【翼の少年は誰?】CROWN【考察】
今回はTOMORROW X TOGETHERのデビュー曲。
「CROWN(ある日頭から角が生えた)」についての考察です。
原点回帰してみようと思い、歌詞の解釈や物語など前から気になっていた部分も含めて改めて考え直してみました。
CROWNのストーリー
ある朝、少年は頭痛で目を覚ましました。
鏡を見てみると自分の頭に角が生えていることに
気付きます。
少年を見た人達は少年に向かって「あれは何だ?」
「角が生えたらしいぞ」「怪物だ」と言いました。
少年は人々の視線に怯え、恐怖心に襲われます。
そして自分に問いました。
「僕は誰なんだろう?」と。
少年は誰もいない所へ隠れることを決めて
帽子で角を隠し遠くに逃げました。
「僕はこのまま怪物になっちゃうのかな?」
恐怖に怯えながら走り続けているうちに
少年は転んでしまいます。
そんな少年の前に一筋の光が差してきました。
光はどんどんと明るくなっていき、
少年は光の中に吸い込まれます。
うずくまった少年の前に翼をつけた少年が現れ、
手を差し伸べました。
そしてその少年は頭に生えた角を見ると
こう言いました。
「君の角、とても綺麗だね」
その瞬間、青年はようやく安堵感と嬉しさから
ニッコリと笑うことが出来ました。
「もしかして君の翼も僕と同じ痛みなの?」
少年は翼をつけた少年が自分と同じ痛みを
持っているのではないかと感じました。
そして2人は互いを認め、1人ではなく2人となりました。
ここまでがCROWNのストーリーです。
そしてこの少年の前に現れた翼をつけた少年は
一体誰なのかを考察していきたいと思います。
CROWNの歌詞から読み解くTXTの物語
ここではTXTの成長物語ではなく、TXT本人達の
歌詞から見えてくるストーリーを解説していきます。
前提として、此処で出てくる王冠は
"TOMORROW X TOGETHERという名前"
そしてここで出てくる角は
"デビュー候補生の頃の不安や気持ち"として考えます。
頭の上に生えた角が表すもの
角が生えた自分自身を見て「自分じゃない」と
感じているのはデビュー候補生として選ばれた時の
信じられない様な、でも嬉しさと不安でいっぱいな
気持ちと、まだ自分が候補生だと実感が無い様子を
表しているのではないかと考えます。
練習生からデビュー候補生へと一歩前進した状態、
ですがまだ「TOMORROW X TOGETHER」という
名前をもらっていない、角が王冠に変わる前の状態を
「何かが僕の頭についてる」と表現したのでは
ないでしょうか。
捨てられた僕と救ってくれた君
角への困惑
ようやく少年は頭に生えたものが角だと気付きます。
同時に、頭に生えてきた角に対して困惑します。
彼らは2016年から徐々に顔を合わせていき
そして集められ、共同生活をし始めます。
毎日、1日約4時間の練習を行っていました。
段々とデビュー候補生としての実感が湧き
膨らむ気持ちと同時に、まだ関係も浅いメンバーとの絆の深め方やその時の困惑と悩んでいる気持ちを「どうしたらいいのか分からない」と
表しているのではないでしょうか。
輝く僕の王冠
少年は、その角が王冠だったと気付いて胸が高揚します。
そして少年は王冠と翼、その2つが合わさり完璧になったと感じていました。
角が王冠だと気付いた時が、デビュー候補生からTOMORROW X TOGETHERという名前が与えられ、
夢だった念願のデビューをした時のこと。
緊張と不安、嬉しさで忙しなく動く感情の様子を
心臓が大混乱と表してるのではないでしょうか。
そして、王冠と翼でどうして完璧になったのか。
その解説をしていきます。
目の前に手を差し伸べてくれた翼をつけた少年
私はこの翼をくれた少年を、事務所の先輩であるBTSなのではないかと考えています。
TXTは2019年3月4日に「CROWN」でデビューしました。
そして同年の4月12日にBTSが「MAP OF THE SOUL:PERSONA」をリリースしています。
その中のタイトル曲である「Boy With Luv」に
CROWNに繋がるヒントが隠されていたのではないかと私は思いました。
それでは「Boy With Luv」はどういった曲なのか?
