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週日記 2024/09/01 - 07

09/01 Sun.

楓芽が誕生日プレゼントでゲットしたおもちゃを小脇に抱えて義母の家に遊びに行ったので、唯と蒼空の3人で買い物へ出かけた。蒼空は黙って抱っこされてくれないし、カートに乗ればかごに入ってくるもの(特にバナナ)を手に取るし、楓芽よりずっとやんちゃ。まだ1歳なので仕方ない部分には目を瞑るけれども、それを見た楓芽は「自分だけ怒られている」と思っちゃう。楓芽がいないとそれが客観的に見えてよく分かる。僕も唯も長男長女なのでそう思わせたくないよねとずっと言い続けてきたけど、これはもう避けられない。ちがうところで発散させるしかない気がしてきたので、今日だけはちょっとだけ夜更かしさせてあげてみた。本人は気づいてないだけで(初孫なので)たくさん貢いできてもらったけど、この子はいろんな場面で気を遣ってきてるから、羽目を外す経験を増やしてあげたらいいのかも。

09/02 Mon.

昨夜アップしたストーリーズを見てくれたさやさんからDMが届く。いつも僕の感性を褒めてくれるのだけど、今日は「まとまり方が美しすぎるし心地よすぎる」とか「かいかいとよく『ちょーのくんならこうだよね』って話すこともあるよ」なんて言ってくれた。お返事でも伝えたのだけど、僕は「かっこいいなあ」「好きだなあ」と感じたものを真似するところから始めているので、実は生まれ持ったセンスなんてものはこれっぽっちもない。でもその「好きだなあ」がさやさんのイラストだったり、かいかいのデザインや動画だったりするから、どんなDMよりもずっと嬉しい。朝からハッピーな月曜日。夕方にちょっぴり嫌なことがあったのだけど、それもかき消してしまうほど元気でいられたのはさやさんのおかげ。今はまだ日記だけれど、いずれそんな人たちの言葉を形にしたい。

09/03 Tue.

日中はさておき、朝はすっかり涼しくなった。少しずつ秋が近づいてきていて嬉しい。お盆以降の忙しなさも少し落ち着いて気持ち的にもだいぶ楽になってきた気がする。残暑がどうであれ気持ちがどうであれ定時をあっという間に迎えてしまう仕事に就いて、もうすぐ2年。まだ分からないことの方が多いけど、学ぶことへの意欲が衰えない。健やかに働ける環境にいると思うから、もう少しだけワークライフバランスを整えられたらいいな。仕事終わりに楓芽を迎えに行くと、いつものお友だちとばったり会う。そのまま園庭で遊ばせながらお友だちママと話していたら、どうやら喧嘩したらしい。楓芽はあんまりやんちゃさせてこなかったから遊びの強度がちょっぴり弱くて、口が達者な反面、怒りの表現がうまくない。家に帰ると「痛いことしてるのに、それを分かってないのがいやだ」と言っていた。なんというか楓芽らしい。この子は寝ても忘れないかもなあと思うし、でも寝たら忘れてほしいなあとも思う。きっとこの子にとって初めての幼馴染だろうから。

09/04 Wed.

今月から蒼空が楓芽と同じ保育園に通いはじめていて、家族みんなで順番休みを取りながら1週間の慣らし保育中。今日は僕が仕事を休む番だった。教室に着いた瞬間こそぐずったけど先生に抱えられるとすぐに泣き止んで、楓芽と一緒に荷物を整理してる間に見失ってしまった。給食あとのお迎えでもどこにいるのか分からなくて、連絡帳には「食欲はなまるでーす!」と書かれている。順調に馴染んでいると信じたい。夜はゆうきさんと『道しるべ』(子育て世代向けの映画上映会・講演会)の残作業をこなして、少しばかりの雑談。当日まで僕が作ったサイトが好評だったと言ってくださった。サイトのつくりは素人に毛が生えたくらいのものだけれど、そこに掲載する言葉には時間をかけた。(勝手に)チーフ・ストーリーテラーのような形でお役に立てたら…!と鼻息をあらくしながら文章を書いてみて思うのは、この部分を侮っちゃいけないなということ。もしまた同じようなお仕事を任せていただくことがあれば、そこは先方が妥協しようとしていても止めようと思う。そういえば、昨日お友だちをケンカしちゃった楓芽はきちんと仲直りできたらしい。よかった!

09/05 Thu.

今日・明日で受講する職長教育のために勤労福祉会館へ。バスで行くかぎりぎりまで迷ったけど、丸山公園のパーキングが600円で済みそうだったのでそこから歩くことにした。試験があるわけじゃないから気負いしなくてよかったけど、その代償に眠気と戦い続けた。この類の時間が何よりもしんどい。18時までみっちり座学をこなして、ナナフェスの打合せがあったのでその足で野母崎まで走る。終わってみれば21時30分を過ぎていた。みんなが寝静まった家に帰って、お風呂と残っていた家事を済ませて、カブトムシの幼虫に水をあげようとしたらコバエが湧いていた。いま開けちゃうと部屋に解き放ってしまう。

09/06 Fri.

講習が終わった帰り道で、ひとやすみ書店さんの看板が出ていることに気づく。しっぽ文庫を開いてからずっと挨拶に行きたいと思っていたのだけど、転職してからすっかり南部を出なくなってしまったので足が遠のいていた。「もう遅いかなあ」と勝手な後悔を残して一度通り過ぎて、でも「やっぱり今日しかない!」と駆け込んだ。店主の城下さんとは一度お店でお会いしただけ。だけど覚えてくださっていて、先日お店を訪れたらしいキナさんが僕が移動書店をはじめたことを話してくれていた。それが嬉しくてどばどばと話をしてしまって、終わったあとに「ああ言えばよかった、こう言えばよかった」と思い返す。もしかするとバレバレだったかもしれないけど、気分がとても高揚していた。本屋さんを営む先輩方と話すたびに、迷いながらはじめたしっぽ文庫がこれでいいんだと思えるし、ずっと続けられたらいいな思う。あわよくば、死ぬまで。

09/07 Sat.

朝から時津まで走って、楓芽が飼っているカブトムシ用のマット(土)と栄養剤?を買う。これでコバエにグッバイしたい。それから蒼空がよく食べる食パンを買って、帰りながら子どもたちのお昼ごはん。実家に着いてすぐお昼寝をさせて、それからNEKOkkeの取材で香焼へ。タイムアタックすぎる。Hajikko書店の寺田さんと一緒にお話しを聴かせていただいたのは、〈長崎さくら猫の会〉の山野さん。かれこれ6年近く地域猫活動に携わってきた方だ。2時間以上に及ぶ取材の中で強く感じたのは、人間と猫との関係は社会そのものだということ。ちょうどもりきょんに「社会的なテーマを取り上げる文章を書いてみたいんだよね」と相談していて、おまけに昨日買った本も『個人的なことは社会的なこと』(貴戸理恵)。こんなタイミングで聴けるとは思ってもみなかった。膨らんでしまった理想がある分、書きはじめたら苦しいかもしれない。紡ぐ言葉の美しさは好奇心に比例してはくれないけれど、僕は仕方のないことに抗い続けたい。いま、NEKOkkeが最高に楽しい。

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