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Act.112 内的要因と外的要因


チェックイン 新潟県上越市で1Dayセミナーを開催します

こんにちは。ちょんせいこのファシリテーターラジオです。この番組は、ひとやまちが元気になる「ファシリテーターのスキルとマインド」を全国に広げるちょんせいこが、日々の会議や学びの場づくりに役立つ情報をお届けしています。

2024年6月28日金曜日です。今日の日本は北海道と沖縄をのぞく地域が全国的に雨という予報になっています。どうぞお気をつけてお過ごしください。一昨日、久しぶりに遅くまでオフィスに残ってオンライン面談やら編集と印刷作業でした。ペーパーレス化を進めていることもあり、どんどんコピー機の使用頻度は落ちているのですが、それでも、どうしても紙でないと展開できない作業もあり、久しぶりの大量印刷をしました。久しぶりに紙の束を手にした感じでした。みなさんの現場ではペーパーレスは進んでいますでしょうか。講座や研修をしていてもタブレットやパソコンにメモ、記録する方も増えていると思います。

さて、宣伝です。2024年7月6日(土)新潟県上越市で講座を開催します。ホワイトボード・ミーティング®︎の基礎と実践を学んでいただく1Day講座です。毎年、7月最初の休日は、新潟県上越市におじゃましています。ありがとうございます。お近くのみなさん、ぜひ、この機会にお会いできると嬉しいです。このチャプターにリンクをはっておきますので、良かったらのぞいてみてください。

さて、今日のVoicyは「内的要因と外的要因」についてお届けします。ファシリテーターが場を進めていく時には、様々なアセスメントが働きます。アセスメントというのは、起こっている現象についての評価、分析、翻訳と提案しています。ファシリテーション6つの技術の中では、3つめの技術で、中心的な技術と捉えています。

例えば、チームの力がすごく発揮できる時やなんだかうまくいかない時は、様々な要因が働いているわけです。どんな要因が働いているかな?とアセスメントしてみると、そのチームの中にある内的要因とチームの外にある環境が影響しているなあと思える外的要因があります。内的要因と外的要因のバランスが良い時には、いい感じの相乗効果が起こっている。あれ、なんかうまくいってるよね、という時は、内的要因と外的要因のバランスがいいなあとアセスメントできる時が多いです。ファシリテーターは、この内的要因と外的要因を分析して、相乗効果が起こるような場づくりをみんなで進めていくことが大切なお仕事のひとつです。

ということで、本日のちょんせいこのファシリテーターラジオは、この内的要因と外的要因をテーマにお届けします。それではスタートです。

内的要因と外的的要は、複雑に絡みあっている

今日のちょんせいこのファシリテーターラジオは「内的要因と外的要因」についてです。みなさん、普段から内的要因と外的要因という言葉や、概念を使うことがありますか。ありますか。ありますよね。ありますでしょうか。あるかな。いつも意識しているという方も、ええ?全くそんな概念使ったこともないという方も。きっと知らず知らずのうちに、みんなそれぞれにアセスメントしていると思います。例えば、ファシリテーションの場面に限らなかったとしても、「今日のランチが美味しかったのは、お店の人の技術や真心のこもった心づくしのお料理で、お店の内装も木目調で雰囲気も明るくて、仲のいい友人と一緒に楽しく食べることができたから」など。今日のランチを美味しく感じる外的要因、外からの影響ですよね。美味しい料理、雰囲気の良いお店、そして友人との楽しいお喋りなどの外的要因があるかなと思います。これが、残念な料理、暗くて雰囲気の悪いお店、ちょっと苦手な人との気まずいランチだったりすると、美味しいランチも「お味はよかったのよ。お味はよかったのよ。でもねえ」という感じになってしまいます。美味しいと感じるのはそもそも自分の中にある内的要因かもしれません。もし自分の中に内的要因を求めるとしたら「まず、お腹が適度に空いていたりとか、好きな食材や食べてみたいと思っていたりとか、友達と久しぶりにアレコレ楽しい時間を過ごすということへの期待値が高いとか」まあ、様々な自分の中にある内的要因がありますよね。お店の人が「これ、特別のサービスです」とか言ってデザートをサービスしてくれたりすると、一気に特別な計らいへの感謝が生まれて、お店への感謝や親近感やランチの楽しさがマシマシに増したりもします。外的要因が内的要因に働きかけていく感じでしょうか。

