【ブルアカ】 エデン条約編 第4章「忘れられた神々のためのキリエ」が最高に面白いという話 【ブルーアーカイブ感想】
ホドinsTA成功したので初投稿です。
というか皆2777チャート頑張りすぎじゃないですか?
私蝶枝は2枚目チケロス寸前残り5分前でようやく27,771,647通ったので正直TAは二度とやりたくないです。
なんで200石程度の報酬の差のためにここまで頑張ってるんでしょうか?頭がおかしいんじゃないですか?動物たちが住む森や自然を守りたい…
正月カヨコ引けなかったので、「神秘総力戦は捨てる😎」という愚かな判断をした矢先に大決戦が実装されて気が参ってます。
グレゴリオはどうなるか分かりませんが神秘総力戦以外は全部チナトロ達成出来ました。もう上級ブルアカプレイヤー名乗っていいよね。
カルバノグ2章を挟んだので更新が送れました。
エデン条約編はプレイした当時に抱いた新鮮な感想と言うよりオタクの鳴き声(ミカミカゼミ)になってしまってるので需要があるかどうか分かりませんが……まあ…。
あと今回はバカほどスクショ撮ったのでほぼ時系列順に掲載してます。組み替えしてるところはあるけど。めちゃくちゃ長いので注意。
ここからメインストーリーと絆ストーリーのネタバレあります
…が、すみません、4章と言いつついきなり3章の話していいですか?3章までキャラ単位でまとめて話したのでティーパーティーの話するの忘れてました。
ここのミカ、マジで好きなんすけど分かります?こんな感じでミカの性格悪いとこ出てるシーンが"癖"なんですよね。
ミカはもうセイアもナギサも無事だと知ってもはや戦う理由を失っているのでなんのモチベも無いのがベネ。しかも正論しか吐いてないのがまた良い。
モブが純度の高いトリカスで、こうやってミカを使ってただスッキリしたいだけの奴らだからこういう態度見せるミカに対して激昴してバチボコに暴力振るうんだけど、そこにコハルが来て。
コハル、2章の記事でも話したけど本当にこの世界でも稀有な純粋な善意で正しい行動を出来るヒーローなんだよな…。
ミカはここからコハルに対してクソデカ感情向けるようになってるのが良いですよね。ちゃんと名前覚えるの苦手と言ってたミカが、キリエの時に想起するのがコハルとそれを助けに来た先生だった。こういうのに弱いんですね。
ここから4章です。
ナギサ………。
エデン条約編で度々触れられる「信じること」。
それが出来なかった彼女の口から、ミカを信じたいという言葉が出てくるの良すぎる。
ティーパーティーのホストという、政治的立場でもミカを弁護するのは苦しいけど、そんなものは幼馴染の仲には関係の無い話です。
(願わくば幼少期のミカ達を見たいんですが…)
前半ではヒール役として補習授業部の行く手を阻んだのは事実ですが、「信じること」のアンチテーゼとして必要な役回りでしたし、そのお陰で「信じること」の説得力を強めてくれています。
トリニティのトップとして、大義の為にヒフミまで切り捨てる手段を取らざるを得なかった苦労人枠で、しかも、救護騎士団やシスターフッドにも責められていて権威などないこの状況で、1人ミカのことを想っている優しいナギサが私は好きです。
…ところで、ナギサ様の扱い、やっぱり今思うとちょっと酷くないですか?
