花樣年華とは儚くも残酷だ
6月10日にBTSがカムバックする。
5月9日から徐々にトラックリストやコンセプトフォトが
発表され、6月10日にアンソロジーアルバム「PROOF」が
発売される。
このアルバムは「花樣年華シリーズ」の続編ではないかと
言われている。
今回はこの「花樣年華」について説明していきたいと思う。
アンソロジーアルバム「PROOF」
アルバムに追加される新曲は3曲
・Yet To Come(The Most Beautiful Moment)
・달려라 방탄(走れバンタン)
・For Youth
「Yet To Come」には「まだ来ない、まだこれから」という意味があり「The Most Beautiful Moment」は
「最も美しい瞬間(花樣年華)」「For Youth」は「青春」
そして3つの曲のタイトルを繋げると
「花樣年華はまだこれから。防弾少年団は走る、青春の為に」という意味になる。
ティザーやコンセプトフォトに花樣年華を連想させるシーンが多々あり、続編では無いかと言われている。
6月10のカムバックにあたり花樣年華とは何なのかを説明していく。
花樣年華とは
花樣年華とは「人生で最も美しい瞬間、青春」という意味。
これは2015年のミニアルバムから始まった青春3部作の
オリジナルストーリー仕立てになっており、BTSを語る上では欠かせない。海外では「BU(BTS Universeの略)」とも呼ばれている。
花樣年華シリーズ
花樣年華に関連するアルバム
花樣年華
WINGS
LOVE YOURSELF
MAP OF THE SOUL
関連するMVと見る順番について
この順番で見ていくとおおよそストーリが繋がる。
個人個人にも設定背景があり、物語の内容は弟グループのTXT世界観よりも内容は重め。
皆が暗い過去を持ち、学校で出会った7人は仲良くなりいつも一緒にいるようになる。ある出来事がきっかけで疎遠になり、年月がたったある日、ソクジンは皆が不幸になることを知ってしまう。そんな時、1匹の猫が現れ、タイムリープの力を得ることになる。そして再び7人が一緒にいれるよう、様々な問題から不幸を回避していく物語。
誰か1人にでも不幸が起きると強制的に日付はyear22.4.11に戻される。
人物紹介
・キム ナムジュン
家庭が貧しく、学生ながらバイトの日々で生計を立てている。コンテナで生活しており、テヒョンを可愛がっている。
ガソリンスタンドでアルバイトをしており、ある日客と喧嘩し和解金が払えず、そのまま拘置所へ。
・ミン ユンギ
家が火事になりその時にまだ家の中にいた母を見殺しにし、それからずっと自分のせいだと責め続けている。
よくアジトではジョングクとピアノを弾いている。
ある日モーテルで火事を起こし焼身自殺。
・チョン ホソク
ダンスが好き。
幼い頃、遊園地で母親に捨てられた過去を持つ。
ナルコプレシー(居眠り病)を患っているがそれは嘘。
本当はミュンヒハウゼン症候群を患っている。
ある日母親に似た人を追いかけ、足を滑らせ階段から転倒し踊ることが出来なくなる。
・パク ジミン
小さな頃から入退院を繰り返している。
小学生の頃に遠足で行った「プルコッ樹木園」で迷子になりその時に見つけた倉庫で"子供を誘拐してる場面"を目撃する。
それがきっかけで血や看板を見ると突然発作を起こすようになり、両親に2年間強制的に精神病院へ入院させられる。
入退院を繰り返す度、周りを気にし転校をさせられていた。
そのため、友人と呼べる存在はいない。
世間体を気にする両親はジミンを病院から出そうとせず、それに耐えられなくなったジミンは風呂場で入水自殺。
・キム テヒョン
グラフィティの常習犯で、ナムジュンの事を本当の兄のように慕っている。
ナムジュンのコンテナによく遊びに行っている。
アルコール依存症の父親と姉と共に暮らしている。
母親は父からのDVに耐えられずに家を出ていってしまう。
姉と共に父親からDVを受けており、姉を守るために父親を殺害。逮捕されてしまう。
・チョン ジョングク
父が幼い時に出ていく。後に母が再婚するが、家に自分の居場所がなく邪険に扱われている。夜の街をふらついて不良に絡まれてみたり、立ち入り禁止の場所に入ったり…塀の上を歩くなど危険なことをするのが癖になっていて、ある日ビルの塀に立つが足を滑らせてしまいビルから落ちて転落死。
ちょうど運転していたソクジンの車のフロントガラスに落ちる。
・キム ソクジン
