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82分で満足感が凄い映画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』を観た

観たぞ…僕はついに観たぞ…
MONDAYSを観たーーー!!!!
普通にFillMarksに感想を投稿して終わろうと思ったけれど、書いてる内に言いたいことが増えすぎてnoteを投稿するに至った。
タイトルにも書いてある通り、82分にも関わらず満足感が凄く大好きになったこの映画は、是非皆さんに観ていただきたい気持ち。

一旦ネタバレなしで、この映画のテーマについて、語りたい。語らせてほしい。語らせていただけないでしょうか。
僕はあるあるを表現している映画を観ると、一気に「好き〜〜〜」になってしまう。この映画のテーマ性が本当にそれで、観ていてずっと「好き〜〜〜」だった。

この映画のテーマのひとつが、タイムループ。

みなさん、タイムスリップやタイムループする作品は好きでしょうか。僕は大好きです。タイムループものの中ではバタフライエフェクトが最も好き。タイムスリップって聞くと、キラキラしてて夢がたくさん詰まっている印象がある。うわー失敗したー!過去をやり直してより良い未来を歩むぞー!みたいな。

この作品はちがぁーーーう!!
タイムループはわくわくしなぁああい!!!
タイムループとは退屈な物なのだ。この作品では、タイムループ=退屈で同じような日々を毎日繰り返すイベントとして描かれている。

それって、一度は感じたことがあった。朝起きて仕事をし、飯食って仕事して飯食って気付いたら1日が終わっている。月曜日が来て気付けば土日が来て、ぐーたらあっという間に過ごし、気付けばまた月曜日が来る。そんな1週間があっという間に4回あり、1か月が終わり、そして気付けばもう1年が終わる。という感覚を人生で経験したことないだろうか!?僕はあります!!!土曜日起きたら14時で悲しくなる時も多々あり。

この映画ではその退屈なループが、1週間と会社の仕事内容で表現されている。そんな退屈な日々から抜け出そうとする映画がMONDAYSである。単なるタイムループものではなく、人生におけるこのあるあるをテーマにした時点で胸を掴まれた。

そしてもうひとつのテーマが、この映画が日本の会社の構造を表現していること。

先ほどのテーマにも通づるが、この映画では、退屈なタイムループ=会社での日々として表現されている。みなさん、会社で毎日同じ業務をしていて、退屈な日々だなぁと感じたことはないでしょうか。僕はあります!!最近はそう思うことはあまり無いものの、できることが限られている社会人1年目の時なんかは、よくそういう気持ちにもなった。

毎週ループする日々、そして日々がループすると、もちろん同じ業務を再びこなさなければならなくなる。退屈で同じような会社での日々が、タイムループとして表現されている。

そしてタイムループ以外でも、日本の会社の構造を表現するものはたくさんあった。でもネタバレになりそうなので後半で触れたい。映画を観ているとその仕組みが明らかになってきて、「あー!この描写あれだー!」と徐々に納得する感じが爽快でたまらない。

こういった仕事もの映画の面白さは、社会人になったからこそ感じれるのだと思った。学生のうちは感じなかったことを、社会人になってから色々と感じることができて、社会人の良さを一つ実感することができた。