この曲の原題は「小さなものたちのための詩」。
少年の成長を描く物語であり、その「小さなものたち」というのはBTS本人達のこと。
曲中に出てくる"君"はARMYのことを指しています。
MVを見るとより一層理解が深まります。
最初は見向きもされず、屋内で踊れなかった彼らが
最後には大きいホールでたくさんの観客と共に踊る。
デビュー当時は知名度も低く、Bighitは中小事務所。
ほぼ無名だったこともあり、苦労していた彼ら。
資金難で宿舎を継続出来ず「家に帰ってくれ」と
追い出される一歩寸前の時もありました。
出ていける場所がなかった彼らの為に主にSUGAが
バイトを掛け持ちし生活を繋いでいたりもしました。
メンバーとARMYに支えられここまで来れたと。
この曲はBTSから、いつも寄り添っていてくれた
ARMYへ向けてのラブソングなのです。
内容を少し紹介すると
BTSはARMYがくれた翼で高いところまで羽ばたき
登りつくことができた。高いところまできた分、見える景色もたくさんあるけれど、随分と遠いところまで来てしまった。
だから次はARMYの目線に合わせて、共に行きたいと。
高いところまで登りつめてしまった彼らは人気も比例して上がっていき、最初は小さかったライブ会場もどんどん大きいライブ会場へと変わっていきます。
辛かった下積み時代も人気になって多忙だった時も
時には「逃げたい」と思うこともありました。
イカロスは父から貰った翼で言いつけを守らずに天高く飛びすぎて太陽に近付いてしまい、翼の蝋が溶けだし海に墜落してしまいました。
ですが彼らはARMYがくれたイカロスの翼で、太陽ではなく君のもとへ飛んでいきたいと言っています。
ここで出てくる翼がCROWNに関係しているのではないかと思っています。
捨てられた僕と救ってくれた君
角は唯一無二の彼らだけが持つ、TOMORROW X TOGETHERという名前と個性。
他の誰とも被ることはありません。
そして見捨てられた僕というのは、他の事務所のオーディションを受けましたが落選してしまったヒュニンカイのことではないでしょうか?
落選したヒュニンカイをBighitがスカウトし、練習生として迎え入れました。
この歌詞の部分のパートもヒュニンカイが担当しています。
TXT内の物語ではヒュニンカイが機械仕掛けの羽をつけています。
ヒュニンカイが翼を譲り受け、物語内でつけているのではないかと私は考えます。
王冠と翼、この2つが表すもの
先程は王冠がTOMORROW X TOGETHER
翼をつけた少年がBTSと仮定しました。
そしてCROWNに出てくる少年がTXT。
ここで一つ仮説を立てます。
デビューしたTXT達にBTSが翼を譲ったのではないか?ということです。
ARMYから貰った翼で飛んだBTSは、目線を合わせるにはここは高すぎると感じます。
なので、一緒の景色を見る為に着陸しARMYと共にしたいと言いました。
着陸するということは翼はもう必要はありません。
そしてそのARMYから貰った翼を後輩である
TOMORROW X TOGETHERに譲る。
TOMORROW X TOGETHERという個性を持った名前の王冠と
譲り受けた翼があれば高いところまで羽ばたいていける。
この2つがあるから完璧になったと伝えたいのではないかと考えました。
デビューしたTXTのもとにBTSが現れ
「TOMORROW X TOGETHERって素敵な名前だね。」
「僕達は高い景色を見せてもらったから、次は君達にこの翼を譲るよ。だから高く羽ばたいて」と言っているように思えるのです。
以上が私が考える、「CROWN」の考察です。
いかがでしたでしょうか?
最後に
今回はデビュー曲である「CROWN」について考察してみました。当時どちらにも"翼"という言葉が入っていたので、もしかして何か繋がっているのでは無いかとずっと気になっていました。
ですが、これはあくまで一個人の見解です。
もしこれを見て共感してくださる方、納得していただける方がいらっしゃれば嬉しいです。
見ていただきありがとうございました。
もし楽曲解釈、考察のリクエストがありましたら是非。