オッドアイの猫と契約し、タイムリープの力を得て皆を不幸から救う。家庭が裕福で学生の頃から父親に圧力をかけられる。入学した学校では、父親と校長に「良い子でいなければならない。」と言われ、校長のスパイをさせられる。
それが6人にバレて当時使っていたアジトも使えなくなり関係がバラバラになっていく。
その後アメリカに留学に行きyear22.4.11に帰ってくるが、ナムジュンに会い、テヒョンの逮捕、ジョングクの転落死を目撃したことがきっかけで他の6人が不幸になることを知り、何度もタイムリープして救おうとしている。
花樣年華(学生時代)
year19.03.02
アメリカから帰国したソクジンは1学年下の学校に編入する。父に連れられて校長室に行く。
そこで「いい子でいなければならない」と圧力をかけられ「何かあったら必ず報告するように」とスパイになる事を強要される。
その日偶然遅刻をした7人が出会い、罰として空き教室の掃除をさせられる。のちにこの場所は彼らのアジトとなる。
すぐに仲良くなって、アジトに給食を持ち寄り食べるようになり、いつも7人はこの場所で過ごすようになる。
year19.06.12
アジトに集まっていた7人はナムジュンの提案により海へ行くことになる。
お金が無いので歩いて向かうが、向かう途中に「プルコッ樹木園」の看板を見つけ、テヒョンが行き先を変えようと提案する。看板を見たジミンは昔のトラウマを思い出し体が震え出す。それを見たユンギは何となく嫌な予感がして「やっぱり海に行こう」と言い出す。
ホソクが「願いを叫ぶと叶う岩がある」と言い出しその岩を目指し海に再び歩いていく。何時間もかけて海に到着したが、探していた岩はリゾート開発の為に工事で撤去されており残念そうにする7人。会話の声も届かず工事の音がする中で海に向かって7人は叫び笑い合う。
この時から「また7人揃ってこの海に来よう」と思うようになる。だがこの楽しい時間は長くは続かなかった。
year20.3.20
校長と話していたソクジンは直近の6人の行動を報告していた。それをナムジュンとテヒョンに聞かれてしまう。
2人に気付いたソクジンはその場で弁解しようとするもナムジュンに「ヒョンも何か事情があるんでしょう」と言って責め立てることはしなかった。
結局この後にホソクとジミンもやってきて話すタイミングを失い、話せないままナムジュンが家庭の事情で田舎へと引っ越しが決まる。
6人に別れを告げないまま、ナムジュンは窓に「また会おう」と落書きを残し引越ししてしまう。
year20.06.15
スパイをさせられているソクジンは校長に呼び出され「6人とつるんでいる事を父親に報告する」と校長に脅され、アジトの場所を校長に明かしてしまう。その日は保護者参観日だったため、そんな日に誰もサボるわけはないだろうとソクジンは思っていた。だがアジトにはピアノを弾くユンギとジョングクがいた。教師がアジトに乗り込みジョングクを殴る。
ユンギがジョングクを庇い、教師を殴ってしまう。退学処分を受けるユンギにジョングクは自分のせいでユンギを退学させてしまったと思い込むようになる。
一方でソクジンも自分のせいで6人をバラバラにしてしまったと思い込むようになる。
year20.07.17
ソクジンは誰にも打ち明けることがないまま、またアメリカの学校へ転校が決まり夏休み中に転校する。
year20.09.15
ホソクとジミンは共に行動しているが、プルコッ樹木園のバスを見かけジミンが発作を起こし入院する。
母親が駆けつけるがホソクに一言「ありがとう」と言い、ホソクとジミンを遠ざけようとジミンを違う病院に転院させる。
それ以降ジミンと会うことは無くなる。
一方アジトを失ったテヒョンは学校へ行かなくなり、グラフィティを繰り返して警察にお世話になる。
year20.09.30
誰も来ることの無くなったアジトにジョングクだけ
通い続けている。今日は来るかもしれない、明日は来るかもしれない。それだけを思いアジトに通い続ける。
だがその日はホソクがいた。自分の私物を片付けに来ていた。それを見たジョングクは「ここに来るのは最後かもしれない」そう思っていた。
ここから6人がバラバラになり始める。
花樣年華(疎遠になった7人)
ナムジュンは田舎に引っ越したあとバイク便のアルバイトで生計を立てる。そこでジョンフンという同僚に出会う。
どことなくテヒョンに似ていて心の中ではテヒョンを思い浮かべながらジョンフンに接していた。
悪天候の中、配達をしていたナムジュンは凍った道路でスリップし転倒してしまう。軽い怪我程度で済んだが、スリップした場所に融雪剤を撒いた。