以下、ネタバレあり







MONDAYS、最高だった。
好きだったところを以下につらつらと書きたい。
・映画オープニング
 →繰り返される事象が出てくる。最初何の映像か全くわからないけれど、なんかオシャレで好き。定番だけど、しっかり映像が巻き戻るのも好き。
・皆が起きるシーン
 →劇中何度も見ることになるシーン。起きる時のみんなの動きのキレもいいし、平さんの眠そう顔が好き。
・みっタブ
 →冷めた味噌汁を美味しく食べるために、味噌汁に入れるシュワシュワのタブレットというコンセプトが意味がわからなすぎて好き。みっタブの名前をメンバーから募るシーンも好き。
・木本事務所の崎野
 →ノリノリの着信音から繰り出されるノリノリの「さっきっのでっす〜♪」が好きすぎる。かかってくるたびににやけてしまう。着信音も頭を離れない。
・登場人物全員の魅力
 →登場人物から溢れ出る、実際のオフィスにいるあの人感が好き。このキャラはあの人だなぁと、実際の会社のメンバーに重ねてしまった。
・吉川(主人公)
 →仕事人で目が死んでる感じがもう好きすぎる!明らかに日々の仕事を繰り返してそう。遠藤と村田に説得されてからは、メンバーとして必死に動くところも好き。平さんがケータイを充電できないように、充電ケーブルを使って、充電器をカウボーイキャッチするところが好きすぎる。ループして仕事の質が上がってからのテンションの高ぶりも愛おしい。
・永久部長
 →滑っているのにずっと同じギャグをやる部長が好き。謝罪の電話のシーンを見ると、やっぱり部長だなぁと思った。
・遠藤、村田
 →純粋にキャストとキャラが合っていて、2人のやりとりが可愛くて好き。村田は時折映画ネタをぼそっとつぶやくのが、映画ファンとしてもかなり好感持てる。
・森山(アイドル好き)
 →まさか森山さんパートでリリスクが出てくるとは、、森山さん、リリスクを好きでいてくれてありがとう、、こういうアイドル付きの中堅社員もいるんだよねぇ、、話しづらいと思いきや、めっちゃ話しやすいキャラも好き。
・平(プレゼンを担当してた仕事人)
 →この映画で1番の推し。顔がまずカッコいい。そして、クールで、シゴデキなところもかっこいい。平さんといえばやはりプレゼンのシーン。上司がプレゼンすると、こうもしっかりしたプレゼンなんだろうなぁというのがとても伝わってくる。1回目は私服で文字だらけのパワポのプレゼンだったのが、3回目はスーツでシンプルな伝えたいことだけが書いてあるパワポでのプレゼンになるのも良い。プレゼンの中身でも根拠や数字のデータが色々使われていて、似たような情報が重要になる業界にいる僕にとってはどハマりだった。(静止してパワポの中身を読むとちゃんと作られていて面白い)
・聖子(事務の人)
 →役職も無いし目立たないけど、勤務歴長い故に職場のことを1番よく知っている人感が好きだった。目立たないが故に、みんなに訴えかけても相手にされない感じとか、秀逸だったと思う。
・崎野(ノリノリ口調の吉川のお客さん)
 →毎シーンごとにあんなノリノリの挨拶見せられたら好きになるやろ。
・上告システム
 →仕事における報連相の流れをバッチリ表現していた。下の人がいきなり上に相談しても、相手にされなかったり、時間を奪ったりするだけだよなと実感した。自分も会社で相談するのであれば、上告システムをもとに、近い年次の先輩から相談できるようにならねばと思った。また、そういう相談とかって、相談する先輩によっては指摘されまくって中々承諾を得られない時があるんだよな。そんな難しい先輩を納得させた時の気持ちよさが、MONDAYSの上告システムで表現されていて、先輩が徐々に納得するシーンは、キャラクターたちと一緒に盛り上がった。
・タイムループ中に仕事のクオリティが高くなる
 →タイムループを若干楽しみ始める主人公たちが好き。何度も同じ仕事をやるならルーティン的ではなく、どうせならより良くしていこうよというメッセージを感じた。僕も一瞬で仕事を終わらせて、得意げな顔したい。
・リリスク要素
 →大好きです。僕が大好きな曲を映画中に流してくれて、本当にありがとうございます。森山さんが観てるYoutubeの画面にリリスクが写った瞬間、思わず声が出た。一瞬流れたFantasyを含め、4曲全て流れるタイミング・曲選が完璧すぎる。LAST DANCEが大好きで、劇中に流れた瞬間はやっぱり声が出てしまった。イントロのピアノが本当に好き。LAST DANCEが流れる時の吉川の「1曲目からLAST DANCE」っていうセリフもめちゃくちゃいいんだよなぁ〜ペンライト持ってるあたりもたまらないんだよなぁ。
・プレゼンのシーン
 →平さんのところでも若干書いたけれど、プレゼンの所は本当に名シーン。チーム全員で集まって、平さんのお時間よろしいでしょうかで始まる所から好き。パワポと服装がパワーアップするのも面白いし、部長に対するプレゼン内でのアプローチもとても良い。部長がめちゃくちゃなセリフで混乱させようとするも、それすらパワポで予習済みなのも面白かった。
・数珠を壊すシーン
 →TIME MACHINEが流れるところがマジで最高。大好きな曲。全てがリセットされるような気持ちよさがあった。
・永久部長のマンガ
 →内容が結構深い。現状に納得できず何度もやり直すけど、最後はやり直さない選択をしたところが好き。キツネもめちゃくちゃいい味出してる。

細かいところを挙げるともっと色々あるけど、色々と刺さって好きな映画だった。手軽に観れてたくさん笑える最高の作品でした〜

おわり

↑恐る恐る上司のお時間をいただく
入社1年目の私と同じ顔をしてる

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