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動画という未知の世界に手を出してみた

なにか新しいことをしよう、と思い立ったのが4月のはじめのこと。
そしてようやく6月、天狼院書店の超初心者向け動画作成講座を受講した。

3月末からはじまった自粛生活のせいで、エンタメ系で何が変わったかといえば、「動画配信する人が圧倒的に増えた」ことだと思う。
わたしのごく狭いアンテナの中でも、Youtubeチャンネルを立ち上げた芸能人が何人もいるし、これまで基本的にオフで活動していた人たちが、どっとオンラインに流れ込んできたのだ。

これからも、動画が情報発信の時代はまだまだ続くだろう。

わたしはというと、もう完全キッパリ活字派だ。
情報は基本的に、文字で入手する。
その媒体がニュースやホームページから、SNS主体に変わってきてはいるけれど、やっぱり文字のほうがパッと見の情報量が多い。
これは、これからもかわらない。

一方で、やっぱり動画も便利なのだ。
文字を読むのがめんどうなときは動画を見るし、知りたい情報が視覚的なこと(メイクとか道具の操作とか)だと、動画のほうが圧倒的に有利である。

で、自分でもなにか動画を作ってみようか、と思ったのが、4月にクロテッドクリームを自作したときのこと。


結論からいうと、途中でめんどうになって投げた。

動画の作り方のノウハウを知らないな、とそのとき実感した。


新しい技術を身につけようと思ったら、方法はいくつかある。
が、完全に入門の場合はプロに任せるのが圧倒的に楽だ、というのが持論なので、今回もそうした。
去年からちょいちょい講座を受講している天狼院書店で、iPhoneで作る動画講座(超初心者向け)を開講するとの情報が、タイミングよく降ってきたのも後押しとなった。

そこで6月に1回目の講座を受けて、1ヶ月。
だらだらと悩みながら、1回目の課題を作成した。


動画作りって、こんなに大変なんだ。


世の動画作成者とか、テレビやドラマ、映画を作っている人たちが、ものすごく才能あふれた人に思えてきた。

もとより書籍派のわたしは、暇つぶしにYoutubeを見るという習慣がない。
インスタもFacebookも、ストーリーや動画は全然使わない。
Tik Tokなにそれ美味しいの?

つまり、「動画」というコンテンツに対して、圧倒的に興味も経験も足りていない。

それで作ろうとするのだから、これはまあ苦労する。

パスポートも持っていない人間が、個人海外旅行に行こうとするようなものである。
やっぱり初回は、代理店に手伝ってもらって旅行プランを練った方ほうがいい。

動画の題材や構成を考えながら、あれは撮れそう、これは撮れなさそう、と頭のなかでごちゃごちゃ考える。
講座で習ったブループリントを、書いては消し書いては消し。

そもそも、「動画の目的」とか「動画の長さ」とか、そこから考えないといけないのか。
そんなことはまったく頭になくて、かなり戸惑う。

自分なら、何秒の動画だったら見ていられるだろう。
誰に見せたいんだろう。
どこに載せるんだろう。
そういうことを考えないと、そもそも「なにを撮るのか」が決まらない。

目的があれば、旅の内容は充実する。
予算と日程が決まっていれば、それに合わせて旅程が組める。

どちらも、とても大事なことだ。

試行錯誤のうえ、そして使い慣れないソフトを駆使して、どうにか1つの動画が完成した。
自分としては、初回なのにがんばったじゃん、と思う。

準備には手間取るし、何度も取り直すし、ものすごく時間をかけたのに出来上がったのは1分の動画だ。
当然のことながら、モノを作るには時間がかかる。


新しいことに挑戦してよかったと思うのは、自分の「できる」ことの幅が広がることだ。
この間までのわたしは、「動画を作る」といってもなんとなくiPhoneをかざして、ビデオボタンを押すだけだった。
これからのわたしは、少なくとも素材を選んで用意して、簡単な編集を施した動画が作れる。
一度経験してしまえば、もっと細かいことにも気を配れるし、回数を重ねるごとにどんどんクオリティーが上がっていくだろう。

ゼロとイチの差は、とてつもなく大きい。

そのことを、久しぶりに実感した。


一度海外旅行に行ってしまえば、2回目以降はスムーズだ。
どんどん新しい旅行先を開拓できるし、旅のスタイルも広げられる。
でも2回目以降は、どんなに新しいことをしようとしても、やっぱり「2回目以降」で、1回目ほどのインパクトは起こらない。


はじめてのことって、こんなに難しいんだ。
という感覚を久しぶりに味わった。

新しいことができるようになった。
という達成感を、久しぶりに味わった。

昨年ライティング講座を受けてから、文章を書くのが前よりラクに楽しくなったように、動画もこれから楽しくなると思う。
せっかくはじめたことだから、これからは動画も作っていきたい。

そして動画に慣れたなと思ったら、また「まったく新しいこと」に挑戦してみよう。

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