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『Deadlock』は面白い

うっかり招待コードをもらったので、『Deadlock』を遊んでいる。このゲームは面白い。

びっくりする。本当に時間を忘れる。決してカジュアルなゲームじゃない。一試合の平均時間が恐らくは30分から40分の狂ったほどどっしりしたゲームで、集中の時間も長いから肩に妙な力が入り続けて、身体の負担も大きい。肩が痛い。腕が痛い。しかしそれでも試合が終わった後にもう一回マッチングキューを入れている。そういう魅力が、このゲームにはある。

このゲームはとにかくファームである。プッシュして、中立を倒して、タワーを壊して、金差をつける。TPSという理由で敬遠するのは勿体ない。このゲームの主体はMOBAだ。金差がつけばキャラの性能差がついて、最終的にはエイムの技術はさほど関係なく、対戦相手を蹂躙できる。何よりゲーム時間が長くなりがちな関係で、このゲームは仕上がった装備で戦える時間がとても長い。上手くいって気持ちよくプレイできるときの、時間が長いのだ。『League of Legends』にしたって早期降参やらで一試合の時間が短期化していく中で、このゲームはカジュアルゲーマーの「試合を終わらせるのが難しい」「時間が長すぎて遊べない」なんて想像できる批判もどこ吹く風、堂々たる尺をとっている。なんなら降参すらない。MOBAにおいてスノーボールした先の報酬が、このゲームでは手厚い。だからこそ、勝ちたくなる。

僕も最初はもちろんボコられ続けたわけだが、このゲームは一試合やるごとに少しづつ上手くなっていく感覚をしっかり感じられる。なるほどあれはこう使えばいいのか、あの時間はこうするべきだったのか、この装備は強すぎるのではないかと、未知のゲームに対して最適化が進んでいく。ちょうど僕たちが気づきを得られるように作られている。楽しい。ゲームを初めて4連敗してから最初の勝利を掴んだとき、確かな達成感があった。僕がこんな感情を抱くのはいったいいつぶりなんだろう。このゲームはしっかり新しい。それでいて、面白いのだ。

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