不都合な事実を受け入れて新しい世界観で生きる。

【太っていてもいい】という価値観は多くの人には理解されない、理解できないと思う。
当事者である私も正直太っていてもいいと完全には思えていないから当然だろう。
やはり肥満は不健康であるし、何かと不便なのは身に染みている。
インスタやYouTubeなどのコンテンツが増え昔よりも見た目に厳しくなった。
世界は痩せている事が正解だというし、太っている事は悪だと不安を煽り、なにかと商売をしようとする。
何が辛いって肥満が不健康な事は事実なのでみんなも当たり前に痩せている事が正解なんだと思い込む。そう私も。
だから私は20年も摂食障害で苦しんだ。
細い身体をキープする事ができなくて本当に辛かった。なぜみんなにはできている事が私にはできないんだろう。
なぜ私はこんなにも命を燃やさないと痩せられないんだろう。
なんて自分はダメなやつなんだと自責ばかりして本当に苦しかった。
痩せるためにハードな運動と食事制限をした。
自分に厳しく、少しでも食べ過ぎたら指を突っ込んで吐いたし運動も追加した。ここまで頑張らないと私は普通になれなかった。
私のような努力をしなくても標準体型でいられる人を死ぬほど羨んだり妬んだりした。
そういう【特に努力しなくても標準体型をキープできている人】からすると私がなぜそんなに躍起になっているか理解できないだろう。
理解できないから今の太った私を見て【怠けているからデブなんだ】と思うだろう。
でも、この世界にはいろんな人がいるんだといいたい。少しの量で満足する人もいればたくさん食べないと満足できない人もいるんだ。
少ししか寝なくてもいい人、たくさん寝ないといけない人。
休みなく働ける人、休みがたくさんないとダメな人。
今時の言葉で言えば多様性というやつである。みんな違うんだ。
多くの人は自分と違うと理解できない。
多くの人は理解できないものの中で、差別や無理解と闘いながら自分の価値観、世界観を確立していく。
極論を言えばみんなに理解されなくても、自分だけは自分の体型を受容できればそれで救われるのではないかと思う。自分で自分を責める事が1番辛い。だって、最悪攻撃してくる人からは逃げればいい。でも自分からは逃げられない。どこにいても自分がいる。だから自分と仲良くしていたい。

仕方ないよ、私たち頑張ったよね。
頑張ってこれだったんだもん。仕方ないよ。死ぬよりマシだよ。太っててもさ、なんとか生きていこうよ。

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