疑心暗鬼の中に囚われたは言えど、試験会場爆発誘導や悪意ある試験範囲の拡大など、少々やり過ぎな部分があると思うんですが、やっぱりここら辺について露悪的に描写しようとするがあまり本人のキャパシティを超えた行動になってると思います。
例の「あはは…」も、初見時は笑いましたが、正直あんまりな仕打ちです。ここをやりたいが為にナギサを露悪的にしてしまったのでは無いか、と邪推してしまいます。
早々に愚痴になってしまって申し訳ないんですが、キャラゲーとして露骨にキャラ虐めに走るのはちょっと…どうかと思いました。
リオと比べるとナギサは全然マシなんですが。不遇どころじゃないので…
話が逸れました。すみません。
ミカ、自傷的な面があるんだけど、それは持ち前の純真な優しさと責任感から来てるんだよな。
その責任を、罪の重さを重く受け止めてるが故に自分は許されないんだ、と勘違いしてしまってる。
余談ですがミカをメンヘラの一言で片付けるのって、""浅い""んですよね。
いや、確かにモモトークで何らかの記憶を想起してしまった人も少なからず居たっぽいですけど。
単純で安易な属性の味付けじゃ言い表せないキャラクターだと思います。
やっぱり先生の力は凄いです。あんなに塞ぎ込んで自暴自棄になってたミカの説得に成功。
ここ、世論に身を任せ退学を受け入れてしまいそうな彼女を救えそうだと思って安心してました。…ですが現実はそう上手くは行きません。
セイアに謝るためにミカが逢いに来るんだけど、セイアは予知夢で先生がスクワッドに殺されてしまう、という事実を伝えた直後に気絶してしまうのが本当に最悪のタイミングで、肝心のミカの謝罪も届いてない、というのがマジで苦しい…。
セイアはとっくにミカのことを許してるのに、夢と現実の狭間を彷徨う彼女はミカの謝罪を聞いたものだと勘違いしてるのも事が拗れるようになった要因の一つなので、とても歯痒いシーン。
エデン4章に至るまで大きな罪を犯したミカだけど、彼女に突きつけられた現実はあまりにも非情だった。
こんな自分でも、皆が手を差し伸べてくれて、「やり直せる」という一筋の希望があったかもしれない。その機会を粉々に踏みにじる悪展開と、民衆の声。
ここ本当に可哀想でずっと胸が苦しかった…でも可哀想な女の子が好きなのだ…(歪んだずんだもん)
ミカ、普段は情動的で政治に関心のない脳内お花畑として描かれるけど、キレると逆に冷静になって、理論的に話すようになるように見える……んだけど…。
その理論を組み上げる順番がめちゃくちゃで、あまりにも浅はか。もう誰の声にも耳を傾けず、自分の中で全部完結してる。
"私はセイアちゃんをこんな目に合わせるつもりは無かった。自分が迷惑をかけた皆が許してくれそうだった。でもそうは行かなかった。…なんで?うるさいセイアちゃんにちょっと意地悪しようとしただけなのに。そこまでするつもりは無かったのに。アリウスのせい。そんなアリウスがのうのうと生きてるなんて許せない。私は大切なものを失ったのに。だからサオリに復讐しないと気が済まない"(意訳)
3章の時もこんな感じ。理由を、意味を求めて思い込みの力で無理やり動くしかなかった。目的など最初から無いようなものなので感情の赴くままに暴走してしまう。情動で蓋をした空虚な個がより彼女の人間性を引き立てているのかもしれない。
一見理詰めにように見える論法ですが根底からおかしいので全くそういう訳じゃ無いです。1番厄介なタイプだろ…。
一方サオリは窮地に陥っていて、全てから追われる見になった今、アツコを救うには先生の力を借りるしか無かった。
だからどんな命令にも従おうとするんだけど…
先生は「命令」はしない。生徒が助けを求めたらそれに応じるだけ。
ここのサオリの選択肢、めちゃくちゃ好きなんですよね…。
全部助ける系のニュアンスなんで結局同じなのが良いです。
あとヘイローを破壊する爆弾をサオリに何時でも使えるようにと委ねられるんだけど、「生徒が持ってたら危ないから」と起爆装置を迷わず破壊する先生も好き。
そう。誰の頼みでもない、生徒の頼み。サオリの心からの願い。アツコを救いたい一心。
手を貸すにはそれだけで充分行動するに足り得る。
この後ヒヨリと合流するんですが、ベアトリーチェからの提案を既に断っていて、もう運命共同体だとアツコを救う為に立ち上がってくれる。自分1人救われても意味が無い、と…
ヒヨリは絆ストーリーでもずっと図々しくて可愛いんですが、それ以外は何も無いんで唯一の癒しなんですよね。
最後にミサキに合流しに行くんですが、橋から身を投げようとしていて…
ミサキが何回も自殺を試みてるのエグすぎるだろ…。しかもそれを何回も防いでるサオリ…………。
エデン条約編で明確に"死"の概念に触れられ始めますが、ここまで描写されるとは。
ミサキが「何でこんな苦しい世界で生きることを強要してくるのか?Vanitas vanitatumは?」とサオリに聞くんだけど、何も答えられないのが苦しすぎる……。
幼少期の頃からずっとミサキとサオリはこんな感じだったみたいです。(回想シーンの時系列はもうちょっと後のシーンから引用)
この虚無の世界で皆を守ろうと、「それでも」、と足掻く。根底にあるものはアズサと同じだったのに…。
