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【ブルアカ】 エデン条約編 第2章「不可能な証明」がめちゃくちゃ面白いという話 【ブルーアーカイブ感想】

ソウルラッシュが2年連続でクソ騎乗されたので初投稿です。
浜中も松山も許しません。


ペロジinsaneがキツすぎてブルアカが嫌いになりかけています。
カルバノグ2章の更新を控えた今だからこそピカおじことisakusanの作風に触れておきたくて、久しぶりにエデン条約編を最初から読み直していたら思わず2章で咽び泣いてしまいました。
改めてエデン条約編やっぱりすごいスね。

あはは…

2章とは言え触れるのは13話と、14話を中心に補習授業部のキャラを掘り下げた内容になります。もう4章前半公開から1年経つので2章以降の内容にも若干触れるので注意
そもそも散々語り尽くされている部分なので、自分が特に刺さった部分をピックアップしていく感じです。めちゃくちゃ今更ですが。

以下、ネタバレ有りなので注意









まずサブタイトルが良すぎます。13話それでも」と、14話こくはく」。
このひらがな4文字にどれだけの葛藤が詰まっているのかと想いを馳せるだけで胸が苦しくなります。


第3次試験を控えた残り1週間がダイジェスト形式で自動送りされるこのシーン。
無情にも経過する時間が"OST 37.Aira"と絶妙に合っていて、元々チル寄りなBGMが一層悲しい焦燥感を駆り立てます。

試験範囲が3倍に拡大され、さらに合格ラインも90点と破格の上昇。
わざと2点、4点、8点と点数を取り続けたハナコ流石に自分の勝手な自暴自棄に仲間を巻き込む訳にはいかない、と100点を取り続ける姿があまりにかっこよすぎる…。

それぞれの点数にも個性があって好きです。少し世間知らずでズレてるだけのアズサは要領よくハナコからの支援を吸収し高いアベレージを取り続け、コハルは元々単純にバカなので紙一重、ヒフミは基礎こそ出来ているので60点ラインで落とすことは無かったけど、90点ともなると不安定に…って感じで。




時系列的には12話時点に遡りますが、下江コハルについて。自分を飾り、他者を見下し交流を恐れていた、自称エリートのコハルが、自分をバカだと、バカなのに、頑張ったのに、と…

ようやく等身大の自分を友人に見せることが出来た、という…。
正義実現委員会に憧れ、副委員長のハスミに憧れ、その名に恥じぬよう努力を重ねるコハル。いつの間にかエリートの名に固執する方に傾いてしまい、本業の学業を疎かにしてしまい、補習授業部送りになったコハルが。
合宿を通じて得た仲間に、ようやく、ようやく明かした本音が、「バカなのに」。辛すぎ…


(この後何気にリンチを受けるミカを守ったり、焼却されずに残ったミカの私物をこっそり回収したりと、純粋に一点の曇りもない"正義"を見せてくれて泣いたのは別の話だけど。
コハルにとっては当たり前の行動をしたまでであって、ミカがその行動に本当に感謝していてバカでかい矢印が一方的に向いてるのめちゃくちゃ好きです。最終編のあれ。)



次に白洲アズサ。私はこてこてのヒーローオタクなので1番ぶっ刺さったのはアズサです。
自らの意思で二重スパイをし、関わるもの全てを裏切りながらも、補習授業部での学びや経験を何より大切にし、自分の立場を全て明かす覚悟をしたアズサ…

ついに話してしまった自分の正体。どれだけ苦悩、葛藤した事か……震えてると心配されるくらいに。

このシーン"OST 55.Moment"も相まって思わず涙腺が緩みます。本当にこのゲーム、BGMが良い。"OST 37.Morose Dreamer"なんかもアズサの心情シーンでよく使われていて印象深いんですけど、シーンに結びつきすぎてて聞いてるだけで泣けます。
エデン条約編が好きならサントラVol.3を買うことを強くオススメします。アルバム1曲目、Midnight Tripですからね。最強


そして明かした任務の内容…と、相反する言動。

アリウスのような学校をもう作ってはいけない、とエデン条約締結を成功させるために夜な夜な人知れず努力していたアズサ、マジでかっこよすぎる。

アズサの真骨頂は3章にあるのでここで触れるべきなのかどうか…が、この時点で語るべき部分として、やっぱり「それでも」と足掻き続ける姿勢。この時から、いや、幼少期からアズサにずっと根ざしていた、「それでも」。

