一緒にこの○○○について考えてみたいと思います。
6では、となりの方とペアになって意見を出し合ってみてください。
7まあ、よろしくお願いします。

いかがだったでしょうか。ニュアンスによってはノイズのあるほうが、ほんわかして温かみもあるのですが、当該のBチームや参加しているメンバーにとっては、下がりますよね。気持ちが。特に「私はいつもCには、注意しろ。いつかおこるぞと注意喚起していたことですよね」というのが、下がる。モチベーションが下がります。この瞬間、主体の移動が起こっているなあと思うのです。Bの話ではなく、リーダーの話になっている。ファシリテーターは、こういうことに結構、敏感だったりしますし、ファシリテーター以上にメンバーは、とても敏感です。    

チェックアウト あったほうが良いノイズもあります。

今、時間がないからこれ以上、言葉を増やすことはできないという意味から、あとから「ノイズになってしまったな」と思うこともあります。でも、私たちは聞きたい、聞いていて励まされる、心が温まる言葉は時間がなくても聞きたくなるものです。それはもはやノイズではなくなる。

例えば、さっきのインストラクションでいえば、こんな感じになるでしょうか。

ええっと。みなさん、おはようございます。
今日、ペアで話し合うテーマは、Cという課題の解決策です。
1昨日、Bチームからプロジェクトについて報告がありました。
2プロジェクトは順調に進捗しています。お疲れさまです。
3ただ、Cというクレームが起こりました。
3Cについては、以前、Dチームも取り組んだことがありました。
4それを参考にBチームのみなさんも取り組んでくださっていて、
5 ○○○に修正するのが良いだろうと至っています。ありがとうございます。
6情報共有するこで解決の糸口が見えてきて、私もとても嬉しく思います。
5さらに何か気づきやアイデアをいただけたらと思い
6今日はみなさんと一緒にこの○○○について考えてみたいと思います。
7何気ないつぶやきや感想の中にもヒントがあるかもしれません。
6では、となりの方とペアになって意見を出し合ってみてください。
7よろしくお願いします。

という感じでしょうか。
具体的な解決のための事実や、ペアで話し合うことの価値のインストラクションがあるといいですよね。ノイズだと思っていた雑談が、思いがけず思考や対話に広がりや深みを与えてくれることもあります。まあ、広過ぎて、深すぎるとプールで溺れそうになりますが。笑

ということで、今週のちょんせいこはファシリテーターの最初の技術、インストラクションについてお届けしてまいりました。いかがだったでしょうか。ファシリテーションは技術なので、練習をすれば上手になります。だから、あなたと一緒に練習していけると嬉しいなあと思っています。  

それではコメント返しです。昨日は「Act.93切り分けてシンプルに伝えよう。そして逆接は減らす」についてお届けしました。

(コメント返し)

ということで。今日のちょんせいこのファシリテーターラジオ、いかがだったでしょうか。あなたのフォロー、いいね、コメントが力になります!それでは素敵な1日をお過ごしください!ありがとうございました。ちょんせいこでした。


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