再び配達に行こうとしたナムジュンにジョンフンは「頼みたいことがある」と声をかけるが、ナムジュンの電話がなり父親が怪我をした知らせを聞く。ジョンフンに断りを入れ、そのまま仕事を切り上げ配達をジョンフンに任せる。
そして翌日にジョンフンが配達中の転倒事故で亡くなったと知る。事故現場に行くと、そこは自分がスリップした場所で撒いた融雪剤が原因だったと知る。
途方に暮れたナムジュンはバイク便の配達を辞めて元いた街に戻り、1人で線路沿いのコンテナで生活を始める。
そしてソクジンは父親から呼び戻され、帰国。
テヒョンはグラフィティを繰り返しては何度も警察のお世話になっていた。ガソリンスタンドでグラフィティをしていると社長に見つかってしまい殴られてしまう。それを見たナムジュンがテヒョンに近付き、手を差し伸べる。そこからテヒョンはナムジュンのコンテナに遊びに行くようになる。
ユンギと再開したジョングクはそれからユンギと一緒に
いるようになり、苦しんでいるユンギを支えていく。
ここからタイムリープ起源のyear22.04.11へ。
year22.04.11
タイムリープの起源でもある4.11。
2年後、ソクジンはアメリカから帰国する。
車を走らせている時、通学途中のジョングクを見かける。
そのまま車を走らせてガソリンスタンドへ行くとナムジュンがアルバイトをしているところを目撃する。
声はかけずにその時はそのまま帰宅。
そして変な夢を見るようになる。
水の中にいて6人が目を瞑ったまま沈んでいく。
手を差し伸べて助けようとするも、水で息ができず苦しさで夢から目が覚める。そのまま月日は5.22まで進んでいく。
皆が元気なのか気になり、ナムジュンのいたガソリンスタンドに行くが、そこでナムジュンが拘置所に入ったことを知らされる。
面会に行き、そこでナムジュンからホソクが事故にあい、ジミンとテヒョンは連絡が取れず、ジョングクとユンギが死んだとソクジンは知らされる。
ナムジュンが問題を起こした日はソクジンがナムジュンを見かけた日だった。自分が声を掛けていたら何か変わっていたかもしれないと思いながら、拘置所からの帰り道を歩いていると目の前に人だかりが出来ている。
するとそこには警察に連行されるテヒョンの姿があった。
何も出来ないままソクジンは1人、皆との思い出の海に来る。
「どうしてこんなことになったんだ」と自分に問いかけ
そしてそこで「7人一緒にいれば幸せだった」と気付く。
するとどこからか声がする。「もしも時間が巻き戻せたら…
あらゆる失敗と過ちを正して皆を救えると思う?」
するとそこにオッドアイの猫が現れる。そしてその猫と契約を交わし、タイムリープをする力を得る。
だがそれには代償があり"自分の記憶を消すこと"だった。
繰り返されるタイムリープ
朝、目が覚めて何か夢を見ていたような気がしていた。
本人は記憶が消されているためタイムリープしてる事も記憶が消えている事も気付いていない。
そしてソクジンは何度もyear22.4.11を繰り返すことになる。
車を走らせガソリンスタンドに行きナムジュンを見かける。
だがその日は少し違った。ガソリンスタンドを出て車を走らせるとビルの上から落ちてきたジョングクが自分の車のフロントガラスに降ってきた。
ソクジンは激しい動機に襲われ、頭の中でガラスが割れる音がする。
(ガラスが割れる音がすると誰かが不幸になった合図で日付は強制的にyear22.04.11に戻される)
ループの記憶を保持していなく、何も出来ないソクジンは何度もタイムリープを繰り返す。それを見兼ねてか、記憶を保持する方法を猫に教えてもらう。自分が時間を遡ってきた事に気付き、この日からソクジンは皆を救おうと1人で動き始める。
何かひとつでも不幸が起こると日付は戻る。
そして順番は上記の通りでなければならない。
順番を変えると予測不能なことが起こり、結末が変わり全員死んでしまったりするのだ。例えばユンギが燃やすモーテルの位置が変わったり、トラックで衝突事故を起こし死亡してしまうなど、なので順番は守らなければならない。
そしてとうとう何度もタイムリープを繰り返した後、全員と再会し、昔の思い出の海へ全員揃って行く事が出来た。
year22.05.20の翌日、7人は廃プールに集まり遊んでいた。
夜には火を囲みながら話し、ソクジンは「またあの海へ行かないか?」と提案する。
ソクジンは「あぁ、助けることが出来たんだ。」そう思っていたが、違った。まだテヒョンの救済が終わっていなかった。皆で海に行った時、既にテヒョンは2日前に父親を殺していた。
それにソクジンは気付いていなかった。