サオリはただ、それに気付くまで時間がかかっただけ。でも、遅すぎた…全てが壊れてしまった…
一方ミカも、全てが壊れてしまってて見てて本当に辛い…
監獄生活やティーパーティーの権利剥奪、パテル分派からの追放…などミカが起こした浅はかな行動の代償として充分すぎる罰を負った今、それでも立ち直りかけていた出鼻を挫かれる。
セイアの言葉が、周囲の糾弾が、そして幼馴染との大切な思い出が…。苦しい〜〜〜本当に苦しい
あんまりだって仕打ちだけど、あの世界の一般人的にはそんな程度では許せる訳が無くて、私たちプレイヤーの視点だとミカは許してあげたいんだけど…恐らく本人はそれを望まないので…ねぇ…。
全て失ったミカが半ば自暴自棄でサオリに復讐を遂げようとしてる前に、何故か懇意にしている先生が目の前に…
ここでアリウスの追っ手が来てしまって何も伝えることが出来なくて、余計事態が拗れて辛いです。
と思いきや追っ手から説明を受けて爆速理解。やっぱりキレると頭までキレるっぽいですね。
ここのミカ、先生に「救えないな」とか言ってて悲しい。本当に救いたいのは君なんだよ。
先生に会う度に毎回まだギリギリ対話出来そうなイメージあるけどもう完全に聞く耳持ってないのが辛い。ミカ、もうやめてくれ…
ここ先生がブチギレてるの本当に好き。やっぱりブルーアーカイブは悪い大人が出てくる方が面白いです。
3章の感想でも触れましたが、アズサはこの時からずっと不屈の精神を持ってたんですよね。カッコよすぎ。そして、それを庇うサオリも…。
過去アリウスあまりにも気になるんで小説でもなんでもいいので出して欲しいんですが…
時系列バラバラですが断片的に組み上げるとこうなるでしょう。
アリウスのクソみたいな指導に耐え、順応してずっと守り続けていた、という事実がここで明かされます。
ただただスクワッドの皆を守りたかった。ちゃんと生かしてあげたかった。
この時のサオリ、その一心だったのがガチで泣ける。しかし、Vanitasを心に刻み大人に従う度にその矛盾が拗れて3章では光の道を歩むアズサを理解出来なかった。置いて行かれてしまった。
生贄として捧げられるはずのアツコをサオリがスクワッドとして育てるという名目で助け、守る…
心を鬼してエリート集団として家族を縛り上げた。そうすることでしか皆を守る方法は無かった。黙々と任務を遂行する事を誓い、狂気の教育を受け、慈悲を希った……。
ここの"慈悲"は4章序盤のミカのキリエシーンを見た後なのでビビッと来ますよね。正解です。
キリエはもうちょっと後に触れます。
私、悪役に◆哀しき過去…のタイプよりこういうベアトリーチェみたいな救いようの無いクズが好きなので、最悪な大人してて大好きです。
ただミメシスのパスを開くのが目的だったから、ゲヘナとかトリニティとかどうでも良くて、任務に失敗した、という方便を使ってアツコを生贄に捧げさせる。
その事について「良い子ですね」なんて言ってくるから本当に吐き気を催す邪悪。
誰のものでもない憎しみを植え付け、心の交流を閉ざす。
この「大人」が搾取する地獄で、どれだけ生徒たちが苦しんだかと思うと辛い…。
世界の真理とかどうでも良くて、ただ生徒を助けたい。
こういう平凡な物語(ハッピーエンド)を心から馬鹿にしてるタイプの敵が好きです。私はそういう平凡な話が好きなので。
あと先生が終始キレててかっこいい。こういう大人のステージで行われている口論、良いですよね。アビドスでもそうだけど。
ここ、ゲマトリアの男(?)連中が勝手に仲間意識持って何故かアツい展開になってるの意味わからなくて好きです。
一方的に好かれてるのでゲマトリア構成員の中で唯一敵対感情持っているベアトリーチェが異端みたいになってるの笑えます。アホか
セイアの明晰夢のシーンに戻りますが、サークルの空気ガチガチに凍らせてて笑う。
「先生いいよね…」「いい…」
「はいっ敵確定ぶっ殺します」
「「「えぇ…(困惑)」」」
みたいな。
普通に好かれてるけどこいつらやってる事クソだから絶対相容れないんだけど。黒服とは取引に行ったり情報聞きだしたり年賀状送られたりと腐れ縁みたいになってますが…。死にかけになった時にもわざわざ忠告しにき来てくれるまである。(好きすぎかよ…)
やっぱり女生徒しかいないキヴォトスでは"魔女"は最大級の罵倒なんでしょうか。
自分が悪い事をしてる自覚があるからこそ、勝手に思い込みで破滅の道を進んでしまってる。贖罪出来ないことを知っている。
純粋な善意を利用されて、罪を重ねてしまって、壊れてしまった。温室育ちのお姫様には耐えられないくらい。
だから、もうアリウスを道連れに破滅しようとしている。その矛盾に気付かないように、突っ走るしかない。
情緒不安定すぎて見てて辛いです。ギャン泣きは私の癖なんですが…
この天使みたいな見た目で素手で壁破壊するわ柱折るわで怖すぎる。スチルも差分もブルアカ随一の多さで、演出に妥協が無い。
こういう演出のせいでゴリラだのタイラントだの呼ばれてて多少モヤッとしますが、もうこの部分に関しては仕方ない気がします。
ですが性能のせいでどんなコンテンツでも力技で解決してくれるので余計言われてる感じがしてあまりいい気分ではないです。
ここ一連の流れヤバすぎませんか?
