見出し画像

Act.69 自分を大切にするファシリテーション


こんにちは。ちょんせいこのファシリテーターラジオです。この番組は、ひとやまちが元気になる「ファシリテーターのスキルとマインド」を全国に広げるちょんせいこが、日々の会議や学びの場づくりに役立つ情報をお届けしています。


1チェックイン。人は関係性の中で自分を大切にできる 

今回の放送もVoicyのトークテーマとファシリテーションについてお届けします。今日は#自分を大切にする、とファシリテーションです。#自分を大切にする。いかがですか。あなたは自分を大切にしていますか。この一年、自分を大切にしてきたでしょうか。うん。私はどうだろう。そもそも、この自分を大切にするっていうのは、具体的にはどんな感じでしょうか。ということで、今日のちょんせいこのファシリテーターラジオは、自分を大切にするファシリテーションについてのお話です。それでは、始めてまいりましょう。       


2人は関係性の中で生きている


ということで、今日は自分を大切にするファシリテーションをテーマにお届けします。自分を大切にするという言葉。言葉としては簡単ですよね。自分、つまり私を大切にするということなのですが、この大切にするという範囲が広すぎて、また抽象的だから、自分を大切にするという言葉から連想する情景は、人によって、それぞれではないだろうかと思います。
 
私の中には前提があって。自分を大切にするためには、まず、自分が大切にされていると感じる経験が必要だなと思います。私たちはオギャーとこの世に生まれてきた時から、様々なプロセスを経て自分の人生を生きていくことになりますが、赤ちゃんの時からたくさんの愛に包まれていきる権利=人として尊重される権利をもって生きていきます。そこにはたくさん愛された経験があるから、たくさん人を愛することもできるようになるし。もし、何かの事情で難しい状況があったとしても、ちゃんと適切なケアを受けながら愛されて生きる権利が私たちにはありますよね。
 
自分を大切にする生き方は、圧倒的に自分が大切にされた経験がベースにあることが不可欠だと思います。それは、仕事や活動の場面でも同じ、自分が大切にされる職場環境であれば自分を大切にしやすいし、周囲のことも大切にしやすい。自分が大切にされない環境であれば、自分の価値を見つけ出しにくいし、誰かのために何かをしようという気になりにくい。
結果的に自分で自分を大切にしにくい。
 
結局、自分で自分を大切にするというのは、関係性に大きく影響を受けるものだから、一方的なものではなく、相互作用だなと思うのです。例えば、承認しあうとか、お互いを大切にしあうみたいな相互作用が起こる。そこがファシリテーションという技術の醍醐味でもあるんですよね。私自身はそう考えて大切にするとか、大切にされるという関係性を育む時にファシリテーションという技術があればいいなと思います。あなたなどうですか。あなたは大切にされていますか。あなたは誰かを大切にしていますかそして、自分を大切にしていますか。大切にする・される関係性。大事ですよね。

3毎日の少しずつの声かけの価値


ある子どもの話です。小学5年生。友達とよくもめて喧嘩をし、手も足も出ちゃう。授業からも飛び出していってしまう子で、わりと大きな声で教室で発言もする。勉強は得意なほうだったので、先生が誰かわかる人?と挙手を求めると、先生があてる前に答えを言っちゃうみたいなところもあって。注意されると口癖のように「どうせわかってくれへんし」を繰り返していて、大阪弁ですね。「どうせわかってくれへんし」。でも、まわりからは「わかってないのは、あんたのほう」みたいな感じで注意指導される。先生からも友達からも注意されて、注意されると余計に怒る。切れる。時には暴れるてしまうこともあるという悪循環でした。っそのうち、教室からプイっと出ていってしまう。

私の仕事は先生方の指導力や授業力の向上、あるいは子どもや家庭への支援のスーパーバイズなのですが、まずは先生方と情報共有をして、どんなふうにかかわっていくといいかな?ということを会議をしつつ一緒に考えていきます。様々な理由や背景はありますが、大切なのは毎日の授業がその子にとってもおもしろいこと。学校は時間のほとんどが授業だから、その子にとってもみんなにとってもおもしろいこと。先生や友達に大切にされていると実感できるようなアプローチをまず積み重ねること。その時はホワイトボードケース会議という方法をつかって会議をしていったのですが、会議が進むにつれて子どもへの理解が深まっていくという時間でした。もともと先生方は子どもたちのことを本当によく見ておられるんですよね。その情報量たるや、いつもすごいなあと思います。まずもって解決したいのは、手も足も出ちゃうというところだから、本人にとっても、まわりにとっても絶対によくないことだから、まず、ここどうしていこうというところから話をするのですが。
 