あるひとつの現象を捕まえて、どこに線を引いて「内と外」にわけるのかは、これは結構、難しいなと思います。綿密に追求すれば追求できるのかもしれませんが。でも、私たちは常に内的要因と外的要因が複雑に絡み合う様々な現象の中で生きているなあと思うのですが、ファシリテーターはこの内と外の境目を意識できると、場づくりを進めていきやすいなあと思っています。どうでしょうか。内的要因と外的要因。あなたは意識しているでしょうか。

一旦、線を引いて切り出してみる

例えば、今、うまくいってるチームとうまくいってないチームを思い浮かべてみましょう。あなたの身近にあるチームでOKです。そのチームの中にも、うまくいく要因とうまくいかない要因があり、その要因はチームの内と外にわかれている・・・という感じです。うまく行ってる時も、そうでない時も、必ず、その現象を構成する要素があり、それらがうまく結びついたり、複雑に絡み合ったりしている。それらを「幽体離脱」して、冷静に見てみると次の一手が見えてくる・・・という感じでしょうか。あ、また出てきましたね。「幽体離脱」。大事ですよね。

「ああ、このチームが今、成果を弾き出している要因は、リーダーがサーバントリーダーシップを発揮して、みんなの意見をきちんと受け止めてマネジメントをしているからだな」というふうに分析する時にも、「あれあれ。このチームメンバーには、本当は力があるのにうまく相乗効果を出せてないのはチームに課題分析やアイデア、意見を交流する仕組みがないからだな」みたいな時もあれば、「この問題をこの子が解けないのは、この子も学習の積み重ねがこのあたりで止まっていて、なのに、問題の求める力がその先の内容になっているから意欲もわかないんだな」みたいな感じでしょうか。

ある現象に遭遇した時、私たちは、けっこう瞬時に、あるいはけっこう時間をかけて、内的要因と外的要因をアセスメントしているのですが、でもこの「内と外の境界線」をどこに引くのか。どこからを内で、どこからを外と規定するのかによって、次の一手が変わってくるなあと思います。どこまでが内で、どこからが外なのか。その内と外の関連性をファシリテーターは、常にみなさんと一緒に探っている・・・と言えるのではないかな?と思っています。

チェックアウト どこから攻略するか

極めて大事なことなのですが。人によって、立場によって、境界線が違っていたりするわけです。それに、そもそも内的要因と外的要因は複雑に様々に絡み合っていて「要因は多様」。そうなんです。ここでも多様という言葉、概念が持ち出されるように、その要因の強弱もいろいろで特定しにくい。人によって強弱も違いますよね。病気だと除外診断といって問診や血液検査やMRIなどの様々な方法をつかって「あれも違う、これも違う」とひとつずつ可能性を潰していかないと診断が難しいということもあるように。私たちの職場やチームで起こる現象も、いくつもの多様な要因が複雑に絡みあった結果がひとつの現象、ひとつの事実としてありますから、みんなが幸せに暮らしていくためには、内と外に一旦、線を引いてみて、内的要因と外的要因を並べてみて、じゃあ、どこから攻略していきましょうか。みたいなプロセスをつくることが、ほんと大事だなあと思います。なんだか抽象的な話になりましたが、内的要因と外的要因。常に私たちは瞬時に、あるいは長い時間をかけて分析したり、判断したりしていますから、それを一度、みんなで出し合って、アセスメントしてみて、どこから攻略していくのかを一緒に話し合ってみるといいよね・・・というお話でした。ありがとうございます。 

それでは、コメント返しです。

というわけで、いかがだったでしょうか。今日のちょんせいこのファシリテーターラジオ。
今日も素敵な1日をお過ごしください!ありがとうございました。


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