ついにミカとサオリのタイマン勝負が始まるんですが、最後にサオリが吐いたこのセリフ。
「最後まで抵抗するのを止めるべきじゃない。」じゃん…………。
終ぞアズサを理解出来なかった。全てが虚しい世界で、何故……。
そのサオリが、あのミカに"最後までもがいてやろう"____と。
ミサキの苦悩にも答えられなかったサオリの、vanitasに対する答え。
ミカとの戦いの中で想起するのは、アズサだった。
補習授業部として、スパイに選ばれたアズサ。
でも、最初は「和解の象徴」として選んだ、という事実に、ミカは忘れたい過去として蓋をしてた。
でも、本心だった。呆れるほど無垢で、輝かしいほどに純粋で、何の見返りもなく、ただの善意で、仲良くした方が良いと思ったから。ただ、それだけだった……。
サオリも、薄っすらと希望を抱いていた。ひょっとしたらアズサなら、と。
でも、そんなことをベアトリーチェが見逃すはずがない。
アズサを、スクワッドを、全てをせいぜい駒として利用し、使い潰す。サオリももちろんそれに従い、アズサを苦悩させた。
サオリはまだ虚無に対して答えを出せていないのに。
アズサもアリウスの教えを肯定しているはずなのに。
この差はなんだ、とサオリは考え続けるも、結局答えを出せずにいた。
今、アズサは「それでも」と足掻き、先生や友達と共に乗り越えようとしている。
でも、それを認めてしまったら最後、自分が今まで足掻き続けて、仲間に苦悩を強いてまでやってきた事は一体なんの意味があったんだ…と。それこそ、アツコやスクワッドの皆が失われる、なんて事態になってしまったら本当に意味が無くなってしまう。
祈っても状況は変わらない。幸せなんてない。そう自分にも、アズサにも言い聞かせた。
でも、結局アズサに力及ばず負けてしまった。
幸福なんてないんだと、大人から守ってきたはずのアズサが、自らの手で掴み取った、明るい未来。じゃあ、自分たちが今まで信じてきたものは…?
