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【ドラクエ】 HD-2Dのドラゴンクエスト3が嫌な理由についての話 【ドラクエ3リメイク】

公開順・発売順に視聴、プレイするのが正義なので初投稿です。

HD-2Dドラクエ3の発売日が先日のニンダイでようやく発表されました。
まあドラクエの日の匂わせからして今回は来るだろうと踏んでたので大方予想通りで助かりましたが、今回は同時にドラクエ1と2の発売も決定したというサプライズがありました。

これもドラクエの日のツイート(現自称ポスト)での言いっぷりからして何となくこちらも予想出来たのはそうなんですが。

今回は表題通り、そのHD-2Dについて思うところがあるので、多少ネタバレを交えつつその理由について話したいと思います。



・ドラクエ3を最初にプレイする事についての是非

やはり今回1番引っかかったのはこの部分で、勿論周知の事実ですがロト三部作は時系列が発売順にはなっていません。

ドラクエ3は、実はドラクエ1と2に伝わる伝説の勇者、ロトの誕生を描いた言わばドラクエの前日譚と言っても過言では無い作品です。

私も小学生時代はwiiの25周年ロト三部作の123を順にプレイしてこの仕掛けに感動した記憶も懐かしいですが、やはり今回は堀井雄二も言っていたこの発言。

私は言わばストーリー0○○zeroのような、元ある作品の前日譚となった作品を、オリジナルのものより先に視聴するという行為に疑問を持っていて、前提として1があるから0が成り立つと考えています。

だからある程度知っているものだという前提で話が進む事も多いですし、ドラクエ3も例外ではありません。

ドラクエ3の凄いところは、「1と2に伝わる伝説の勇者ロトが、3をプレイして実は自分だったと気付く」という点なんです。

最初から3をプレイした場合、ゲームをクリアして伝説の勇者ロトになりました。と言われても「?」でしょう。だって勇者ロトなんて概念、出てきてないですし。

じゃあどこで出てきたか?と言われるとそりゃ1と2なんですよ。そういうことです。
1と2をプレイした後だからこそ、3の持ちうる面白さを最大限楽しむ事が出来ます。

そして伝説が始まった!の意味も薄れますし、1と2の主人公はこいつの子孫なんだふーん、で終わってしまいます。3の大どんでん返しの凄さをネタバレしてしまえばもう3の魅力激減ですよ。

先にドラクエ3をプレイしてしまえば、ギアガの大穴を飛び越え、闇の世界に着いた時のBGMが「広野を行く」のアレンジの「アレフガルドにて」だと言うことも分からないのです。

やっとの思いで念願の魔王バラモスを討伐したと思えば更に強大な存在である大魔王ゾーマが現れ、そのゾーマが支配している世界こそ、今まで何度も踏破してきた「アレフガルド」だっというカタルシスは何物にも変え難いものだと思います。

故に、今回は既存のファンに向けて3→1→2とプレイすると未知の仕掛けにより、今までにない楽しみ方が出来るという事を言いたいのであれば許せますが、たぶんその線は薄いんじゃないでしょうか。
未プレイに向けて3→1→2とプレイすると、と言っているのであれば正直なところ「分かってないな」と言わざるを得ません。

既プレイならドラクエ3が実質的にドラクエ0である事なんてもう周知の事実なので、改めてプレイする上では何の問題もないですが、未プレイの新規にも向けて新しくロト三部作やりますってなった時に「順当に初代からプレイして3の仕掛けを堪能する」という選択肢が取ることが出来ないというのは、やっぱり違うと思います。

これは私がロト三部作という作品に強いこだわりを持っているので、「好きな順にやらせろよ」「楽しみ方は人それぞれ」と言われれば黙るしかないですが、私の大好きなドラゴンクエストという作品の持ちうる面白さをやはり最大限味わって欲しい、というエゴのもと書いてるので、所詮エゴなんですが、それでも言いたかった。

これだけシリーズが落ちぶれても一応、ドラクエ3が社会現象になるほど売れたゲームだという事は事実ですし、その一端に触れるべく当時の時代背景に沿ってプレイして欲しいというただの老婆心のようなものですが。



・ドットという時代にそぐわない表現

前提として私はドットは大好きです。
あの少ないピクセル数が織り成す芸術的な表現に妄想を膨らませた時間も手に取るように思い出せます。

私が一番好きな「ドラゴンクエスト7」で残念ながらフィールドの2Dマップやドットは終わってしまいましたが、町やダンジョンの3Dマップとドットによる2Dのキャラ表現という、新しいドラクエの表現の在り方に感動しました。…この表現、どっかで見たような……

あ、HD-2Dにそっくりじゃん!

…はい、次はHD-2Dというグラフィック表現についてです。今回ドラクエ3のリメイクにて用いられる表現として、HD-2Dというものが採用されました。背景は美麗な3Dマップ、キャラクターは2Dドット。え、なんでキャラクターも3Dにしないの?

マジで勘違いしないで欲しいんですけど、ドットが当時のゲームの最先端の表示方法であって、たまたまその形式を取ったのがドラクエ3含めFCやSFCのゲームだったのに、ドラクエ3の要素「ドット表現」と捉えるのは流石に違うと思います。

当時のハードで表現する際に付随したにすぎない「ドット」を、ドラクエ3の要素と解釈されたのが勘違いも甚だしいと言うか…20年前に既に通った道ですよ。

変えるべき部分(グラフィックの表現方法)と変えないまま残しておく部分(根幹にあるドラクエ3の楽しさ)の区別はつけて欲しいです。今回はこのどちらもの地雷を踏まれたので最悪ですが。
ダイパリメイクが騒がれたのにドラクエ3リメイクは受け入れられているのが理解出来ないです。どっちもやってる事同じでしょ。

正直ドラクエを当時プレイしていた層を取り込むことしか考えてないのかと邪推せざるを得ません。どうせロト三部作どころかドラクエやってるのなんてオッサンしか居ませんし。ここでこういうお気持ちしちゃうような若いファン層なんてノイジーマイノリティなのは自覚してます。

ドラクエ11のようなフル3Dで動くドラクエ3を見たかったんですが、それも叶わぬままHD-2Dというものがお出しされて正直ショックでしかないです。まあボリューム層に忖度してないとやってらんないんでしょう。今のスクエニやばいし。

スマホ版の移植である3DSやPS4、Switchのドラクエ123が本当にグラフィックが劣化RPGツクールのようなゴミカスだったので、ようやく多少まともなリメイクが出てくれたのはまあ正直ありがたいです。

SFCのドットも超凄いんですが流石にHD-2Dの方が綺麗なので、「解像度が1段階上がったドラクエ3」という点では1番勝っているのは事実です。ですが、本当にこの表現でしかドラクエ3は作れないんでしょうか。私は違うと思います。



・最後に

天空シリーズもHD-2Dになったら6から出しそうでワロタ


ばーか


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