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Act.109 安定的で視座の高いファシリテーター

チェックイン 本日は、職場のDE&Iを進めるホワイトボード・ミーティング®︎オンラインセミナー 

こんにちは。ちょんせいこのファシリテーターラジオです。こんにちは。ちょんせいこのファシリテーターラジオです。この番組は、ひとやまちが元気になる「ファシリテーターのスキルとマインド」を全国に広げるちょんせいこが、日々の会議や学びの場づくりに役立つ情報をお届けしています。

2024年6月22日土曜日です。今週はどんな1週間だったでしょうか。全国的には梅雨入り、そして東京都知事選が始まりましたね。私は、今日はオンライン講座「職場のDE&Iを進めるホワイトボード・ミーティング®︎オンラインセミナー」を午前中、担当します。ファシリテーター仲間の瀧井智美さんと進める2時間。今日のテーマは「DE&Iに取り組む意義をチームの対話でつくる」です。DE&I、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン。このワードにピンときた方は、ぜひ、ご参加ください。今からでも間に合います。リンクを貼っておきますね。

ということで、本日のちょんせいこのファシリテーターラジオのテーマは「安定的で視座の高いファシリテーター」です。安定的で視座の高いファシリテーター。昨日は「ベース笑顔」だといいですよね。というお話をしました。ファシリテーターが怖い顔をしていると萎縮してしまいますよね。というお話。そこにも関連しますが、今日は「幽体離脱」的なお話です。

というわけで、今日のちょんせいこのファシリテーターラジオは、安定的で視座の高いファシリテーターについて、お届け致します。それではスタートです。

巻き込む力

というわけで。今日のちょんせいこのファシリテーターラジオは、安定的で視座の高いファシリテーターをテーマにお届けします。安定的で視座が高いというと、あなたは、どんなことを思い浮かべるでしょうか。安定的で視座が高いです。

ここで問題です。あなたは今、ちょっと大きめのトラブルを抱えたチームのプロジェクトマネージャーであり、ファシリテーターです。もちろんリーダーと言ってもいいかもしれません。そのチームのひとりが、あなたの意見に真っ向から反対する意見を表明しています。あるいは、ちゃんと表明せずに、チームの他のメンバーと反対の意見をささやきあっていますという状況が見えています。さあ、ファシリテーター のあなたの次の一手は、どんな感じでしょうか。どうでしょう。イメージできますかね。あなたはそんな経験があるでしょうか。

例えばですよね。このプランで進めることが決まっているのに、Aさんが「あのプランだとダメですよね」みたいな意見をチームのBさんにささやいている。そして、ささやかれたBさんが「そうですよね。僕も実はそう思っているんですよ」と受け答えをして「いやいやこのプランもAさんがダメだと言ってる意見もよくわかりますよ」みたいな感じで、ちょっと昔なら「じゃあ、お酒のみにいきましょうか」てな感じになっちゃう。懐かしい光景かもしれません。今もありますかね。あなたのもとには、Aさんがプランに不満をもっていて、Bさんとふたりで飲みにいってるらしいよという情報だけが、うっすら入ってくる。みたいなイメージでしょうか。

今は「お酒のみにいきましょうか」とかまだまだ少ないかもしれませんね。せめて「お茶しにいきましょうか」「ランチいきましょう」とか。そのコミュニケーションもデジタルコミュニケーションでチャットベースでそういうやりとりがされているという感じが多いのかもしれません。もっと言えば、AさんとBさんの間にコミュニケーションすらない。みたいなことも往々にしてあります。

とにかく、Aさんはプランに何らかの不安や不満を持っていて、それをBさんに話し、つまりBさんを巻き込んで不安や不満を共有し、その矛先を事実ベースではなく、関係性に向けるんですよね。プロジェクトマネージャー、あるいはチームリーダー、あるいはファシリテーターの私に向けている・・・というシチュエーション、という感じでしょうか。

こんな時、あなたならどうしますか。どんなふうにアセスメントして、どんなふうに次の一手を繰り出すでしょうか。

巻き込まれない力「幽体離脱してみる」メタ認知

当事者になると辛いですよね。人間だから感情も動きますから、心中穏やかでないですね。自分に自信がないと、ドンドン悪いほうに傾いていっちゃう。心が冷えて、Aさんとの対立が大きくなり、巻き込まれているBさんへの不信すら湧いてきて、なんだかチームのパフォーマンスも下がり、結果も出せない。という負のスパイラルに陥ってしまいます。心が一気一憂してグラグラ動くと自分の立ち位置も同じ感じでグラグラとして、不安定になりそうになるんですが、ここで発揮したいのが「巻き込まれない力」。ですよね。ここに巻き込まれないということ大事ですよね。