今際の際に、ようやく気付いてしまったと言うのが……。
サオリは誰よりも「それでも」ともがき、苦しみだらけの世界で何とか皆を守ろうと、生かそうと努力してきた。
でも、その意味を、答えを導き出せないまま、宙吊りの状態で悪い方向へと流れるしか無かった。
そして、ようやく最後に気づいた、自分の過ち。悪い大人の教えを享受するしかない環境とはいえ、生きるために虚無の思想を強要してきた。その結果。結局、アズサを苦しめていたのは自分だった、その事実に気づいてしまう…。
一方アズサはサオリと出会う前から「それでも」と足掻く意味を知っていた。そして、サオリの手を振り解いて、自分の道を進んだ。
もう本当に泣きっぱなしでしたここら辺は。
同じことばっか書いてる気がしますが、本当にここのサオリとアズサの関係があまりにも好きすぎてもう気が狂っていました。
ここのバックボーンの濃密さが3章を見返した時によりサオリに抱く感情がデカくなる原因です。
サオリとアズサ、両者ともこの環境下でずっと努力していたのに、もう取り返しの付かない差が出来てしまった。
成功者と失敗者。自分がモタモタしているうちにとっくに置いて行かれてしまった。アズサのように、なれなかった。
もしそんな選択肢が、人生があったら、アズサのように幸せになれたのかもしれない。
本当にただ、気付くのに遅すぎただけで、誰よりも「それでも」とサオリは頑張り続けていたという…………。根底はただ慈悲を、救いを求めるだけのか弱い気持ちから始まったものだったのに。
だけどその必死な努力が間違った方向に向いたが故にもう取り返しの付かない事態になってしまったのがあまりに悲しすぎる…。
でも、最初からあった「それでも」を最後に漸く気付いて、発揮できた頃にはもう遅かった。
結果としてアリウススクワッドを縛り付け、アズサをも地獄に引き戻そうとした。
…疫病神が幸せになんて、なれない。
満身創痍で薄れゆく意識の中、アズサに疑問を呈しながら自らが歪めてしまった憎悪の「魔女」、ミカに最期を委ねようとした…その時。
「あなたは…私だよ、サオリ…」
4章18話「もう1人の私たち」。
サブタイトルの通りです。ミカとサオリは、同じだった。もう少し早くまともな大人に出会えていたら。自分の過ちに気付けていたら。やり直せる選択肢を選べていたら…。
だからこそ、ここでサオリに対して、その過ちの果てにあるのが逃れられぬ死の運命だとしたら、自らもまたそうであると言っているようなもの。
もう全てが壊れ、取り返しの付かない自体になってしまったサオリだからこそ、同じような状況のミカの暴走を止めることができた。なんて悲しく、儚く、美しいんだろう……。
行き着くところまで来てしまった、壊れた人間の魂でしか、壊れた人間の魂は救えない。そういうことだと思います。
本当にこのシーン、ブルーアーカイブの中で1番好きで、1番泣いたシーンです。ずっと嗚咽してました。
寸前まで憎しみで戦っていた相手を、互いに赦し合う奇妙な関係。この構造、本当に天才の所業だと思います。
そして、まだ続きます。
なんならこの次回予告だけで10倍くらい泣いてました。
もう可能性が閉ざされようとしてる2人が殺し合いの手を止め、寄り添い合おうこのタイミングで。"無限の可能性"って。泣かせ殺す気か。
この2人が目指すべく未来を先にサブタイトルで提示されて感動せざるをありませんでした。ずるすぎ。
サオリ達と分断され、先に進むように言われたにも関わらず、先生が戻ってきたここの場面。
ミカはこの期に及んでまだ偽悪的に振る舞います。
そして、その姿に対して先生がちゃんとミカを肯定してあげるんですけど、その言葉選びにも痺れさせられる。
ミカの犯した罪、自傷的な面、本当は純粋で優しい心の持ち主なところ。全部、全部理解してくれていた。
生徒の無限の可能性を示した上で、先生がその機会を作ってくれる。大人である先生が、まだ子供の生徒を未来へ導くために。いくら罪を重ねた2人でも、またやり直せるよ、と…
エデン条約編が3章までに補習授業部を通して「やり直す」エピソードを描いたあと、傍流に取り残された敵役にも救いの手を、やり直しの機会を、未来の可能性を差し伸べて、背中を押してくれる…なぜなら、生徒で、まだ子供だから。
「忘れられた神々のためのキリエ」は、そんな子供たちをも対等にやり直しのチャンスをあげる…そんなお話。
ここの先生の言葉でアホほど泣きました。
やっぱり私はメインストーリーの先生が本当にかっこよくて大好きなんですよ。
実際ここの言葉は4thPVでも分岐点として描かれているので、本当に大きな影響力があったんでしょう。
先生はずっとこのスタンスだから好きなんですよね。
シャーレという超法規的機関や、大人のカードというオーパーツの力は重要なものでは無い。
あくまで、「生徒たちのための先生」であると。
ここの忘れられ〜、のくだりは4章のサブタイトルの「忘れられた神々のためのキリエ」にかかっているんでしょうか。
そして、23話、24話のサブタイトルの「少女たちのためのキリエ」にもかかっている。
少女たち=忘れられた生徒=忘れられた神々ってことなんでしょうね。趣深いですね。キャラクターとしてではなく、一人一人生徒として向き合う先生らしい思想部分が垣間見えて好き。
