素人たたら師

都内に住む一般人。思い立って日本の古来の製鉄技術であるたたら製鉄で玉鋼製造を目指して奮…

素人たたら師

都内に住む一般人。思い立って日本の古来の製鉄技術であるたたら製鉄で玉鋼製造を目指して奮闘中

最近の記事

第12代弾左衛門集司から見えてくる信州の被差別部落の特殊性

弾左衛門という名前を聞いて多くの人が抱く印象は何であろうか。日本の皮革産業の歴史に詳しい方や、被差別民の歴史を学んでいる方ならその名を聞いたことがあるかもしれないが、そもそも存在すら知らない人もいるかもしれない。 弾左衛門とは、江戸時代の被差別民であった穢多・非人身分の頭領のことである。幕府から関八州をはじめとする東日本の広範囲における被差別民を統括する権限を与えられており、穢多頭弾左衛門と称された。また自らは長吏頭弾左衛門とも名乗った。浅草を本拠地にしていたため、浅草弾左

¥300〜
割引あり
    • 素人たたら1回目-準備(材料)

      用意したものは下記の通りである。 参考にしたのはこちらでも紹介した都立大学の動画から。 若干、独自のアレンジを加え、陶器の鉢を材料に加えている。 なぜこいつを加えたかと言うと動画にもある通り。 ブロワーの強風により高く吹き上がる炎を一方向に向けて制御しようとしたのだ。 こんな感じに 結果から言うとこの方法は失敗であった。まあ陶器の鉢なんで当然高温に耐えるようには作られていない。ブロワーから立ち上がる1000℃近いジェット噴流の様な炎によりあっという間にボロボロになっ

      • 素人たたら1回目ー準備(実家に至った経緯)

        たたら製鉄でまず一番のネックになるのが場所選びである。 鉄を溶かす(鉄の融点よりは低いがそれでも1200℃超え)ほどの高火力を出すことが許容され、且つ電源が取れる(送風用のブロワーを動かすため)場所なんて滅多に無い。 取り合えず都内近郊の幾つかのキャンプ場orBBQ場のHPに電源サイト有と書かれているところを幾つか当たってみたが、大体断られた。炭火を起こすことはOKでブロワーで風を起こすことまではOKであった。炉を作ることも片付けること前提であればほぼ100%OKであった

        • 素人たたら1回目-場所探し

          前回、埼玉県川口市の荒川の河川敷で砂鉄を集めようとして、結局八王子のあさ川で何とか川砂鉄を集めた話。 集めた砂鉄を使ってたたら製鉄を行うべく場所探しを開始しました。炭火が使える場所なんて都内近郊(キャンプ場orBBQ場)に幾らでもあるからどーにかなるっしょ、なんて軽い気持ちで考えていました。 最初にコンタクトを取ったのは荒川の河川敷にある某BBQ場でした。 たたら製鉄は下記動画を参考に七輪を用いた炉を作成しようと思っていたので、まず七輪を使えるか確認。直火で無ければ問題

        第12代弾左衛門集司から見えてくる信州の被差別部落の特殊性

        ¥300〜

          素人がたたら1回目-砂鉄探し

          たたら製鉄で玉鋼製造を目指す素人たたら師です。 生まれてこの方ドがつく文系育ちです。微分積分出来ない奴は大体友達。知識技術皆無の底辺サラリーマンですが、そんな自分が無謀にも日本の古代製鉄の叡智、鉄の芸術品とも言える最高峰の玉鋼製造に挑もうと四苦八苦しております。あまりにその無謀な挑戦を信長の野望で例えるなら土佐一条家で天下統一目指す以上に難易度高めくらいかと勝手に思っております。 そんな最高難易度のムリゲーに、こちらとて徒手空拳のみで挑もうとしている訳ではありません。現代

          素人がたたら1回目-砂鉄探し