以前、海に来た時には無かった展望台にテヒョンが登った。
海に飛び込むテヒョン、ガラスが割れた音がした。
そしてまた同じルートで悪夢のような時間を過ごしていくが、テヒョンが父親を殺してしまうのをソクジンは止めることが出来なかった。もう何度目か分からなくなった朝、ソクジンが目を覚ますとインターホンが鳴った。扉を開けるとそこには予想していないテヒョンの姿があった。
車でテヒョンを家に送る途中、ソクジンに「最近変な夢を見る」と言ってきた。夢の内容はソクジンだけが知っているこの05.20までの出来事だった。
ソクジンはテヒョンに「気のせいだよ」と告げ、思い悩んでいるテヒョンに「何かあるなら話せ」と言ったが「話したくなったら話します」とだけ言い車を降りて自宅に帰っていく。その時、団地の中から怒号が聞こえてきた。
テヒョンが危ないと思ったソクジンは家の中に駆けつけ、酒瓶を持って父親を殺そうとしているテヒョンを止めようとするも自分が刺されてしまう。どこからかガラスが割れる音がする。そうしてまた振り出しに戻る。
最後のタイムリープ
次の年は少し違った。
メンバーが各々助け合い連絡を取りあったおかげでジョングクとユンギの自殺は回避され、ジミンは病室内のトラブルで精神科から外科に移され、ホソクは昔からの恩師が病気になりショックで薬を服用し橋の上で倒れ救急車で搬送される。
そこでジミンと再会し、お互いの患っている病気のことを打ち明ける。そしてホソクはある日非常階段で母親に似た影を見つけ追いかけるが足を滑らせ転びそうになる。
その時、偶然通り掛かったジミンによって助けられる。
そしてホソクは「ここから出よう」とジミンに言い出す。
だが何も言い返せなかったジミンは黙っていた。
ホソクは「迎えに来る」とただ一言言って退院していった。
何日か後の夜、ジミンが夜中に目を覚ますとそこにはホソクの姿が。「皆で迎えに来たよ」そう言うとジミンの手を握り、病院を抜け出す。「走れ!」という言葉を合図に皆で走り出し病院を出た7人はナムジュンの住むコンテナでジミンの誕生日パーティーを開く。
両親の元に帰りたくないジミンはホソクの家で一緒に暮らす。
一方、テヒョンはグラフィティを続けており警察から取り調べを受ける。
釈放されたテヒョンを迎えに行ったのはホソクだった。
「1人でも大丈夫だ」というテヒョンを心配に思いながらテヒョンを見送る。テヒョンと別れた後、ソクジンからホソクに「みんなで海に行きたいからテヒョンも連れてきて欲しい」と言われ、ホソクはテヒョンを迎えに行くと父親を酒瓶で殴ろうとしているテヒョンの姿が。慌てて止めに入るホソクによってテヒョンは父親を殺さずに済み、テヒョンは拳に怪我を負う程度で済んだ。
Epilogue:Euphoria
「Euphoria」は全員が助かった後の様子のMV。
初めてテヒョンを助け出せたソクジンは皆を再び皆に海に行こうと声をかける。
また7人で海に行き楽しく遊んでいると前回はテヒョンが登った展望台にソクジンが登る。テヒョンは首をかしげソクジンを見る。ハッキリは覚えてないものの自分が過去に展望台に登った記憶が残っているのかもしれない。ソクジンが展望台に登ることでテヒョンの自殺を防いでこの物語は終わる。
最後に出てくる
この言葉は「兄さん、それだけですか?他にも隠していることがあるんじゃないですか?」というテヒョンの言葉と
ソクジンの車でジョングクが轢かれるシーンで終わる。
ソクジンは自分の記憶を消されているためジョングクを轢いてしまう事を覚えていない。
ジョングクが車に轢かれ意識が朦朧とする中、どこからか声が聞こえてくる。「死ぬことよりも辛いのに生きたいのか?」と問うが、ジョングクはそのまま気を失う。
この物語は【Love your self】へと続く。
最後に
上記の内容をふまえてMVを見ると内容が分かりやすいと思います。
「I NEED U」では基本のバッドエンドが書かれており
「花様年華 on stage : prologue 」ではタイムリープする様子
「RUN」では病院から抜け出した後のジミンの退院パーティーをしています。
「Euphoria」はエンディング。
皆が助かった後の様子とその後「Love your self」に続く部分が書いてあります。
まだまだ花樣年華は続きます。
今回は花樣年華の大部分について説明いたしました。
また「Love your self」についても書けたらなと思っています。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。