で、いくつかの指導・支援プランが出たのですが、その中に廊下であったら声をかけるというプランが出てきました。これまでも声はかけていたらしいのですが、どんな感じだったかというと廊下で会うたびに先生方が「ちゃんとやってるか」「しっかり授業うけろよ」みたいな感じでお声がけしてくださっていた。先生方にとっては、その子を大切に思うからこそ・・・なんだけど、会議を進めていくとそれが子どものプレッシャーになっていたかもしれない。みたいな感じで先生方がおっしゃり始め、そこで声かけを変えたんですよね・。「今日も元気やな」「お。ええ顔してるな」「えらいがんばってるらしいな」という感じです。そんなに大きなことではないですよね。プランとしては。でも、毎日、一緒にいる先生方の声かけが変わることで、緩やかに落ち着いていくんですよね。自分が大切にされているとか。自分が元気に学校にきていることを喜んでくれる先生がいるとか。ええ顔してるところをわかってくれているとか。がんばっていることを知ってくれている。そんな人が自分のまわりにいたら、自分を大切にしようと思えるようになってくる。まわりも大切にしようと思えるようになってくる。そんな循環が起こり始めているなあという感じでした。自然と手も足も出す必要もなくなっていくような感じです。

4コメント返し&自分を大切にするファシリテーション


というわけで、今日のちょんせいこのファシリテーターラジオは、自分を大切にするファシリテーションについてお届けしました。実はこの学校ではホワイトボード・ミーティング®︎に取り組んでいて、この子もファシリテーターのレッスン、がんばったんですよね。質問の技カードで聞いたり、答えたり。友達の意見をホワイトボードに書いたり、自分の意見を書いてもらったり。そんな経験の積み重ねが、クラスのお互いを承認しあう関係性を育んでいく。ちゃんと自分を大切にされていると実感できると、自分も友達を大切にされていると実感できる。ファシリテーションのいいところだなと思います。一部のリーダーではない。みんながファシリテーターになる。そんな日常の繰り返しの中で、具体的に自分を大切にすることを体験的に学んでいけたらいいなあと思います。
  
それでは、コメント返しです。前回は「自分のご機嫌の取り方とファシリテーション」というお話でした。

ほりちゃんからは、ご機嫌、いい言葉です♪笑顔を保つように意識してきましたが、「ご機嫌」のほうが内側からパワーが湧く感じがして、ウキウキしますね!2024年は、自分のご機嫌をとる、を合い言葉にしていこうと思います。ありがとうございます。はい。自分のご機嫌をとる。そんな新年に私もしたいです。よろしくお願いします!

美詠さんからは、特に上司の立場になってからは「上機嫌」でいることを意識し、話しかけられやすい雰囲気を醸し出すことを心がけています。そんな私のご機嫌は「お昼(晩ご飯)何食べようかな」と考えたり、自分が大好きなおかずがいっぱいのお弁当を持っていくことです(笑) ありがとうございます。リーダーがご機嫌でいることは、本当に組織マネジメントの基本だと思います。でも、難しい。不機嫌なリーダーにこそファシリテーションを届けたいです。よろしくお願いいたします!お弁当、美味しそうです!

Pやんからは、いつもニコニコしている人は意識と努力しておられるのですね。身近な人と自分にこそ、ご機嫌で接していきたいと思いました。といただきました。ありがとうございます。そうなんです。身近な人にご機嫌でいることは、本当に難しいですよね。特に向き合うとしんどくなるから、適度に距離もったり、短期的にでも同じ方向を向けるといいなあと思います。

よこぴぃからは、とりあえず笑顔!そうしたら道は拓ける、が私のポリシー。自分の心と体を知っておく、って大切だなーと聞いていて思いました。(二川さんのコメントが自分ごとのように嬉しくなっちゃいましたー!)ありがとうございます。とりあえず笑顔!いいですね。笑顔のないところに道は開けないし、笑顔のために私たちはいろいろやってるんだなあと思います。そして、二川さんのコメントと書いてくださいましたが。

初コメントをいただきました。二川さんです。初めてコメントします。素敵な放送ありがとうございます!今の自分に刺さりまくりました。どうしても教室でご機嫌でいられない自分に嫌気がさして自己嫌悪になっていましたが、ああ問題を解決してるからなんだと自分を俯瞰して見ることができました。自分を労わろうと思います。とても傷が癒やされる放送でした。ありがとうございます😭といただきました。初コメント、ありがとうございました。自分を俯瞰してみるのって難しいですが、大事ですよね。私が二川さんのコメントに癒されているような気がします。そして、なんとなんと。今夜の20時より、二川さんと年の瀬Voicyライブを開くことになりました。パチパチパチパチ。ありがとうございます。急転直下で決まった年の瀬ライブ。私にとっては70回目の放送になります。今夜、みなさん、遊びにきてくださいね。二川さん、よろしくお願いします!

ということで。今日のちょんせいこのファシリテーターラジオ、いかがだったでしょうか。あなたのフォロー、いいね、コメントが力になります!それでは素敵な時間をお過ごしください!ありがとうございました。ちょんせいこでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?