数奇な運命に導かれて、最終的に似たもの同士として巡り会ったサオリとミカ。
アツコを救いに行くサオリを見送り、ミカは1人ユスティナ信徒を食い止めるんですが……
これ、サオリを救うことで自分をも救おうとしてるんですよね。「平等に不幸になるより皆が救われるべきである」、と抗うこと。サオリに語りかけた言葉、全部自分に言い聞かせてる。
ならせめて最後にサオリ達を救えたら、こんな自分も報われるかもしれない、と……。
そして、アリウススクワッドを"赦す"。
そうする事で、"赦されたかった"。
その激闘の中で辿り着いた聖歌隊室の、壊れた蓄音器が…
(BGM:OST 136.Kylie Eleison)
慈悲を求める歌が、アリウスのバシリカ内を満たす。
永遠とも思われる怨嗟を浄化するように。
場面は戻りますが、4章序盤のミカ。
奇跡の如くミカの心境に呼応した、これ程に軽視していた慈悲を求める歌を、別に好きじゃないけど…と、「自分」と「他人」のために、唱う……。
しかも、この時の「キリエ・エレイソン」の曲名が、「Kaphar」、"赦す"なんですよね。意味調べたらまんまでバカでかい声出た。良すぎるだろ。
(あと私は宗教エアプの無学なので全然知らなかったんですけど、キリエ・エレイソンってほぼ元の曲と同じなんですね。いつか神話とか宗教についてはちゃんと勉強したいんだけど、どうやって手付ければ良いかいまいち分かってないです。)
主よ憐れみたまえとキリエを歌いながら、絶望的な彼我の戦力差の前に、たった一人で立ち塞がるミカ…このスチル、あまりにも美しすぎませんか?
壊れた聖堂、夜明け前の薄暗い光がミカを素晴らしく際立たせてます。
あまりの神々しさに神話の戦争を描いた宗教画にありそうなくらいに思えます。かっこよすぎて泣いちゃった。
あとミカ実装のタイミングでキリエに声付くかなとか思ったけど無かったですね。対策委員会編のラストのホシノみたいな感じで。
(追記)
う あ あ あ あ あ (PC書き文字)
聴きました。
まさか本当に来るとは…言ってみるもんですね。
キリエの為に23話「少女たちのためのキリエ(1)」を改めて読んだら普通に泣いてしまった。あっちょっと泣く♡ちょっと泣いてんじゃねぇよ!
ただでさえやる気入ってるシーンなのに、歌声まで追加されたら……もうね…。ボロ泣きです。
この記事書いてからもエデン条約編の解像度をあげるために色々調べてコーラス付きのキリエとか聴いてたんですが、こんな形で聴けるとは思ってなかったです。本当にありがとう…。ミカ…(欲を言えばフルで欲しかったです。CV入る前は2回キリエ言ってたので…)
先生が感情を表に出してキレるシーンって貴重なので、非常に好きなシーンです。4章では度々ありますが…
この後不完全な状態で色彩の力を使って巨大化するんですが、大人のカードを使うまでもなく普通に倒されるのが哀れ。
この後助けに来たゴルコンダに舞台装置呼ばわりされるのが愉快で好きです。もはやバルバラの前哨戦扱いです。哀れ。
サオリ………。
ずっと家族を守るため努力して、挫折して失敗して…。
最終的にアツコを救えて、本当に報われて良かった…、めちゃくちゃ泣いた…。サオリにはアツコとスクワッドしかないから、ここで救えなきゃ本当に虚無になってしまうところだった。
そして、望みを果たせたサオリは、罪を償う為に先生に処遇を委ねるんですが。
「だからと言って、苦しんで当然なわけじゃない。」
これ、4章での、引いてはブルアカ全体で1番大事な言葉で、思想だと思います。マジで。
罪を犯してしまった生徒でも、幸せになっていけないと言う事では無い。苦しんで当然な訳じゃない。自らの可能性を、未来を閉ざすなんてことはあってはならない。だからこそ大人の先生が、責任を取るから。
この言葉を受けてなお、キャラクターに完璧な禊を求める層は少なからず居るものの、ブルアカは単なるユニットとして、キャラクターとして扱うのではなく、生徒を血の通った人間として、プレイヤーと対等に描写してくる、そんな優しさがある。
故に、このエデン条約編は「赦し」「やり直し」を全面に押し出したストーリーになっていると思う。
ここら辺、バチバチに私に刺さってマジ泣きしました。先生の言葉に泣かされすぎ。
今まで皆を守ろう必死になるがあまり、自分に関する事は殆ど関心が無かったサオリ。
そんなサオリに与えられた罰は、「自分の人生と向き合うこと」。スクワッドへの依存からの脱出。
何のビジョンが見えないサオリに、スクワッドの皆がサオリの像を補完してくれる。「責任感が強い」「物を教えるのが上手い」「真面目」、etc…。
そして、先生が「いい先生になれるかもしれない」と…。
このゲームが最終的に終わる時に流れる映像、EDでサオリが先生やってたら間違いなく泣くんですが、どうでしょうか?yostarさん、NEXONさんお願いします。
サオリの人生はもう虚しさに囚われたりしないで、ここから再スタートするんだな、と思うと胸が一杯になります。
余談ですが、サオリのステータスメッセージが「努力あるのみ」なのやばくないですか?
