「現場の行動は曖昧さを解消する」

「ウェブオペレーション」という本があります。開発と運用がいかに連携するかという話を中心に、ウェブアプリケーションの運用業務のあれこれについて語ったエッセイ的な著作です。DevOpsの流れを決定づけた作品でもあります。

O'Reilly Japan - ウェブオペレーション

3年前くらいにこの本を読んだときにけっこう衝撃を受けて、「最近、普段の自分がやっている仕事はこれだな」とピンと来たのを覚えています。

「予期できない大量トラフィック」「無停止で動かし続けることが前提」「継続的デプロイによりソースコードはどんどん変化していく」といった特徴のウェブサービスをいかに運用していくかは、当時から今にいたるまで継続して私も直面しているテーマであって、共感できる部分が多くあります。

折にふれて読み返すことが多いのですが、名著というのはそのたびに新しい発見があります。

昨日パラパラと読んでいて目に止まったのが

「現場の行動は曖昧さを解消する」

という一節でした。プロダクトオーナーその他のステークホルダーからの指示や要望というのは曖昧なことも多いけれど、実際にそれを行動にする現場では曖昧さというのは存在しえない、だから現場でアクションを取ることによって曖昧さというのは解消されて具現化される、ということです。それで初めて分かることも多いし、実態を伴った経験を得ることもできます。

これを読んで、私も曖昧さを解消しつづける現場でいつづけたいと思いました。うまくニュアンス伝えられないですが、現場感持ってないと具体的にイメージわかないことが多いなと最近感じています。

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