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街の匂い

まだ、こんなに交通網が発達していない頃。
例えば、仙台から東京までは特急で四時間という時間がかかっていました。

毎年夏に行っていた父の故郷、函館にも、電車に乗り、乗り換えて寝台列車に乗り、青函連絡船でかれこれ半日近くかけて里帰りをしていたのを覚えています。

その頃の町には、降り立った瞬間に感じる、その町特有の匂いがありました。
町の匂いは、どんな人がどんな風に暮らしているのかを想像させるものでした。

真夏の京都、青森駅、函館、岡山、姫路、高野山。この他にも小さな町には小さな町特有の匂いがありました。

いつの間にか、車や電車や飛行機を使えば、どこにでも短い時間で移動出来るようになりました。
地場の商店街は、東京からの出店が相次ぎ、地方と東京の格差はほとんどありません。が、リトル東京化してしまった地方の町は、昔のような町独特の匂いはもうありません。

久しぶりに訪れた広島の町は、大好きな土地の1つです。大きな悲しみを乗り越えた人たちの暖かさを感じる町であり、特に年齢が上の方々は、本当に優しいのです。
三年前は夏でしたが、昨日は雪が舞い、キンっと冷たい空気が心地よい広島でした。

今回はあまりゆっくり出来なかったけれど、またいつか、広島に来れるといいなぁと思いながら、新幹線に乗りました。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。 また明日、この場所で。

サポートして頂きましたら、甘いものなど食べに行かせて頂きます✨😌✨