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【窯まつり・絵付】の道行

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窯まつりに向けた若い絵付師達と上出惠悟とのやりとり。キーワードは「伝えること」、「歴史と繋がること」、「長右衛門窯らしさ」、そしてラストには「なぜ手で作るのか」という大きな問いに…
本マガジンは「上出長右衛門窯の道行」からの抜粋です。月額500円/初月無料の「上出長右衛門窯の道行…
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#上出長右衛門窯の道行

【窯まつり・絵付】の道行#13「試される意志」

こんにちは。上出惠悟です。 大変辛い一年の幕開けとなってしまった2024年、今年はどんな一年になるのでしょうか。いつも翌年の干支のデザインを考える際には、良い年になるようにと祈りをこめて描くのですが、そんなことは本当にちっぽけなことなのだと思い知らされます。と書くとお前にどんな力があると思っているのかと突っ込まれそうですが、祈ることは決して意味のないことではないと思っています。 干支の製品に限らず、それを作っている職人たちの仕事にも作り手ならではの思いがこもっています。今

【窯まつり・絵付】の道行#12「新しい未知」

さてさて、こんにちは。上出惠悟です。 年の瀬に東京へ向かう新幹線の中で書いています。ようやく【窯まつり・絵付】の道行も終着地点です。思うように執筆に時間が割けず、連載が長期に亘ってしまいました。本来は窯まつりのある5月頃には終わらせる予定だったのですが、どうやら年を跨いでしまいそうです、、。 これまでの内容について、もうお忘れになっている部分もあるかと思いますので、先ずはこれまでのトピックを以下に簡単に纏めました。 絵について 上出長右衛門窯の問題点 窯まつり限定品の