こういう時の問題点って何かな?と考えると、もうそれは一貫していて「対話してない」「協議してない」「議論してない」のコミュニケーション不足の他ならないなあと思うのです。Aさんが、ちゃんと自分に伝えてくれたらいい。会議の議題として、意見としてあげてくれたらいい。次の会議の議題にしましょう!とできる。Aさんに相談されたBさんが「じゃあ、それ次のテーマにしましょうよ」と言ってくれるといい。まずは、ここが大きなわかれ道だなと思います。クローズドにせず、オープンにするということですよね。「ちゃんと話し合おう」とできるかどうか。これができれば、ちょっと時間はかかるかもしれないけれど、この組織は大丈夫だなと思います。とにかくちゃんと話し合えばいい。

その上で、事実と感情をわけて話しあうためにも、きちんと学びを共有したほうがいい。感情は一旦、受け止めて。受け止めるのが難しい場合はホワイトボードにでも書いて、その上でプランが充実するためにはどんな手立てが有効なのか。きちんとアイデアベースで話し合えるといい。アイデアがない時には、きちんと学んでから話し合うほうがいい・・・ということは、この放送でも何度か伝えてきたことでもありますが、学びなき話し合いは「このプランがいいのか、わるいのかどっち?」という押し問答になりがちです。でも、例えば、このプランが違うというのであれば、AでもBでもない、CやDという新しいアイデアやプランを対話で生み出していくのが、本来のファシリテーションの機能です。なので、ちゃんと話し合う。そこに知見、学び、技術をしっかりと入れ込んでいくのが大事だと思います。

感情に巻き込まれず、一旦、幽体離脱して、全体状況をメタ認知できるよいいですよね。自分も巻き込まれていると近視的になってしまいがちです。目指すゴールに向かって、優待離脱して見ることができると、メタ認知ができると、視座が高くなってプランを前に進めやすくなる。成果が出始めたらしめたもので、きちんと成果を分析して、率先してフィードバックしあう関係づくりを進める。そうすると前向きなチームになっていくなあという感じです。どうでしょう。伝わりますかね。巻き込む力と巻き込まれたない力。ファシリテーターってちょっと離れたところから見ていますから、幽体離脱の技術は大事だと思います。 

チェックアウト クリティカルな問いを話し合える良さ

ファシリテーションが機能する場は、じゃあ、このプランについて、あえて批判的は否定的な意見を出してみよう・・・というクリティカルな問いを立てて話し合える良さ、ですよね。どうしても話し合う時に「みんなでひとつの意見をまとめて」みたいな同調圧力が働きやすいですよね。それが正しいと思う人が多い現場だと、余計にそうなっちゃう。みんなで「おー!」という感じですよね。そういう時は、常にバランス感覚がないと危険だなあ。危ないなあと思いますよね。自分の中に警笛を鳴らせるようなバランス感覚が大事ですよね。

まあ、なんかわかりやすい例で説明してみるとしたら。そうですねえ、まあ現場でホワイトボード・ミーティング®︎に取り組んでみようとしている現場があって、リーダーは推進しようとしている。プランとしても推進することが決まっている。でも、それに不安や不満をもつ人がいて、なんだかしっくりこない。プランがうまく進まないという感じでしょうか。

そういう時は、フツフツと言ってないで話し合えばいいですよね。まずは、対話や協議や議論をしてみる。でも、そこに知見がないと「いいか、わるいか」「合ってるのか、合ってないのか」という押し問答になってしまうから、まずは、みんなできちんと学んでみることが大事ですよね。その上で、クリティカルな意見、クリティカルな問いを持ちながら、進めていくことが、めざすゴールをより豊かに育んでくれるという感じでしょうか。それは、本当になんでも同じですよね。

振り返ってみると、私は常にクリティカルなんですよね。否定的、批判的。特に子どもの頃はとりあえず、なーーーーんにでも文句ばかり言ってました。笑 クリティカルというよりは、なんでも文句いうやっかいな人。「それほんまかいな」みたいなね。素直に物事を受け止められない。何か歪みがあったんでしょうね。だから、今も常にクリティカルに見る癖がありますね。ファシリテーションに出会うまでは、批判的にしか見れない人だったから、私も周囲も生き辛かったです。いつでもプリプリ怒ってる。まわりもピリピリしている。本当にごめんなさいという感じでした。ファシリテーションを学んで、ファシリテーターになって、この辺、上手に巻き込んだり、巻き込まれなかったりしながら生きてけるようになったなと思います。もちろん渦中の時は難しいけれど、そんな時こそ「幽体離脱ー」ですよね。一旦、視座をあげて見るように、私も日々、努力しております。そしてホワイトボードに怒っていることを意見や感情も含めて書いてみることは、自分やみんなの中にあるものを外材化して眺めるやすい。自分で、みんなで幽体離脱する時に向いているんですよね。幽体離脱は、もちろん比喩です。あなたの中にある力を信じて、視座をあげて、全体を見渡してみましょう!大丈夫。前に進んでるはずです。 と言いたくなる6月の終わり頃です。

それでは、コメント返しです。

というわけで、いかがだったでしょうか。今日のちょんせいこのファシリテーターラジオ。
今日も素敵な1日をお過ごしください!ありがとうございました。


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