努力あるのみって……マジで言ってるんですか?そうですか…。
安易に「全ては虚しい」とかじゃないんですよ、ここ…
あまりにサオリすぎて私は死にました。
あと贈り物の好物が化粧品関連なのも今後ストーリーで明かされて欲しいですね。
ここで先生はアリウスと別れます。
ミカ、死亡フラグの典型の「ここは私に任せて行け」をしながら、先生やサオリが戦い終わるまで普通に1人で持ち堪えて居ました。強すぎ。
あと、あんなに綺麗だった格好が悲惨なボロボロの姿になる差分が逆に美しくて惚れた。
でも、ここまで持ち堪えたミカも限界に近づいており、そこに先生がようやく来るんだけど…
この後の選択肢なんですが、お姫様の方がミカにとっての救いになることは分かってます。ピカおじもお姫様のつもりで書いたらしいし、魔女と呼ばれ続け、おとぎ話に憧れたミカをお姫様と呼ぶことはシナリオ的にも全く問題ないです。
でも私は生徒の方を選びました。何故なら先生キャラが「俺の生徒に手を出すな!」とか「俺の生徒に手ぇ出してんじゃねえよ」と言うのが好きだからです。すみません…。
通算2回目の大人のカードのシーンですが、せっかくなので補習授業部withナギサで行ってミカ助けられたので面白かったです。
満身創痍の2人の元にセイアやナギサ達が駆けつけるんですが…
こんな下品な言葉を使いたくないのだが…尊すぎ。この友愛。全てを投げ打ってまで友を救う覚悟。ミカ、君の周りにはこんなにも思ってくれてる人が居るんだよ…
先述の「ミカを信じる」発言もですが、そもそもの動機が「エデン条約締結前に不安の芽を摘む」、というのが目的ではなく手段で、セイアが襲撃に遭った今狙われるのは自分だと言う確信からミカを守りたい一心だったのが泣けます。
疑心暗鬼に飲まれ、全てが敵に見えるようになってしまったナギサが一貫して守りたかったもの。トップとしての立場も考えれば、ヒフミ含む補習部への対応も非常に苦しいものだったと思います。それでも、首長として守るべきものがある。苦労人すぎて泣く。
ここのシーンや、他の派閥の長を前にして必死にミカを弁護しようとするナギサを見て本当に大好きになりました。
皆でごめんねと謝り合うの、エデン条約編のオチとしてここまで待ち望んだものは無いです。
あと、エピローグの聴聞会のセイア。見えてしまう未来に囚われていたセイアが「今」に向き合い、互いに手を取り合い、前に進む決意をするこのシーン。
エデン条約編、セイアは俯瞰して物事を見れる立場にあったにも関わらず、というかそれが原因で交流を疎かにしていた。でも、ちゃんと話し合おう、信じ合おうという結論に至れたんですから偉いです。本当に。
ストーリーテラーとして、プロローグは夢の中から語りかけてきたセイアが、最後にエピローグの〆として出てくるの完璧すぎる。
少し順番が前後しますが、最後にここを語りたいので後ろに持ってきた事を許してください。
エデン3章が好きなので、このシーンで色々想起して本当に感情が爆発して死んだ。
アツコがコンクリートに咲く花について語って締めた3章のラストと対比というか、回答のシーンになっています。
アズサの「それでも」とヒフミの「私たちの物語」とサオリの「自分の人生(責任)を背負う」が全部いっぺんに来ました。殺す気か。本っ当にここが良すぎて、エデン条約編のオチが素晴らしいと言うのはだいたいここのせいです。あまりにも良すぎる。
アリウススクワッドに幸あれ。
私たちの青春は、私たちだけのもの。
以下、ミカの絆ストーリーについて。
メモロビなんですが、先生がキレてて「もうやめてくれ…」ってなってた。シチュエーションがね…
ミカはこのまま先生が理性に負けて押し倒してくれたら☆なんて思ってるんだろうけど、終始先生はグイグイ来るミカに対して1歩引いた態度で接するので…。