Vanitas vanitatum、虚無を受け入れた上で「それでも」と足掻くからこそ引き立つし、アズサをアズサたらしめている。
これ、ニーチェの「超人論」に近いものらしいですね(受け売り)。
ニヒリズムを通過し、全ての価値が無いとされる思想の世界で、自らの基準で価値を作り生きる、という。

結局ゴールは無なんだけど、過程に意味を見出すって感じ?
こういうのを纏めて積極的ニヒリズムというらしいけど、哲学の勉強をした訳ではないのでエアプ晒す前にこの話はやめます。もう晒してるかもしれませんが。

ここで出てくる「それでも」、割とブルアカ全体に関わるテーマだったりするのかな?って思ったりします。
過程を重要視するシーンがちらほら見られるんですよね、やっぱり。白亜の予告状でも先生とアキラとの通話シーンで「抵抗するのをやめるべきじゃない」が出てきた時はマジでびっくりしました。

ついでに先生です。
メインストーリーと絆ストーリーであまりにキャラが違うとはよく言われますが、特にエデン条約編の先生は本当に好きです。

絶妙な立ち位置。生徒に対してこうしろあれしろとは言わずに、あくまで導いてくれる、背中を押してくれる存在。
生徒を見守る大人として、先生は精神的にかなりデカい支えに常になり続けてる。

これ。エデン条約編のテーマ、「信じること」。
これがまた楽園証明と心の証明にかかっていて秀逸なんですが、ずっと先生は「証明する術はないから、信じるしかない」というスタンスを取り続けるのがまた…。

この悲劇において、信じることがどれだけ難しいのか、というのはある。
ただ、計り知れない部分を疑心暗鬼で潰してしまうのではなく、信じてみよう、と。後に引けぬ罪悪感から来る偽りの憎悪で戦うのではなく、信じてみよう、と。
実際そのすれ違いで取り返しのつかない自体になってるので、「信じること」が出来た側と、出来なかった側で今回はっきり明暗がつく。


アズサは信じた。友を、仲間を、そして、先生を。
補習授業部という信じられる仲を通じて得られたものに救われていたから、この場所を、人たちを守りたい。信じたい。
もちろん、これはアズサだけでなく、ハナコ、コハル、ヒフミも…
(BGMのOST 46.Sugar story、大好きです)




そして、そんなアズサを見てついに浦和ハナコが。
実は、1番堕落的に「vanitas vanitatum」を享受していたのはアズサでは無くハナコで、自暴自棄になって流れる事象に身を任せ、もうこのまま消えるだけ…とわざと道化を演じていたのに…

「それでも」と

アズサは任務が終わったらこの生活から離れることになるのに、全ては虚しいのに…「それでも」と、過程に意味を自ら見出し、学園生活を送る事の意味を、素晴らしさを教えてくれた。
自分をアズサと重ね合わせたハナコは、アズサを見てついに。

(BGM:OST 65.Accelerator)

あまりにもカッコよすぎるだろ…
自分の過去をアズサ同様さらけ出し、初めて真に自分を見てくれた、信じられる友を助ける…。好きすぎるこのシーン。
マジで覚醒ハナコがカッコいい。元から少ない情報を線で繋げほぼ完璧な精度で推理が当たるマジでヤバい頭脳持ってるのは知ってたけど、こういう時のハナコは本当に頼もしい。

阿慈谷ヒフミさん…については3章の記事の方で書こうと思います。もちろん2章までにも部長としてみんなを纏めあげ、1人でナギサから託された任務の重圧に耐えながらずっと頑張ってきた子です。

聖園ミカについてもキャラ単位で縦に纏めたいので、後日記事に出来たら良いなとか思ってます。


見返したら想像より遥かに面白くてビックリしてます。
2章時点でこんなに書いたけどまだまだ足らんくらいだし、3章がこの先もっと凄いからやっぱエデン条約編は凄いと思います。(語彙)
ちゃんと各章ごとに起承転結付けながら1〜4章が起承転結になるようになってるし、実際万人受けする面白さで言ったら3章なんだけど、エデン条約編の凄さは3章で終わらなかったこと。
4章の存在はやっぱりエデン条約編をエデン条約編たらしめる、ましてやブルアカにしか出来ないようなストーリーだと思ってます。


備忘録なので読みにくいですが今回はこの辺で。


ピカおじ最高。



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