そして、絆4「きずあと」。
これが1番語りたいんですが、実質エデン4.5章くらいの内容だと思ってます。
ミカの絆ストーリー、ずーっと可哀想な目に遭っててめちゃくちゃ好きです。
結局エデン4章での活躍は一般生徒は知らないし、ミカ本人が罪を償うために前を向いて生きようとも、ここから先ずっと過去の因縁が付きまとう、という…
わざとミカを可哀想な目に遭わせて、オタクの「ミカを守りたい…」という庇護欲をくすぐる為にやってるんでしょうか。だとしたら天才です。
先生から買ってもらった水着をグチャグチャに破られてミカは激昴するも、ちゃんと自制してやり返さないんですが、結局勘違いで通報されて…。
真面目に頑張ってるけど、結局過去の罪がずっと重くのしかかってくる。温室育ちのお嬢様が一般生徒どころ差別対象になってしまった。
しかし、先生が差し伸べた救いの手は、水着を直す…というもの。
温室育ちのお嬢様は、壊れてしまったものはもう使えないものだと思っていた。でも、やり直せる。その事を先生は伝えたかった。
そして、直せるのは物だけではなく…
「たとえ全てが虚しくても、それは今日最善を尽くさない理由にはならない。」
のプールです。
しかも、ミカが初めて単独で会いに来た、はじまりの場所。
このシナリオ天才すぎてずっと相槌打ってた。
ここの水着、よ〜く見ると縫ったあとがあって芸が細かいです。
水着を直して使う事と、罪を償ってやり直せる事をこんな形で当てはめて出してくるのマジで天才だと思いました。個々の絆ストーリーにおいても「やり直し」の話をここまでじっくりやってくれるのはそうそう無いと思ってたので本当に感激です。
これからミカに待ち受けるのは今までのような温室育ちの境遇とはかけ離れた償いの生活だけど、一旦地の底まで落ちた彼女もこの水着のように破れたとて綺麗に生まれ変われるんだ。そういう優しさを感じるお話でした。最高です。
絆ストーリーはピカおじじゃない人が書いてたりする(アートワークス参照)んですが、絶対これピカおじですよね?
(追記)マジでピカおじでした。やったぜ。
あと、ガチャタイトルがこれまた良すぎませんか?
2ndアニバのライブでこのガチャタイトル出た時はミカの実装を確信してバカでかい声出た。
ミカって一言も言ってないのにミカって察せられるの、本当によく出来てる。色も、文も、フォントも、背景も、全部ミカじゃん………。
当時4thPVを初見で見せられて脳破壊され、直後にこれですからね。冗談抜きで叫んでました。
会場でもめちゃくちゃ拍手されてて笑った。私もちょっぴり泣いてたかもしれん。懐かしいですね
多分今後これを超える盛り上がりはないと思います…多分。
以上、エデン条約編4章の感想もといミカゼミの鳴き声でした。
クソ長くなった割に内容は薄くてあんまり需要ないと思いますが、他人の感想を糧に生きている稀有な人を救えたら〜くらいの気持ちで書きました。
あと私は根が腐ってるので、作品を褒めようとすると語彙力が落ちるのでまともな感想にすらなってないと思います。根暗オタク特有の批判する時に饒舌になるの嫌すぎ。
やっぱりエデン条約編って頭抜けて面白いですね。
ピカおじは学園青春ギャグが本質だと言ってましたけど、エデン条約編のようなシリアスなストーリーがあるとよりどちらも際立つので本当に凄い。普段の日常も逆境を乗り越えてこそ輝くのでどちらも本質と言って差し支えないのですが。
この記事書いてる時に天井食らうわ緊急メンテで貯蓄AP全部消えるわでめちゃくちゃモチベ削がれましたが、とりあえず書き終えて一安心です。
カルバノグ2章で好きになったのでミヤコ引きました。活躍できるかどうかは…ナオキです。
以上。おやすみ。
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